ゆるトーク 〜みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ〜 #68 つらいときの対処法
運動量 ● ● ● ● ●
ビデオクラスのご視聴には
プランの購入が必要です
新規メンバー登録から3日間は
無料で視聴できます
第68回は、つらいときの対処法について。 2021年に著書『逃げヨガ』を出版しているタダヒコさんに、目の前に試練が訪れたときにどのように向き合うのがいいのか、お話しを聞いてみました。著書にもあった「逃げることは、本当のあなたの今ここにかえること」という言葉に、あたたかい気持ちになりました。「逃げは選択肢のひとつ。」そう語るタダヒコさん自身はどのように対処しているのでしょうか。実際の対処法をお話しいただきました。
自然体でいられる心と体の関係を追求しながら、何事も一歩踏み出す勇気をもち経験することをモットーに日々学びを深めている。
ヨギー・インスティテュート500時間認定
作業療法士国家資格
アーユルヴェーダ学会アーユルヴェーダ・セルフケア・アドヴァイザー
仏教教師資格課程修了
全米ヨガアライアンスコース500時間(RYT500)講師
メディテーション・ベーシックコース(MBC)講師
セラピューティックトレーニングコース講師
シニアヨガ・トレーニングコース講師
ヨーガニードラ・トレーニングコース講師
見つけよう!あなたにぴったりのアーユルヴェーダ。
こんにちは。
ヨガインストラクターのアヤです。
このプログラムでは、
アーユルヴェーダの知恵に救われ続けている、ヨガインストラクターのアヤが、
毎回ゲストをお招きし、健康や美容に関する、
日常に生きる、ちょっと役立つ知恵をお届けします。
進行のサポートをしているしちさんです。
しちです。よろしくお願いします。
yoggyairのライブストリームでは、アーユルヴェーディックヨガのクラスが
毎週日曜日の朝10:30に私、アヤが行っています。
そして、隔週金曜日の夜20:30にヒロ先生が担当しています。
季節に合わせた体のケアの知識とともに、ヨガで体を動かしていくクラスです。
また、アーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんによる アーユルヴェーダキッチンを、月3回月曜日の夜19:30に開催しています。
アーユルヴェーダの食べ物やハーブのお話し、そして実際のレシピについてのお話しを聞くことができるクラスです。
ぜひ、クラスでお会いしましょう。
-
アヤ
今回は、『辛い時の対処法』についてゆるトークします。
ゲストはタダヒコ先生です。
どうぞよろしくお願いいたします。 -
タダヒコ
よろしくお願いします。 -
アヤ
タダヒコ先生は2021年に、『逃げヨガ』という本を出版されてますね。
私の周りでもですね、 この本を買ったという風なお話を結構聞いております。
すごく元気の出る本だということで、 すごく高評価をいただいております。 -
タダヒコ
ありがとうございます。 -
アヤ
この本の中でですね、 私も一部拝見させていただいたんですけれども。
タダヒコ先生の言葉で、 『逃げるのは、決して現実逃避でも落ちこぼれがすることでもありません。 むしろ逃げるのは、心配と不安ばかりの人生から抜け出し、 本当のあなたの「今ここ」に帰ること』 というふうに表現される言葉で、 すごく心が軽くなりました。
こうやって生きていると、やはりいいことばっかりではなくて、 やっぱり時に自分自身の試練とも言えるような辛いこととか苦しいこと、 というものも起きてくるのが現実です。
そうなった時にですね、どういうふうに対処していいのかとか、 どういうふうに向き合っていいのかっていうのが、 やっぱりちょっと難しい場合もあります。
なので、今回ですね、 せっかくタダヒコ先生にお話を伺えるということで、 もし目の前に、試練のような、 ちょっと自分が苦しいなとか辛いなって思うような場面に遭遇したとき、 どういうふうに向き合いますか? -
タダヒコ
落ち込みます、まずは。 -
アヤ
(笑) すごい共感!
私もめちゃくちゃ落ち込みます。 -
タダヒコ
むしろ、落ち込んだ方がいいんですよ。
で、ごまかしてもしょうがないし、 ポジティブシンキングはその後でいいんですよ。
だからまずは、裸の自分で、痛いものは痛いし、 嫌なものは嫌だしね。 もう辛いよって言っていいと思います。
まずは、そのネガティブを感じることを許すってことなんですね。
それを感じちゃいけない、 ポジティブにならなきゃって、 実はすごいネガティブだったりするから。 -
アヤ
押し殺してますよね、自分の感情を。 -
タダヒコ
そうそう。
落ちていいし、へこんでいいんです。
で、ちゃんとへこむことを許す。
それこそさっきのね、「今ここにいる」と、 ちゃんと充電されるようになってるんですよ、人って。
だから、それでもう一歩が踏み出せるようになるから、 落ち込んでいいし、 逃げは選択肢の一つだったりするんですね。
逃げて、回復して、また一歩が踏み出せれるようになる。
それを逃げちゃいけないってなると、やっぱりポキッと折れちゃいますから。
逃げて、避難して、ちゃんとそこで「今ここにいる」こと。 逃げた上で、過去や未来って言ってたらそれはしょうがなくて、 消耗するばっかりなんですよ。
ちゃんと逃げて、今ここにしっかり存在すること。
そうするとちゃんと私たちの命って充実するようにできているので、 そこから自ずと新しい一歩が出るかなと思います。
あとは、その辛いことの多くって、 自分のプライドが鼻をへし折られたような感じなんですよ。
だからそれって、一概に悪いことじゃなくて、 鼻を折ってくれてありがとうだったりする。
満身した心だったりとか、天狗になっていたものが一回リセットされるから、 実は良かったりします。
だから、大事なことでもあるし、 そんな感じで捉えると回復も早いかな。
で、ちゃんと回復する! 例えば、ヨガの勉強だったり、心理の勉強をすると、 回復が早くなる。
無敵になるわけじゃない、 傷つかなくなるわけじゃないんですよ。 傷はつくけど、治る。
それが分かってるってすごい強さだと思うので、 そんな感じでその辛いことって捉えますかね。 -
アヤ
なるほどですね。
やっぱりポイントは、落ち込むんですね。 -
タダヒコ
落ち込んでよし!ってする。 -
アヤ
タダヒコ先生のその声で言われると、 じゃあ落ち込もうって思えます(笑) -
タダヒコ
本当に辛いことってね、 やっぱり一つ二つあるけど、 でもその時にちゃんと、悲しみもちゃんと味わうと、 美しいものに変わるんですよね。
人生に深みを与えてくれるのって、 そういう経験だと思うので。
だってずっと幸せな人ってペラペラでしょ、なんか。 イエーイって言って、楽しいことしかないぜって。
人としての深みは、そういう辛い経験がやっぱり根っこに なるのかなと思うので。
もちろん別に歓迎はしないけど、 でも起きることはやっぱり起きちゃうから。 -
アヤ
そうですね。
もう人間の熟成期間と思って、ちょっと1回落ち込んで、 何日かかるかわかんないけど、 その期間ちょっと苦しいかもしれないけど、 きっと周りで支えてくれる人もいるし、 そうやって自分が必要とすべき力っていうものが支えてくれるから、 そういうものも自然と集まってきたりするので、 本当に今ここにいて、今こんなにいろんな人が 応援してくれるなぁとか、支えてくれてるなとか、 苦しいけどご飯おいしいなとか、 そういう小さな喜びや発見というものも、 もしかしたらその期間にしか見えない世界というのも あるかもしれないですね。
そういう意味ではさっき言ったように、 人生に深みを増していくっていうものにつながってくるかなと思います。 -
しち
タダヒコさんは、落ち込んだりとかした時に、 落ち込むんだけども、何かちょっとその時に、 自分ですることってありますか?
これをやると回復に迎えそうっていうものとか… -
タダヒコ
ありますあります!
瞑想です。 -
しち
なるほど! -
タダヒコ
もうね、これ一番ですよ!
結局、自分のどういうエゴが痛がってるのかなって見るのね。
例えば、好きな子に告白して振られたとするじゃないですか。
こういう辛さはもう可愛いものかもしれないけど、 振られたとしますよ。 辛い。
じゃあどっかに、好きな人が自分のことを好きでいて当然とか、 なかったのかな…とかね。
洞察していくんですよ、自分を。
そうすると、こういう勝手な思い込みがあったから、 この辛さが生まれてるんだって分かると、解消しちゃう。 -
しち
なるほどなるほど。
落ち込んでいる時は、ぐるぐるぐるぐる、 落ち込みの原因のところを何度もリピートしちゃうような感じが、 私の場合はしちゃうんですけど。
その考えちゃってる状態と、瞑想の状態って、どこが違うんですかね? -
タダヒコ
落ち込みを、何かと付随させないで見るんですよ。
辛いことがあった時に、それになんか引っ付けてくるのね。
昔のあれがあったからとか、 あの親のせいだとかね。 いっぱいつけてくる。 そうするとより混乱するんです。
そうじゃなくてまっすぐに、 今の自分の辛さを見る。
辛い時って体にもどっか変化があります。
お腹が緊張していたりとか、肩が凝っていたりとか、 そういう体に現れてきたものを見てあげる。 それをただ見るんです。 ただ見ると、奥にある原因が分かります。 -
しち
なるほどね~
いろいろくっつけちゃいますよね。
これを言ったからかな、いやいや私がその前にこう言ってたからかなって、 ついつい考えちゃうけど、 そうじゃなくて、ガーンって落ち込んでる…
落ち込んでるなぁ、みたいなところですよね。 -
タダヒコ
そこから始めるといいと思います。 -
しち
そこから始めるってことですね!分かりました!
私の場合は、考えてもどうにもならないときは、 めちゃめちゃ歩きますね、その辺ずっと歩き出す。 -
タダヒコ
すごくいいと思います。
要はそのぐるぐるから解放されるんだよね、歩いて。
それもいいと思う、すごく。
落ち込みにフォーカスを当てて、瞑想するのもありです。 -
しち
フォーカスをする? -
タダヒコ
なぜ落ち込んでいるのか。
自分がなぜ落ち込んでいるのか。
なんか思い込みがあるはずなの。
例えば僕が、クラスで生徒さんから「最低のクラスでした」って 言われたとするじゃない。 落ち込むとするじゃない。
じゃあどんな思い込みがあったんだろうっていうと、 自分は素晴らしいインストラクターなんだっていう思い込みがあることです。 天狗もいいとこでしょ、これ(笑)
そういうのが分かると、 こんなバカな思い込みしてたんだっていうのが分かるとなくなっちゃう。
こうあるべきっていう、何か思い込みがあるはず。
優秀な人として見られるべき、とかね。 -
しち
期待してた何かがあって、 それと違うから落ち込むみたいなかんじですね。
それにちょっと気づいていくってことですかね。 -
タダヒコ
そうですそうです。 -
しち
ありがとうございます! -
アヤ
かなり具体的なお話で、すごく分かりやすかったです。
本当に辛い時には、まず最初に言ってくださったように、 落ち込む。
そして、落ち込んだその気持ちを、 なんで落ち込んでるんだろう?っていう風に見つめる。
そして瞑想を深めるっていう感じですね。
はい、わかりました。
ありがとうございます。
今日のお話はいかがでしたでしょうか。
辛い時の対処法について、タダヒコ先生にお話をお伺いしました。
決してその、落ち込んだりとかすること、 ポジティブでい続けることって、美徳ではなくて、 落ち込んでネガティブな気持ちを受け止めていく。 まずここから始めて大丈夫っていう、励ましのお言葉というか、 勇気をいただけるようなお言葉をいただきました。
そしてそこから、直視をしていくというか、 向き合っていった時に、初めて見えてくる、 囚われている自分というか、 カタチ作っている自分の思い込みというものと向き合って、 そしてそれが解消されていくというようなお話を伺いできました。
その力を養っていくには、やはり瞑想がすごくいい働きをしてくれるということで、 さらにですね、瞑想に興味を持たせていただきました。
貴重なお話をありがとうございます。
日常に生きるちょっと役立つ知恵、次回もお楽しみに♪