ゆるトーク 〜みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ〜 #136 腸内細菌について
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第136回は、腸内細菌について。ヨガインストラクターで管理栄養士でもあるカナコさんにお伺いします。善玉菌、悪玉菌、日和見菌と聞きますが、どんな役割があるのでしょうか? 体にとって有益な善玉菌、不利益な悪玉菌、勢いがいいほうに加勢する日和見菌に分かれており、これらの割合が人によって異なるそうです。食事を変えれば菌も変わるし、ストレスや環境、睡眠、薬の摂取でも影響し、腸内細菌のバランスが変わるようです。
自然体でいられる心と体の関係を追求しながら、何事も一歩踏み出す勇気をもち経験することをモットーに日々学びを深めている。
ヨギー・インスティテュート500時間認定
作業療法士国家資格
アーユルヴェーダ学会アーユルヴェーダ・セルフケア・アドヴァイザー
仏教教師資格課程修了
全米ヨガアライアンスコース500時間(RYT500)講師
メディテーション・ベーシックコース(MBC)講師
セラピューティックトレーニングコース講師
シニアヨガ・トレーニングコース講師
ヨーガニードラ・トレーニングコース講師
見つけよう!あなたにぴったりのアーユルヴェーダ。
こんにちは。
ヨガインストラクターのアヤです。
このプログラムでは、
アーユルヴェーダの知恵に救われ続けている、ヨガインストラクターのアヤが、
毎回ゲストをお招きし、健康や美容に関する、
日常に生きる、ちょっと役立つ知恵をお届けします。
進行のサポーターをしているしちさんです。
しちです。よろしくお願いします。
yoggyairのライブストリームでは、アーユルヴェーディックヨガのクラスを
毎週日曜日の朝10:30に私、アヤが行っています。
そして、隔週金曜日の夜20:30にヒロ先生が担当しています。
季節に合わせた体のケアの知識とともに、ヨガで体を動かしていくクラスです。
また、アーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんによる、
アーユルヴェーダキッチンを月3回月曜日の夜19:30に開催しています。
アーユルヴェーダの食べ物やハーブのお話、そして実際のレシピについても、お話しを聞くことができるクラスです。
ぜひ、クラスでお会いしましょう。
-
アヤ
今日は『腸内細菌』についてゆるトークします。
ゲストは、スタジオヨギー福岡のカナコ先生です。
どうぞよろしくお願いいたします。 -
カナコ
よろしくお願いします。
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アヤ
腸内細菌って、 よく…テレビコマーシャルでも流れている通りに、 いかに善玉菌とうまく付き合っていくのか!みたいな感じの、 メッセージ性を受け取ることが多いな、というふうに感じるんですけれども。
その腸内細菌の中にある、善玉菌とか、悪玉菌とか、 あと日和見(ひよりみ)菌っていうのが、どういう風な関係にあるのか知りたいんですけれども。
これってどういうもの…、もともとそれぞれって、どういう働きをするんでしょうか? -
カナコ
体にとって有益なものをやはり『善玉』って、私たちは呼んでいるし。
体にとって不利益なもののことを、一般的に『悪玉菌』と呼んでいるんですけど。
そしたら、悪玉っていなくてもいいじゃないか!って、不利益だから。 だけど、やっぱり何かの役割をしているので、体の中にいる! で、善玉でも悪玉でもないわけじゃないんですけど、 その他にも、菌って体の中にいっぱいいて…、 どっちかにやっぱ加勢する菌が、『日和見菌』なんですね。
今、ちょっとざくっと話してしまったんですけど、 基本的に、私たちのお腹の中に、腸内細菌ってどれぐらいいると思います? っていう話で、そもそも(笑)
…数百兆個って言われていて、個体数でいうと…。
天文学的な数字で、もう全然わかんないですよね。
種類で考えると、おそらく1000種類前後ぐらいなんじゃないかって言われていて。 おそらくそれを重さにすると、1.5キロ分ぐらいは腸内細菌がいて。
で、それのことをまあ1000種類ぐらいいるんですけど、 その割合が、みんな違うわけですよね。 どの菌が、どれぐらいでっていうのが皆違って。
そういうのを、最近、お花畑に…お名前を由来して、『腸内フローラ』っていう呼び方をしていて。
で、そのうちの、大体「善玉」って言われてるものが、身体の中に2割ぐらいが善玉なんじゃないか。 で、1割ぐらいが「悪玉」。 で、どっちにも加勢する可能性がある「日和見菌」っていうのは、 おそらく7割ぐらいいるだろうっていうふうに言われているんですね。
このバランスが、個人でやっぱり微妙に違うんですよ。 1000種類もいたら多様性とんでもないので、 誰につこうかなって思う子がみんなやっぱ違うわけですね。
私、腸内細菌が好きなので、 腸内細菌のことを、子どものように…、なになに子って呼んでるんですけど(笑) すいません。
もういっぱい、私は腸内フローラにいろんな子たちを飼っていると思って、 生きているタイプなので、今日もよろしくね♪って、 毎朝話しかけてるぐらい、腸内細菌ちょっと大好きすぎるんですけど♪
やっぱ、バランスが個人で違うので、 このバランスを崩すことを『ディスバイオシス』って呼んだりとかするんですけど。
これを起こす要因ってやっぱりありまして。
菌も生き物なので、餌が必要なんですよね。
で、その餌は、私たちが食べた食事。
なので、食事のタイプとか、今まで食べてた食事が変われば、 菌も変わるんですよね。
強い菌が変わるって言ったらいいですかね? 多数勢が変わるみたいな形なので。
そうなってくると、やっぱり腸内環境が変わって、悪玉が優勢になることだってある。 で、優勢になった方に加勢したくなるのが日和見菌。 今ちょっと調子良さそうじゃない?こっち!っていうのに、 加勢したくなるのが日和見菌なので。 これが一気に流れ込んだりとかすると、 体調悪化がとんでもない、みたいなことはやっぱ起きるわけです。
もちろん食事以外でも、ストレスとか環境とか、そういうのは絶対的にあるし。
睡眠ですね。 自律神経の状態に関係してて、起きる…。 睡眠状態が悪くなると、腸内細菌の状態も悪くなる。
で、すごく顕著なのが、やっぱ薬剤・お薬ですね。
これはね、他の病気のことがあって飲んでいることなので、 薬剤を止めるっていうことはできないけれども。 例えば、一時的に飲んだお薬であれば、 飲み終わった後の食事の管理っていうのを、 ちょっと気をつけてあげるだけで、 今後の体調の状態を、ケアしていくことはできると思います。
あとは、これちょっと私の話になってしまうんですけど。
私も、一回、抗生物質をちょっと長期に飲まないといけない病気をしたことがあって、 2週間飲んで、結構強かったので、その後通常通りにご飯を食べたんです。
私、すごくご飯ががっつり食べる…、肉・魚もとんでもなく量食べるタイプで、 それを最初にやってしまったら、一気に蕁麻疹になってしまって、腸が吸収できなかったんだと思うんですよね。
それだけ私の腸には、いつも腸内細菌がたくさんいてくれて、 自分が消化できない未消化のものを、すごく処理してくれてたんだと思うんですよ。
それがやっぱり未消化のまま体内に入ってきて、皮膚症状だったのかなぁって、 これは予測でしかないんですけど、っていうのはあったので。
そういった、薬剤による変化。
これは、どうしようもないことだとは思います。
で、もう一つ! ストレスに関して。
私、ストレスを悪いものだと思っていなくて。 ストレスに適応する段階で、過剰に適応してしまったときに起きるんだと思うんですけど。
ストレスに対応するために、ホルモンが出ますよね。 コルチゾールとか。
それが出たら、それを好む悪玉菌とかもいるんですよ。
それを餌にしたがるというか、出ると絶対増えるよっていうのもいたりとかするので。 そういうので、やっぱりバランスが崩れてしまう。
きっと、体調にも影響が出るっていうのが、 こういう善玉・悪玉・日和見菌の関係なのかな、というふうに思ってます。
人によって違うので、簡単じゃないんですけど。
自分のベストな状態が、どんな状態の時で、 どういう食事をしていてっていうのは、 ちょっと興味を持っておくと、崩れた時に戻しやすいかなって思うんですよね。
体調崩した時に、調子が良かった時はどうだったかな…っていうのを、 思い出しやすいと思うんで、そこはカギかなと思います。 -
アヤ
うん、なるほど。
ちなみに、カナコ先生が抗生剤を飲んで、 腸内環境っていうものが変わったっていうお話があったんですけど。
じゃぁ元の、腸内環境に戻っていくまでって、 大体どのくらい時間がかかりました?
その時の体調とかもあると思うんですけど…、 経験談として、聞きたいなぁと思いました。 -
カナコ
蕁麻疹がすごい…ずっと出まして。
一年弱ぐらいかかってました。 -
アヤ
そんなかかってたんですね。 -
カナコ
結構長くて…。
で、食事をちゃんと管理できればよかったんですけど、 性格上ですね…、ゆとりを持ったタイプの性格で、 自分に、とてもご褒美をあげるタイプなので(笑)
完全にいい形では管理ができてなくて、 これはまずいなと、一年弱続くのはおかしいなと思って。
それである程度、自分に合う食事を見つけ出すのに、 一年かかったっていう状況なのかなぁっとも思います。 -
アヤ
なるほど。
カナコ先生は栄養士さんもされているので、 そういう食事面に関しては、めちゃめちゃプロなんですけれども、 やはりそういう知識を持って、日々…、 時々献立の写真を見させてもらうんですけど。 もう日頃からすごく、栄養面には意識されてるんですよね。
なんかこう、適当に!みたいな感じで言ってるけど、 でも全然私からしたらそんなことなくて、 すごく気をつけられている風に見えていて、でもそれでもさらに調整が必要だったっていうことですよね。 -
カナコ
うん、そうですね~
自分に合うのを見つけるのに、やっぱそれだけの時間がかかったのかなって。
で、前の時とも違うなっていう状態だったので。
まぁ、その…、お薬だけが原因ではないと思うんですけど。
年齢の境目とかもあったと思うんですよね。 体調の変化の。 環境の一つなのかもしれないし、そこは答えがね、 簡単に出ることではないんですけど。
取り組めるのは、自分を観察しながらやっていくっていうのは、 やっぱ変わらないことだなと思っているので。
これからももし、同じようなことがあこれば、また一からになるかもれしないけど、 感謝しながやっていきます。 -
アヤ
でもね、必ずやっぱそうやって…、
期間は個人差あれど、やっぱりそういうこと、 善玉菌をちょっと増やしていくような意識を持っていくだけでも、 もしくは、体からのお便りっていうのを受け止めて、 で、どういうふうに食生活を見直していくのかっていったとこに 意識を向けるだけでも、 人それぞれ期間は変われど、必ずいい方向に向かいそうな感じですね。 -
カナコ
そうですね。
いい方向を向いてやれば、良い方向に向くと思います。 -
アヤ
はい、ありがとうございます!
今日のお話はいかがでしたでしょうか?
今日は腸内細菌についてお話を伺いしました。
善玉菌・悪玉菌・日和見菌という菌が、 体の中に一緒に住んでいて、 そしてどの菌と仲良くしていきたいのかっていう、 その思いが食事に反映されているんじゃないかな、 というふうな印象をお伺いしました。
もちろん自分の体調が悪い時も、 そういう腸のサインっていたところは、ちゃんとお便りとして、出してくれますし。
そしてそのメッセージを、いかに受け止めて対処していくのかっていったところが、 またこれらの、目には移りにくい菌との付き合い方っていう、 すごく微細なレベルでの、関係性の構築につながっていくんじゃないかな、 というふうにも感じました。
貴重なお話をありがとうございます。 日常に生きるちょっと役立つ知恵、次回もお楽しみに♪