ゆるトーク 〜みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ〜 #99 体調と気分の関係について
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第99回は、体調と気分の関係について。薬剤師で国際中医師でもある山田桂子さんをゲストに迎えてお話しを伺いました。元々植物が好きで、薬学部を卒業後、漢方を深く学んだ山田さんは、漢方の考え方、全体を見て、その人を見て、心と体のつながりを見るところにより惹かれいったそうです。体調と気分は、漢方でも心身一如、心と体は表裏一体ととらえているため、体の声を聴く大切さと具体的な観察の仕方についてお話しいただきました。
自然体でいられる心と体の関係を追求しながら、何事も一歩踏み出す勇気をもち経験することをモットーに日々学びを深めている。
ヨギー・インスティテュート500時間認定
作業療法士国家資格
アーユルヴェーダ学会アーユルヴェーダ・セルフケア・アドヴァイザー
仏教教師資格課程修了
全米ヨガアライアンスコース500時間(RYT500)講師
メディテーション・ベーシックコース(MBC)講師
セラピューティックトレーニングコース講師
シニアヨガ・トレーニングコース講師
ヨーガニードラ・トレーニングコース講師
見つけよう!あなたにぴったりのアーユルヴェーダ。
こんにちは。
ヨガインストラクターのアヤです。
このプログラムでは、
アーユルヴェーダの知恵に救われ続けている、ヨガインストラクターのアヤが、
毎回ゲストをお招きし、健康や美容に関する、
日常に生きる、ちょっと役立つ知恵をお届けします。
進行のサポートをしているしちさんです。
しちです。よろしくお願いします。
yoggyairのライブストリームでは、アーユルヴェーディックヨガのクラスが
毎週日曜日の朝10:30に私、アヤが行っています。
そして、隔週金曜日の夜20:30にヒロ先生が担当しています。
季節に合わせた体のケアの知識とともに、ヨガで体を動かしていくクラスです。
また、アーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんによる、アーユルヴェーダキッチンを、
月3回月曜日の夜19:30に開催しています。
アーユルヴェーダの食べ物やハーブのお話、そして実際に料理のレシピについても、
お話を聞くことができるクラスです。 ぜひ、クラスでお会いしましょう。
-
アヤ
今回は『体調と気分の関係』について、ゆるトークします。
ゲストは、釉漢方カウンセリング代表の薬剤師、兼国際中医師でもある、山田桂子先生です。
どうぞよろしくお願い致します。 -
山田
よろしくお願いします。 -
アヤ
お願い致します。
今日の日を楽しみにしておりました♪ -
山田
私もすごい楽しみにしてました^^
お願いします。 -
アヤ
お願いいたします。
山田先生は、12年間もの無月経状態から体質改善を経て、 体の声を聞くこと・意識を向けることの大切さを知り、今に伝えていらっしゃいます。
ということで今日は、自身の経験から学べたことなど、 そういったことを盛り込みながらお話をお伺いしたいなと思っております。
早速なんですけれども、ちょっと私の個人的な質問で申し訳ないんですが、 プロフィールの中である、国際中医師っていうのがあるんですけれども、これはどういう資格内容なんでしょうか? -
山田
こちらはですね、
漢方をより専門的に勉強したっていうような資格なんですよね。
ざっくり言うとそんな感じなんですけど。
日本だと、漢方を有効に深く勉強したっていうような資格っていうのがあまりなくて、 薬剤師の中では、小薬認定薬剤師とかそういう資格っていうか、専門的な分類はあるんですけれども、 なかなか深く深ーくやったっていうような資格と言われてるものがなくて。
なので、ちゃんとカリキュラム通りやったよっていうことが証明できる資格になります。 -
アヤ
なるほどですね。
一応“国際”っていうのがついてるんですけど、
漢方とかの本場である、中国とかそういうところに行くと、 どういうふうな立ち位置というか…、なんかあるんですかね? -
山田
本場のやっぱ中国とかになると、それが医者と同じような扱いになるので、 実際に処方というか、診断ができるっていうような資格になりますね。 -
アヤ
なるほどですね。
じゃあ本当に、治療っていったところでできるっていう感じになるんですね。 -
山田
そうです、そうです。 -
アヤ
ただ日本になってしまうと、またちょっとそれプラス特別な資格がいるっていったところで、 山田先生は薬剤師の免許を持っておられるから、どちらでもできるっていう感じですかね。 -
山田
そうですそうです。
本来、薬剤師の資格さえ持っていれば漢方薬の処方はさせていただけるんですけども、 私の場合、よりもっと深く勉強して処方がしたかったというので、 改めてしっかり一から学び直したっていう感じでした! -
アヤ
なるほどですね。
本当なんか、薬剤の世界でも、西洋的なものであったりとか、 たくさん種類がある中でも、やっぱりそこの漢方の部分により目をつけて、学び深めたということですね。 -
山田
そうです! -
アヤ
なんでまた、その漢方に目をつけられたんですか? -
山田
そうですね~、漢方に目をつけたのは結構早い段階で、 薬学部にいる時からだったんですけども。
まず就職先に困ったんですよね、薬学部にいるときに。
薬剤師って大体病院に勤めるか、薬局に勤めるかとか、 あとは営業とか、ドラッグストアとかっていうのがいろいろあるんですけども、 なんかどれもちょっと私の中ではピンとこなくて、 さてどうしようかな?と思ってた時に、たまたまやっぱり自分はずっと植物とかが好きでいたんですけども、 その時にちょうど…、本当にたまたま見つけたのが漢方だったんですね。
お客様の話を聞いて、自分で選んで、自分で処方ができてっていうことができる唯一の職だったので、 あ!いいな!と思ったのが実はきっかけで。
それからどんどん知っていったら、もともとの自分の考え方のベースとかとほんとにマッチしていて…、 なのでずーっと漢方をやっています、私は。 -
アヤ
なるほどですね。
じゃぁもう結構小さい時から、植物の力っていったところの恩恵を感じておられたんですね。 -
山田
そうですね…。
やっぱり、全体を見て治していくだとか、その人自身をちゃんと見るだとか、 あとは…体の繋がりとか、その辺りがほんとに…、 あ!私が言いたかったのって全部コレ!みたいな感覚があったんですね、漢方と出会ったときに。 -
アヤ
あ~、もうすごい、天職というか!ね! -
山田
嬉しかったです。救われました^^
じゃないと、薬剤師…、どうしようって…(笑) -
アヤ
そうですよね^^
一般的な就職先って出てるのもね、なかなか興味がなかったってことですからね。 -
山田
私には向かなかったですね^^. -
アヤ
やっぱありますよね、そういうのね。
なるほどですね。
そうやって出会われた漢方との世界だったんですけど、 自身も、後々にその漢方に助けられたということで、 以前のインスピレーションスタジオでお話もされていたんですけれども、 実際に、山田先生の経験からですね…、 自分自身の体の声を聞くこと・意識を向けることの大切さを知ったということなんですけど、 そういう意味合いで、体調と気分の関係性っていったところが、 どういうふうにリンクしているのかというのを、ちょっとお話をお伺いしたいんですけれども。 -
山田
はい、そうですね。
もう体調と気分て、なんか私の中でやっぱり「心」と「体」みたいな関係なんですよね。
漢方には、『心身一如(しんしんいちじょ)』っていう言葉があって…
これって心と体はもう表裏一体だよっていうような考え方なんですよね。
なので、「気持ち」ってやっぱりすごく私の中で大事だなっていうのはあるんですけれども、 やっぱり、それ以上にごまかしが効かないのが、体の声だなっていうふうに思っているんですね。
お客様のカウンセリングとかをさせていただいていても、表面上、口では元気です! 大丈夫です!というふうにおっしゃっていても、 体調をよくよく聞いていくと、本当かな?って思う瞬間って結構あって…。
今からだっていうのはこういう状態で、それってこういうケースがあるんだよ、みたいなお話をすると、 実はそうだったのかも…、みたいな感じで、自分が気づいてもいなかった本心を、 体調って結構教えてくれるなっていうふうに思うんですよね。
なので、やっぱり体調と、毎日心地よく過ごすっていう気分はもう切っても切り離せない関係があるな、 と思います。 -
アヤ
なるほどですね。
じゃあ、体調か…、なんだろう…
私の周りとかでもたまにいらっしゃるんですけど、本当に疲れているのに、なんか休めないというか。 疲れていることに目を向けずに、今やらなければいけないことの方に、意識を向けてしまって、 動いている人って、やっぱいるんですよね。
ちょっと見てて心配になったりとかするんですけど。
なんかそういう…、自覚のない疲れ?っていうのがある時に、多分その…、自分の気分がどうなのかとか、 体調がどうなのかっていうのが、多分見えない状態だったりすると思うんですけど、 そういう時って、どういうふうに声かけをするとか、なにか先生的にありますか? -
山田
あーそうですね。
まさにこれって、本当にあるあるですよね。
やらなきゃ!とか、自分がやっぱりやらなくちゃ!とか、 結構女性の方って多いんじゃないかなって思うんですけれども。
それでもやっぱり目の前のこともやらなきゃいけない方に意識が向いてしまう一番の理由って、 私的には、多分それを聞いたところでどうしようもできないからっていうのがあると思うんですよね。
疲れを自覚したからといって、休めるわけじゃないから、もうその気持ちを拾っただけ、 もう無駄…みたいに、なんか無意識に思ってしまうと、やっぱりやらなきゃいけない方に意識が 向いてしまって、自分の体が訴えている疲れっていうことに、耳をかさなくなっちゃうっていうのがあると思うんですよね。
なので、私はそういう時に、まず、疲れて休む休まないはちょっとおいといて…、 行動としてできるできないは、もう現実の問題があるから置いておいて、 ただ疲れてるっていうことを、自分がちゃんと自覚して、気づいて受け入れてあげるっていうことが一番大事なんだと思うんですよね。
なんか、そうするだけで体はちゃんと、聞いてくれた!無視されなかった!と思うので、 まずは、「疲れてる」「うん、疲れてる。わかってるよ。」「疲れてるよね」っていう、労わる瞬間っていうんですかね、 それがほんの数秒であっても、あるかないかの積み重ねってすごく大きいんじゃないかな、と思うので、 まずは気づくこと、後でどうするかは別として、まずは気付くことが大事なんじゃないかな、と思います。 -
アヤ
なるほどですね。
やっぱりケアをするってなってくると、長い目で見た方がいいのかな…とか、 どちらかというと良心がそういう風に言ってくるような感じがあったりするんだけど、 今の山田先生のお言葉であったように、ほんの一瞬でも、一秒でも、数秒でもいいから、 あ~今私疲れてる。っていう風に自覚する、受け入れるっていうことが、 その一瞬だけでも、自分の体と気分っていったところをつなげてくれる、架け橋になってくれるような、 魔法の瞬間だなという風に感じたんですけど…。
まずは本当に些細なところから目を向けてあげるっていうことが大事なんですね。 -
山田
私はやっぱりそう思います。
養生とか、そういう体にいいことって、続けることとかがやっぱり大事じゃないですか。
大きなことじゃなくていいんですよね。
「自分をケアする」「大事にする」「休める」っていうことって、 すごく大きく考えてしまうと思うんです。
旅に行かなくちゃじゃないですけど、 そういうこととか、たとえば1日フリーな時間を作らなきゃってことも実はなくって、 本当に小さな小さな積み重ねが結果的に物を言うと思うんですよね。
無視した1週間ドーンとあって、1週間に1回ドカンと休むというよりは、 ちょこちょこちょこちょこ自分のケアをする、という方が、 結果的には結局いつも気分がいい!という状態になるので、大事なんじゃないかなと思います。 -
アヤ
ありがとうございます。
今日は、体調と気分の関係について山田先生にお話を伺いました。
ほんの一瞬でもいいから、目を向けてあげること。
そしてその小さな積み重ねが、ゆくゆくは自分の体調と気分を良くしていくところにつながっていくということでした。
よく「石の上にも3年」というふうな言葉であったり、「一円玉貯金」みたいな感じで言ったりとかするんですけど、 本当にそういうささやかな積み重ねということが、私たちの気分をご機嫌にさせてくれる手立てになるんだなということを、 改めて教わりました。
日常に生きるちょっと役立つ知恵、次回もお楽しみに♪