ビューティ・ペルヴィス インストラクターのキョウコです。夏に向かって肌の露出が増えてくる季節、気になるパーツを引き締めたいという方が多いのではないでしょうか。

脂肪を燃焼するという意味では、部分やせは医学的に不可能だといわれています。でも見た目に変化がおきる、サイズダウンするというのであれば話は少し違ってきます。

まず、脂肪を減らして細くする場合、内蔵脂肪が多い人、いわゆるビール腹の人は有酸素運動をメインにダイエットをするとお腹まわりはすっきりします。でも皮下脂肪が多い人は全身の脂肪を落とすしかありません。前者の内臓脂肪タイプは、男性に多く、後者の皮下脂肪タイプは残念ながら大多数の女性が当てはまります。

しかし、脂肪以外で太っている場合はどうでしょう。例えばむくみが原因だとすると、味の濃い食べ物や塩辛いものを控えた食事に変えたり、リンパの流れを改善してむくみを取れば部分的に細くなります。むくみと脂肪の見分け方は?というと昨日の自分と比べてみた時、急に太くなったという場合はむくみ、いつもと同じだと脂肪。また皮膚を押してみた時に跡がつく場合はむくみ、跡がつかずすぐ戻るときは脂肪です。

また、便秘などでお腹が張ってる場合も、便秘が解消されるとウェストはスッキリ細くなります。姿勢を意識するだけでも見え方は変わります。

では、女性が気になる二の腕、太もも、お尻、ふくらはぎの部分痩せはどうでしょう。皮下脂肪を部分的に落とす事は期待出来ませんが、筋肉を引き締めるトレーニングで部分的に細く見えるようになります。

そこで私がおすすめしたいのが、ビューティ・ペルヴィスで行う筋膜ストレッチ。筋膜とは体のすべての組織を覆っている膜の一種で、ここでいう筋膜は、筋肉、骨、内臓器官、血管、神経など、体を構成する要素をすべて包み込み、適正する場所に位置するよう支えているものです。この筋膜が運動不足や冷えなどで長い間刺激されないと筋膜が癒着しひきつれを起こします。それが骨格を歪ませたり、老廃物の排泄を滞らせたり、体の不調やスタイルの崩れを招く原因になるのです。

筋膜ストレッチは、自分の手で筋膜に働きかけることで、簡単に筋膜の癒着をほぐして弾力を取り戻すことが可能です。リンパの巡りをよくし、老廃物を流し、むくみを解消することで、気になる部分の見た目の変化を実感出来ます。

筋膜ストレッチはたった3つのステップをマスターするだけです。上腕で実践してみましょう。

①握る
反対側の手で上腕の側面を握る。

②ねじる
息を吐きながら上腕を外側へねじる。3~4回繰り返し、手の位置を少しづつずらしていく。

③流す
脇の下のリンパ節に向かって手のひらでさすって、老廃物を流す。

ポイントは呼吸と合わせてじんわり、心地よい強さが目安です。癒着をはがしたい場所をしっかりつかんだまま動かしましょう。

筋膜ストレッチは、このほかに、足や太もも、お腹やデコルテ、フェイスラインなど全身で行えます。ビューティ・ペルヴィスのクラスで気になるパーツのケアを学び、ボディラインの変化を感じてみてください。

文 ビューティ・ペルヴィス インストラクター キョウコ/編集 七戸 綾子