ゆるトーク 〜みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ〜 #129 インド占星術との付き合い方
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第129回は、インド占星術の付き合い方について、ゲストにアーユルヴェーダドクターで保健師の田端瞳先生をお迎えして、お話しを伺いました。大きく人生を捉えたときにインド占星術を活用しているそうです。一生を大きくみたときのリズムや流れ、そのときどきのテーマ”ダシャ”を理解するそうです。
自然体でいられる心と体の関係を追求しながら、何事も一歩踏み出す勇気をもち経験することをモットーに日々学びを深めている。
ヨギー・インスティテュート500時間認定
作業療法士国家資格
アーユルヴェーダ学会アーユルヴェーダ・セルフケア・アドヴァイザー
仏教教師資格課程修了
全米ヨガアライアンスコース500時間(RYT500)講師
メディテーション・ベーシックコース(MBC)講師
セラピューティックトレーニングコース講師
シニアヨガ・トレーニングコース講師
ヨーガニードラ・トレーニングコース講師
見つけよう!あなたにぴったりのアーユルヴェーダ。
こんにちは。
ヨガインストラクターのアヤです。
このプログラムでは、
アーユルヴェーダの知恵に救われ続けている、ヨガインストラクターのアヤが、
毎回ゲストをお招きし、健康や美容に関する、
日常に生きる、ちょっと役立つ知恵をお届けします。
進行のサポーターをしているしちさんです。
しちです。よろしくお願いします。
yoggyairのライブストリームでは、アーユルヴェーディックヨガのクラスを
毎週日曜日の朝10:30に私、アヤが行っています。
そして、隔週金曜日の夜20:30にヒロ先生が担当しています。
季節に合わせた体のケアの知識とともに、ヨガで体を動かしていくクラスです。
また、アーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんによる、
アーユルヴェーダキッチンを月3回月曜日の夜19:30に開催しています。
アーユルヴェーダの食べ物やハーブのお話、そして実際のレシピについても、お話しを聞くことができるクラスです。
ぜひ、クラスでお会いしましょう。
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アヤ
今回は『インド占星術の付き合い方』についてゆるトークします。
ゲストは、アーユルヴェーダドクターで保健師の田端瞳(たばたひとみ)先生です。
どうぞよろしくお願いいたします。 -
田端瞳
よろしくお願いいたします。 -
アヤ
インド占星術は、先生もすごく勉強されていて、 治療でも使うということを、だいぶ前のコンテンツの時にお話ししてくださいました。
実際に、生活の中で、このインド占星術というのは、 どういうふうに生かされているのかな、といったところをお聞きしたいんですけれども。 どうなんでしょうか? -
田端瞳
そうですね。
私の場合は、日々の中で…、生活、その日その日で生かすというよりは、 大きく人生を捉えて、人生の中でその知恵を生かすって言った方が、 言葉的にはしっくりくるのかなっていう感じがするんですよね。
やっぱり、一日の中にもリズムがあるみたいに、 人生の中にもリズムみたいなのがあって。
インド占星術の中には、一日あたりの、その人のリズムというよりは、 一生を120歳とか150歳とか、一生を大きく見て、 その上での流れというかですね…。
彗星期とか火星期とか金星期とか、その時期を分けてですね、 その時期にどういったことが、テーマとして出てくるのかっていうのを見る。
その人なりの人生の暦っていうんですかね。 人生のカレンダーみたいな感じの視点とかいうかですね。
日常を大きく見た場合にというよりも、人生を大きく見た場合に、 その知恵をどういうふうに生かすのか、みたいな感覚でしょうかね。 そういうところでは結構面白いかなと思います。
西洋占星術にはない考え方として、インド占星術には、 『ダシャ』という考え方があって、 ダシャっていうのは、人生を大きく捉えた時に、 この時期はこういうことがテーマになっていて、 この時期がこういうテーマになっていて…。 みたいな、その人の人生の中でも、やっぱりその事象が実る時・実りやすい時、 みたいなテーマがあって。 そういうカレンダー的な要素っていうのが、あるんですよね、『ダシャ』といって。
そういった、自分が今どの時期にいて、どういったテーマが、 今この年からこの年まである、みたいな。 そういう大きな人生のカレンダー的な要素として、 そういう知恵が分かるっていうのは、大きなところかなというふうに思いますね。 -
アヤ
だから…、年代別に出ているというか、 結構大きな括りで、人生を4期に分けて、それぞれ記述があったりとかするっていうのは、 そういう人生の指針っていったところを、ざっくりと捉えていくために出している。 -
田端瞳
例えば、誰にでも当てはまる、人生の時期っていうのがあると思うんですね。
「学生期」とか。 その古典には、アーユルヴェーダに限らず、 学生期とか、家住期とか、林住期とか、それから、遊行期… 自分のいろんなものが開放されて、世界を放浪する時期みたいな、 この4期に分かれてて。アーユルヴェーダではそれに沿って誰でもね、 生きていくのが人生の花形みたいなところがあるんですけど。
インド占星術は、それをもっと個人レベルに落とし込んで、 この時期には、こういう自分のテーマが出てくるとか。 この時期には、こういう自分のテーマが出てくるとか。
例えばですね…、執着と向き合う時期とかですね、 もっと人生を楽しむ時期とかですね、 金星的な時期、金星の場所にもよったりするんですけど、 基本は金星期っていうのは、割と楽しかったりすることが多くて。
金星期って20年くらいあるんですけど、 その時期がどこにはいっているのか、どのあたりなのか…とか、 産まれたときの瞬間によっても、出発する…、時間の流れは、人によって いろんな違いがあるので、 そういったところで、自分のオリジナルの人生カレンダーみたいなものが 出てくるのが、インド占星術の面白さかな!と思います。
面白いことに、西洋占星術とかには、そういうのはなくって、 インド占星術独自なもの、みたいなところがありますね。
日々で活かすとなると、個人レベルではないんですけれども、
例えば…、パンチャンガって言ってですね、 インドの人とかだったら普通にどこでも、だいたい売ってるカレンダーなんですけどね。
そのカレンダーには何が書いてあるかというと、 月の満ち欠けだったりとか、 今日はどのナクシャトラが有意になっている日かなぁとか、 朝の日の出は、何時何分になっているのかなとか、 そういったことがいろいろ書いてあって、 その日はいい日なのか、良くない日なのかみたいなところが書いてあるのが、 このパンチャンガ。
そうので、日々…、 じゃあこの日に大きな買い物をしようとか、 この日に結婚しよう、 この日にお家を建てよう!そういった形で、 カレンダー的に、あるいは暦的な感じで、日々の生活に活かすってなると、 その暦の中で、どこにふさわしい日、ふさわしい時間があるかみたいな、 その時間だったり日だったりとかを計算するときに、 このインド占星術が使われていたっていうことはあります。 -
アヤ
なるほどですね。
なんかインド占星術と、西洋占星術で言えば、 みずがめ座とか、うお座みたいな形で、 インド占星術も、適応する座っていうのが、 それぞれあったりとかするんですけれども、
そういうふうな「○○座」みたいな形で、一つカテゴリーがあるとするならば、 それに対して、さっきの個人カレンダーみたいなのっていうのが、あったりするんですか? -
田端瞳
そうですね。
生まれた時間…、その時に、東の空から出てきている、 その星座が何だったのか。
「上昇宮」とか、英語で「アセンダント」。
その星座っていうのは、その人の人生の中で結構大事にされてて、 その星座によって、メインの惑星っていうのが決まるんですけどね。
その惑星がどういう特徴があるのか。
いろんな計算上、自分の誕生時間とか、場所とかを総合した上で、 始まりのダシャの、始まりの惑星みたいなのが決まるんですよね。
その惑星から始まるので、自分のカレンダーっていうのは、 結構オリジナルのカレンダーというかね。 生まれたその日に作られた、その計算によって出てくるっていう感じで。
で、それだけじゃなくて、この該当する惑星が、 その人のホロスコープの中で、どこの位置にあるのか、 それぞれの部屋にそれぞれの惑星が割り当てられてるんですけど、 その割り当てられてる星座のオーナーさんである惑星があるんですけど、 その惑星がどこの部屋をオーナーしてるかとかによって、 その該当するその時期が、どんなテーマになってくるのかっていうのも、 またそれぞれ変わってくるんですよね。
だから、かなりオリジナルなものになってくるかな~ オリジナルになってくるかなって感じ。 -
アヤ
なるほどですね。
なんか、日本だと…、街中の路地裏みたいなとこで『手相をやります』とか、 座って占ってくれる人たちが気楽にいたりとかするんですけど。
インド国内とかだと、インド占星術をされている方っていうのは、 どういうふうな感じの扱いになっていくんですか? -
田端瞳
そうですね~
結構身近な存在としてある感じがします。
当たり前みたいな感じですね。
基本的に、インドの人たちは、結婚はお見合い結婚なんですよね。
その時に、ほぼほぼインド占星術、ナクシャトラで…、 インド占い師みたいな人に見てもらって、お互いの相性をまずは見てもらう。 相性の指標があるんですよね。 そういうところを見て「OK」ってなった時に、結婚に至るみたいなところがあったり、 あるいは新聞に、私はこういうこういうこういう星座ですので、 「結婚相手探してます」みたいな。そこの標本に、自分のアフェンダントなりナクシャトラなりの 情報を載せてるみたいなね、そういう感じで、かなり身近に存在してるってのはありますね。
あと結構、何かを始めた時期の、そこがなるべくいい時間帯にしたい!みたいなね、 そういう風潮というか文化がね、もう昔からあるんですよ。
ヴェーダの古典にも、結婚するときにはこういうナクシャトラのときにしなさいとか、こういう時に結婚しなさいとか。 そういうふうに、古典に書いてあるぐらい。
ですからインドが独立したときも、占星術師が集まって、なるべく良い時間帯にしよう!みたいなね、 お国をあげて決める!みたいな、文化的バックグラウンド…、インド占星術は文化に根ざしてる。
なので、日本よりはるかにはるかにはるかに身近な存在ですよね。 -
アヤ
なるほどですね。
治療の場面で活かされていくっていうのが、私の中では大きくて、 日本の医療現場ではない、ちょっと特殊な感じがあったので、 大変興味を持ったところではあったんだけれども。
やっぱりそういう風な文化的背景があるからこそ、大事にされている。
何かを選んで行動していくときの、ひとつの材料としてちゃんと根付いている、 ということなんですね~ -
田端瞳
非常に大事にされていますね~
何かをはじめるときなんか。
特に結婚の日取りとかなった時には、 この日の、この時間の、ココ!みたいな。 何か月も前から決める、みたいなね。
結婚式場がどうのこうのとかじゃなくて、日取りが大事。
とにかく1にも2にも日取り!…始まる日!みたいな。
そういった感覚は日本人にはあんまりない、 インドの文化に根ざしたした感覚ではありますよね。 -
アヤ
面白いですね~ -
田端瞳
そうなんですよ。
その時間帯を割り出すのは、 特殊な技術とか知識がいるので、 大体街の中のインド占星術師とかに、いつがいいかなって相談に行かないとね。 -
アヤ
じゃあ、そういう方も結構身近な存在として、村に1人、みたいな形でいらっしゃるんですね? -
田端瞳
結構いると思います。
それだけじゃなくて、やっぱりインドに普通にお店とかにパンチャンガっていうのが売っていて、 それで、自分たちでも見れるようになっている。
大体月のね…、 月がこの形の時には良くないとかね、 この形の時に行くとかね、 かけていく月の時には良くないとか、かけていく月の時にするとか。 そういった知識、大まかな知識ぐらいは、 結構普通の人でも持っていたりとかすることが多いですね。 -
アヤ
すごいですね。
じゃあもう、本当にベース自体が国民全員に対して、共通事項としてあるっていうことですね。 -
田端瞳
そうですね。
日本でもカレンダーとか、友引とか書いてるじゃないですか。
あんな感じの日が、インドのカレンダーだったらびっしり…、 何時に日の出で、この日は何々で、 月の形がこれこれで、などが結構書いてあるんですよね。 -
アヤ
なるほど、面白いですね。
ありがとうございます。
今日のインド占星術を、生活の中で、 どのように扱っていくかについてお話を伺いました。
文化的に生活の中に、根付いているっていうのがインド占星術の立ち位置でもあり、 そして、それを参考にしていきながら、生活の大事な時期っていったところを過ごしていく。 その貴重な日を選んで、過ごしていくっていったところが、すごく興味深いことでした。
またそれが、アーユルヴェーダという一つの治療形態、治療場面においても、 活かされているっていうのも、インド独特の文化でもあるっていうことを、 改めて知ることができました。
貴重なお話をありがとうございます。
日常に生きるちょっと役立つ知恵、次回もお楽しみに♪