ゆるトーク 〜みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ〜 #102 漢方の魅力
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第102回は、漢方の魅力について。薬剤師で国際中医師でもある山田桂子さんをゲストに迎えてお話しを伺いました。漢方でできることとは何でしょう。自身が無月経のとき、漢方薬では効いている実感がなく、まずは自分の体調に向き合うことで、自分に合う養生法を取り入れていったそうです。自分に合う・合わないを知るためには、まずは自分を知らないとできない…とのこと。漢方は本来もっている力を手助けすること。自然治癒力を引き出すためにも、良い部分に気づけば気づくほど快方に向かったそうです。必ずしも漢方薬を処方するにとどまらない、漢方カウンセリングについてお話を伺いました。
自然体でいられる心と体の関係を追求しながら、何事も一歩踏み出す勇気をもち経験することをモットーに日々学びを深めている。
ヨギー・インスティテュート500時間認定
作業療法士国家資格
アーユルヴェーダ学会アーユルヴェーダ・セルフケア・アドヴァイザー
仏教教師資格課程修了
全米ヨガアライアンスコース500時間(RYT500)講師
メディテーション・ベーシックコース(MBC)講師
セラピューティックトレーニングコース講師
シニアヨガ・トレーニングコース講師
ヨーガニードラ・トレーニングコース講師
見つけよう!あなたにぴったりのアーユルヴェーダ。
こんにちは。
ヨガインストラクターのアヤです。
このプログラムでは、
アーユルヴェーダの知恵に救われ続けている、ヨガインストラクターのアヤが、
毎回ゲストをお招きし、健康や美容に関する、
日常に生きる、ちょっと役立つ知恵をお届けします。
進行のサポートをしているしちさんです。
しちです。よろしくお願いします。
yoggyairのライブストリームでは、アーユルヴェーディックヨガのクラスが
毎週日曜日の朝10:30に私、アヤが行っています。
そして、隔週金曜日の夜20:30にヒロ先生が担当しています。
季節に合わせた体のケアの知識とともに、ヨガで体を動かしていくクラスです。
また、アーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんによる、アーユルヴェーダキッチンを、
月3回月曜日の夜19:30に開催しています。
アーユルヴェーダの食べ物やハーブのお話、そして実際に料理のレシピについても、
お話を聞くことができるクラスです。 ぜひ、クラスでお会いしましょう。
-
アヤ
今回は『漢方の魅力』について、ゆるトークします。
ゲストは、釉 漢方カウンセリング代表の薬剤師、兼国際中医師でもある、山田桂子先生です。
どうぞよろしくお願い致します。 -
山田
よろしくお願いします。 -
アヤ
先生は、実際に自分の体調といったところに意識を向けて、 体の声を聞いた後に、漢方を取り入れて、 体質改善の促進を図ったというお話をしてくださいましたけれども。
ご自身、漢方を実際に取り始めてから、 どういうふうに体調が変化していったのかといったところを、 よかったらお話をお伺いしていいでしょうか? -
山田
はい。ありがとうございます。
そうですね…、
実は、無月経の時に漢方の世界に入って、 早速自分も飲んでみよう!と、取り入れてきたんですけども…、 全然うんともすんともなく、 なんかこんなこと私が言っていいのか分からないんですが、 何に効いているかも全然分からないっていう状態が結構長かった。
なので、飲んだり飲まなかったりとか、いろいろ漢方薬を変えたりだとかして、 ついにやっぱり飲まなくもなって…っていうようなことを結構繰り返していたんですね。
でもこれはちょっと、そもそも私は自分のことを全然見ていないから、 自分に合うものが選べるわけがなかったんだ、っていうことに気がついてから、
まずは自分の体調としっかり向き合うことを始めて、
その時に、ふと、これちょっとやってみようかな!っていうような対策…、 養生法だったりだとか・、素直に聞けるアドバイスが入ってきたりだとか、 みんなに関わっていくことがあって、治っていったっていうのがあるんですけども。
やっぱり、何も自分を見ていない状態で、 養生法だったり、漢方薬だったりを取り入れた時と比べて、
やっぱり自分のことを見ているので・・・
やっぱり自分に合う合わないが、分かるんですよね。
それが一番でしたね!
やっぱり漢方薬の特徴って、 養生法もそうなんですけれども、効いたか効いてないかっていうのが、 数値で分かるわけでもないんですよね。
感覚だとか、あと全然自分が意図してないところが変わったりとかするんですね。
体全体を整えていくものなので、 いくら頭痛にいい漢方薬を処方させていただいたとしても、 頭痛から良くなるとは限らないっていうのがあるわけなので、 やっぱり、自分の体を見つめる力とか、 体調の変化を観察する力っていうのは、すごく必要になるんですよね。 -
アヤ
なるほどなるほど。
あくまでも、その漢方っていうのは、 自分の本来持っている力を、ちょっとだけ手助けしてくれるような、 そういう意味合いでいいんですかね? -
山田
あってます、あってます。 -
アヤ
なるほどですね。
だからこそ、観察が必要だっていうことですね! -
山田
そうですそうです。
漢方薬って、今おっしゃっていただいたように、
これにバシッと効くとか、
ここにバシッと!っていうようなものというよりは、
自然治癒力がもともと人間には備わっていて、
それを優先的に、どこにめぐりをつけていくか、みたいな… どこに配分していくか…っていうようなイメージなんですよね。
その自然治癒力というものを。
なので、体感の仕方っていうのは、本当に個人差が出てきますし、 よくなるタイミングもすっごく個人差が出てくる。
面白いのが…、
やっぱり気づけば気づくほど、その気づいた要素ってどんどん広がっていくので、 やっぱり観察力がいる。
自分で自分のことを見ていて、どういう風な暮らし方をして、 どういう体調になったかっていうのを、お話しできるようになるといいです!
やっぱり、よいところを見つけてあげると、体もどんどん良くなっていくんですよね^^
自分の体感としても、お客様を見ていても、 そこがやっぱりベースにあるな~と思いますね。 -
アヤ
ほんとですね。
そこは、アーユルヴェーダも共通ですね。
やっぱり、一番に自分を知ること。
ここの部分がやっぱり一番の治療薬だ!って、言ってたりもするので。 ほんとに、漢方の世界とも共通点が多くあるな、とお話しを伺ってます。
自分を見つめることですね^^
ということで、私の個人的な相談なんですが(笑)
ここ最近、今2月で…、暦上では春を迎えた時期なんですけれども、 私の周りで最近よく言われているのが『肌トラブル』。
やはり多くの方がですね、顔の乾燥で、赤いプツプツができたり、 ほっぺたとか、全身に広がっていったりとか、といった相談も受けるし、
あとは、しもやけが、指先の方に突然できてきて、ちょっと痛いからどうしよう…、 って相談を受けたりするんですけど。
なにかこう漢方的な考え方で、どういう風な対処法があるのかっていうのを 教えていただけると、ありがたいなと思うんですが^^ -
山田
わかりました^^
最初にご相談いただいた、『乾燥』とか『赤いプツプツ』『全身に広がっている肌トラブル』
ちょうど暦上、春になって、春がどんどんどんどん今から深まっていく中で、 こういったトラブルのご相談って実は、増えていく傾向があります。
まず、『赤』とか、『プツプツ』『全身に広がる』っていうのは、
だんだんと体の中の陽気が 高まっている、というイメージなんですね。
陰と陽があって…、陽っていうのが、あたたかいとか、広がるとか、拡大するっていうような要素があるんですね。 陰と比べて。
春ってこれから、気温が上がって、暖かくなっていきますよね。
なので、言ってしまえば、春のリズムに乗りすぎているっていうこともあるのかもしれないですけど(笑) -
アヤ
ノリノリですね(笑) -
山田
そんなことで季節を感じたくもないと思いますので(笑)
ただ、これがすごくヒントになるのが…、
自分の中に、陽の要素、熱の要素が多すぎるよ~っていうサインなんですよ、これは。 漢方的に見ていくと。
暮らし方は人それぞれなので、そこで個人差はでるんですけど…、
おそらく冬の間に、ちょっと胃腸を酷使してしまった方っていうのは、 実は春になると、ぶわっと陽気が上がりやすいんですね。
根本に冷えがあると、それと反発するように、 特に上半身、あたたかいエネルギーが集中しやすいと漢方では考えるんですね。
なので、春の気候と陽のエネルギーと、自分の体の中の冷えの代償として ぶわっと陽気が上がって、顔に炎症が広がる。
あとは、そこから全身に広がっていくっていうことが実はあるので、 ちょっとあたたかくなってきた春、油断せずに、下半身をしっかり温めてあげることと、 胃腸を冷やさないように手入れしてあげる、休ませてあげることっていうのが、 今の段階でお伝えできる養生方法、対策になります。
もう1点の『突然のしもやけ』
これ実は、突然ではなくて、蓄積しているものなんですよね。しもやけって。
指先ってお身体の末端じゃないですか?
なので、いわゆる端っこまで血液が巡ってないよ~っていうサインなんですね。 -
アヤ
それも、冷えっていうふうに捉えていくんですか? -
山田
はい。これも、実は『冷え』と捉えていきます。
特に冬場にできたしもやけっていうのは「冷え」で…。
じゃぁ、なんで末端まで血液が巡らなくなっているかっていうのが一番ポイントなんですね。
というのは、先ほどの『肌の乾燥』とすごく似ているんですけれども…、
内臓なんですよね!
内臓って一番生命維持に関わる場所に、冷えがたまって、エネルギーがないから、 末端は、ちょっと置いておきましょう!って体が勝手に判断するんですね。 -
アヤ
切ない… -
山田
そう、切ないんです…。
手足とかって、正直なところ、生命維持に関わらないじゃないですか。
でも、五臓六腑がしまってある内臓は、やっぱり命の危機があるので、 優先順位が高いんですよね。
なので、胃腸とか内臓系が冷えている方っていうのは、末端のしもやけが 起こりやすいんですね。 -
アヤ
ふ~ん。そういうことか。 -
山田
原因を読み解いていくと、 内臓の冷えっていうのが潜んでるんじゃないかな、っていうふうに 漢方では読み解いていきます。 -
アヤ
なるほどですね。
やっぱりその出方とか、その季節の過ごし方によって、 やっぱりそうやって現れてくるものっていうものが、 なんていうのかな…、
体が教えてくれているっていうふうにも捉えることができますよね。 -
山田
そうですそうです。
やっぱりこういった症状の時に、私だったらなんてお伺いするかな?と思うのは、 申し上げる通り、冬にどんな暮らし方をされていたのか?なんですよね。
冷えていなかったかなとか…、
あとはやっぱり、過度のストレスがかかっている状態だと、 血管がキュッと収縮してしまって、 意外とそれが冷えの原因の方もいらっしゃるんですね。 ストレスが冷えの原因になっている、とか。
そういう心の在り方だったりとか、どんな環境だとか、食事だとか、 そういったことをちょっと聞いていきますね。 -
アヤ
なるほどですね。その食事の内容とかもそうですよね?
胃腸を酷使しているとかもそうだし、 逆に、ちょっと胃腸を冷やしてしまうような食べ物を いっぱい取っているかもしれないし、っていったところで…、 カウンセリングではそこを細かく聞かれるんですね? -
山田
はい!そこを重点的にお伺いしていきます。 -
アヤ
そっかそっか、なるほどですね。
そして場合によっては、漢方を処方する前段階で、
そういう症状が緩和される方っていうのもいらっしゃるんですか? -
山田
いらっしゃいます、もちろん! -
アヤ
あぁ、なるほどですね~ -
山田
漢方というか、私が大事にしているのは、
1に養生、2に薬っていうような感じで、もちろん同時並行…、 つらい症状を、養生が身を結ぶまで頑張れってことではないので、 つらい症状はお薬の力で緩和のお手伝いはするけれども、
やっぱり根本的なのは日々の暮らし方なので、
お薬で緩和をしている間に、しっかりと体のケアをしていくのも一つですし、 アヤさんがおっしゃっていただいたように、 お薬の力なしでも、やっぱり良くなる方はたくさんいらっしゃるので、 そこは臨機応変、時と場合によりますね。
お出しするかしないかっていうのは。 -
アヤ
なるほどですね。
じゃあちょっと、漢方、興味があるけど…みたいな感じで 思っている方は、もしかしたら漢方を飲まなきゃいけないのかもっていうふうに、 思っている可能性もあったりとかするけど、 実はそうじゃなくて、ちゃんと自分の生活スタイルをもう一回見直してみましょうっていう、 自分を知るように、どうしましょうか?みたいな感じで、 気軽に生活相談ができる場所っていうふうに、受け止めていい感じですね。 -
山田
とってもいい感じです♪ -
アヤ
なるほどですね。すごく行きやすくなります♪ -
山田
そうだと思います。
漢方カンセリングって、漢方薬をお選びするカンセリングっていうふうにイメージあると思うんですけども、 もちろんそれはそうなんですけども、 漢方薬をお選びするにあたっては、その方の体質がわからないといけないんですね。
その方の体質を知るためには、生活を知らないといけないので…、
その方の生活の仕方だとか、心の在り方だとかっていうのは外せない要素なので、 おまけに薬がつくかつかないかっていうのは、 その時のご希望やタイミングによりけりだと思うので、全然気軽に相談していただきたい。 -
アヤ
なるほどですね。ありがとうございます!
山田先生の貴重なお話、いかがでしたでしょうか。
漢方でできることについてお話を伺いました。
1に養生、2に薬という言葉が、私の中では印象的だったんですけれども、 ここは自分をよく知るためにどうしたらいいのかという相談をしに行くだけでも、 十分に体の養生、心の養生につながっていくんじゃないかなというふうな印象を 受けました。
山田先生にお会いしたい方も、 漢方に興味がある方も、自分自身を知りたい方も、 ぜひ、カウンセリングに行かれるといいんじゃないかなというふうに思っています。
日常に生きるちょっと役立つ知恵、次回もお楽しみに。