ゆるトーク 〜みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ〜 #137 腸がよろこぶ食事
運動量 ● ● ● ● ●
ビデオクラスのご視聴には
プランの購入が必要です
新規メンバー登録から3日間は
無料で視聴できます
第137回は、腸がよろこぶ食事について。ヨガインストラクターで管理栄養士でもあるカナコさんにお話しを伺いました。デトックスやファスティングなど、腸を元気にする活動が注目されていますが、腸を休めたあとにどんな食事をしたらよいのでしょうか。腸が働くために必要な栄養素、腸内細菌のエサとなる栄養素、腸内細菌となるために菌そのもののを摂取する場合があります。人それぞれにメインプレイヤーとなる腸内細菌がいるので、どの食事によって腸の調子がよいのか自分自身の食生活を観察するのがよいでしょう。
自然体でいられる心と体の関係を追求しながら、何事も一歩踏み出す勇気をもち経験することをモットーに日々学びを深めている。
ヨギー・インスティテュート500時間認定
作業療法士国家資格
アーユルヴェーダ学会アーユルヴェーダ・セルフケア・アドヴァイザー
仏教教師資格課程修了
全米ヨガアライアンスコース500時間(RYT500)講師
メディテーション・ベーシックコース(MBC)講師
セラピューティックトレーニングコース講師
シニアヨガ・トレーニングコース講師
ヨーガニードラ・トレーニングコース講師
見つけよう!あなたにぴったりのアーユルヴェーダ。
こんにちは。
ヨガインストラクターのアヤです。
このプログラムでは、
アーユルヴェーダの知恵に救われ続けている、ヨガインストラクターのアヤが、
毎回ゲストをお招きし、健康や美容に関する、
日常に生きる、ちょっと役立つ知恵をお届けします。
進行のサポーターをしているしちさんです。
しちです。よろしくお願いします。
yoggyairのライブストリームでは、アーユルヴェーディックヨガのクラスを
毎週日曜日の朝10:30に私、アヤが行っています。
そして、隔週金曜日の夜20:30にヒロ先生が担当しています。
季節に合わせた体のケアの知識とともに、ヨガで体を動かしていくクラスです。
また、アーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんによる、
アーユルヴェーダキッチンを月3回月曜日の夜19:30に開催しています。
アーユルヴェーダの食べ物やハーブのお話、そして実際のレシピについても、お話しを聞くことができるクラスです。
ぜひ、クラスでお会いしましょう。
-
アヤ
今日は『腸が喜ぶ食事』についてゆるトークします。
ゲストは、スタジオヨギー福岡のカナコ先生です。
どうぞよろしくお願いいたします。 -
カナコ
よろしくお願いします。
-
アヤ
お願いいたします。
近年では、よく腸内の環境を整えるべく、 デトックス法であったりとか、 半日断食であったりとか、 色々な、そういう…、腸を元気にする活動っていうのが、 巷で騒がれてたりとかするんですけれども。
実際に、腸を、例えばお休みさせてあげて、 そして次に、食べる食事っていうんですかね、 その腸内細菌の割合・比率っていったところが、 変わってくるんじゃないかって言うのが、 前回のお話からも垣間見えたんですけれども。
実際ですね、腸が喜ぶ食事って、どういうものがあるんですか? -
カナコ
そうですねぇ。
まず、腸における状態っていうのは、 腸自体の栄養素になるものももちろん必要ですし、 腸が働くのに必要な栄養素っていうのも必要なんですね。
で、その他に…、腸っていうと、前回のお話の時もあった、 腸内細菌のお話にどうしてもなってしまうと思うんですけど。
腸内細菌が、私たちが消化できないものなどを消化してくれていたり、 それを分解する。未消化なものをエサにして、何かしらの活動をしてくれてるので、 その腸内細菌が喜ぶものっていうのを考える必要があると思うんですね。 -
アヤ
じゃぁ、腸自体が喜ぶものと、 腸内細菌が喜ぶもの、というふうに二つあるってことですね。 -
カナコ
で、もう一つは、腸内細菌もずっと自分のお腹の中にいてくれるわけじゃない。
環境が悪かったり、やっぱ寿命もあるので、 私のお腹からさよならしちゃうことはある…、かなりの率でさよならしてくれるんです。
なので、その菌自体も入れるっていうことがある。
で、これそれぞれやっぱり名前がついていまして、 プロバイオティクスとかプレバイオティクスとか… -
アヤ
聞いたことあります! -
カナコ
聞いたことあります?
CMとかでもね、言ってたりするんですけど。
『プロバイオティクス』っていうのは、 生きたままの菌をそのまま腸に届けたいです!みたいなもの。
なので、菌そのものを入れましょう! 生き残れるかどうかは、私の体内の状態次第。
胃液とか…、胃酸はすごく強い酸で、 殺菌されてしまうので生き残れなかったりとかして。
なので、日々そういうものを取り入れていかないといけませんし。
今度、『プレバイオティクス』ってなると、これは餌の方ですね。
菌のエサになるものを入れましょう!
オリゴ糖であるとか、食物繊維であるとか、 こういうものが、腸内細菌の餌になる。 なんでこれが餌かっていうと、こういったものっていうのは、 私たちが持っている消化酵素で、消化できてなくて、未消化だから、 腸内細菌の餌として腸に残ってるだけなんですよね。
で、それを餌にしてくれている。
で、あと…これを二つ同時に取っていくっていう新バイオティクスっていう 考えがあるんですけど。
それをやるといいですよっていう考えはあります。
で、腸自体が喜ぶ栄養素…、要は消化管の作動ですよね。
オリーブオイルとか実は、よかったりとか。
グルタミンとかも、実は大腸粘膜とかが働く時の、 エネルギー源になってたりとかするので。
グルタミンって、アミノ酸の1種ですね。そういうものもあったり。
あとは、腸管の動きを良くしたり。
水分を腸の中に残しやすくするためにマグネシウムとか。
酸化マグネシウムっていう言葉、みなさんよく聞くかもしれないです。
こういうものがあったりすると、よかったりっていうふうに… -
アヤ
あれですかね…
下剤の一部で使われていたり? -
カナコ
下剤として考えない方がいいかもしれないですね。
便秘の解消薬の一つではあります。 -
アヤ
無理に押し流すっていうよりは、 便塊を柔らかくするっていう要素があるものになるので。 なんかそういったもの。
それも含まれる食べ物っていうのを、 考えるといいのかなと思うんですけど。
そうするとまぁ、幅広くなりすぎちゃってみたいな…感じですよね(笑)
今もう、言われただけでいくつ出てきたよ?みたいな状態なので。 -
カナコ
結局私は、何を食べたらいいんですか?状態に、多分なってると思うんですけど(笑)
先ほどちょっとお話もされてましたけど、 腸内環境を変えたくて、デトックス的なこと… いろんなことをしたりとか。
意図的ではないんだけれども、抗生物質を飲んでとか、 その後に、対応する時っていうのは、 前回の時もお話ししたかもしれないんですけど、 調子が良かった時の食事のところに戻っていくといいなって思ってるんですよね。 最終的に。
ただ、それに行くまでに、 いきなり、今まで通りの食事を食べるっていうのはやっぱり厳しくて。
腸管を休ませたので、腸がそのまますぐに動くかもわからないし、 おなかの中にいた腸内細菌が、いなくなってる可能性もあるので、 そこに栄養を入れても、取り込めない可能性もある。ってなると、 消化に負担がなくて、吸収が良いもの、から入っていくってなるんですよね。
で、かつ、私たちのエネルギー源にもなって。
その中に、腸内細菌の餌にもなってくれるものが入ってるといいよ!っていう 状態を作るといい。
日本だとどうしても、おかゆとかから入るっていうのが多いのかなと思うんですけれども。
昔やっていたことって、やっぱり理にかなっていて^^
体調…、胃腸炎とか起こした後、回復に食事をする時って、 やっぱお粥とかからだったりするじゃないですか。
で、それができたら今度はそこに、 発酵食品である、お漬物とかをつけてみるとか、 それでちょっとずつおかずを増やしていくようなやり方をしていくと、 良いのかなっていうふうには思います!
あともう一つ考えられることなんですけど。
皆さんの腸の中には、それぞれ…みんなバランスが違いますよってお話をしたんですけど、 メインプレイヤーみたいなのがいるんですよ、やっぱり。
一番大活躍していて、その人の腸内細菌の一番割合の多いもの。 それを増やしてあげればいいじゃないですか? -
アヤ
確かに! -
カナコ
その子たちが元に戻ってくれるといいなっていうのがあるので、 その子たちが好む食べ物を、食事として取り込む。
同じ食物繊維なんですけど…、食物繊維も種類がいろいろあって。 イヌリンって言われる…成分、これは水溶性の食物繊維ですけど、 イヌリンが好むような菌もいれば、 β(ベーター)グルカンとか、キノコとか、もち麦とかで流行ったと思うんですけど、 穀類とかに入ってるような、そういう餌を好む菌いるんですよね。
そういうふうに、メインプレイヤーがわからないと、それは難しいんですよ。
自分で見つけ出しておかないといけないので、 そういうものから、栄養をとっていくといいのかなと思ったりします。
メインプレイヤーがなんなのかっていうのは、 最近、腸内細菌を調べるキットとかがあったりするので、 それで調べてもらうのも手なんですけど。
自分で気軽にやるんだったら、そういう腸活にいいよって言われる食べ物を取り入れてみて、 2週間ぐらいで大体結果って出てくるので。
で、そこで、ああ!なんかどうも、いつもよりも調子がいいぞ♪ってなってきたら、 たぶんそのメインプレイヤーが増えてる可能性がある。
そういうふうにちょっと2週間ぐらいやってみるっていうのもいいかなって。
毎回自分で実践して、確認してっていう実践型のやり方で、 これがアドバイスになるのかと…思ったりするんですけど(笑)
こんな感じで知っておいてあげると、いざという時に…自分が回復するときの食事が、 決めやすいのかな、と思ったりもします。 -
アヤ
なるほどですね。
例えばその…、回復食のところで、先ほど言ってた『お粥』から入っていくと、 それがその腸自体の栄養にもなるし、腸内細菌自体の栄養にもなります。 っていうことをおっしゃってましたよね。
でうんうんうんで、そこから自分の身体のエネルギー源ですよね。 -
カナコ
腸というか、自分の体のエネルギー源ですね、純粋に。
自分で分解ができる。 -
アヤ
なるほど。
ある程度、その排泄がうまくいき始めました、とか。 腸の蠕動運動が、自分でも確認できるようになりました、っていったその段階から、 先に…、先ほど言っていた、海藻であったり、きのこ類であったり、 メインプレイヤーが好むような食物繊維っていうのを食べていく実験というのを はじめた方が良いっていうふうに考えて良いんですかね? -
カナコ
実験自体は、そういう…、断食的なものとか、 そういうのの前にされてた方がいいかもですね。
先に答えが分かってた方が安心かなと思いますけど。
でもだからって言って、回復させていく段階で、 先にそれを入れるっていうわけではないです。
消化の悪い食物繊維を、いきなり入れるっていうのはやっぱり厳しいと思うので。
そうなってくると、自分の体で育ちやすい、発酵食品が先の方がいいでしょうね。
発酵食品が先に入って、それの餌になるものと合わせ技で、 ちょっとずつ入れていくといいのかなっていう気はしますね。
実際、私がやる時もそうしているので。
最近はあまり、ファスティング的なのはしてないですけど^^ -
アヤ
ちなみにその… デトックスを、カナコ先生がやった時の、 デトックス前の食事、その準備期における食事と、 回復食に充てる食事っていうのは、どんな感じなんですか?
ちょっと参考までに聞いてみたいなって♪ -
カナコ
私が、ファスティングした時は、 入る前は和食中心にして。 もともと私、糖質を夜は取らないみたいな生活をその時はしていたので、 朝昼はすごい食べるんですけど。
なので、普通の…一汁三菜みたいな食事なんですけど、うちは。
なんですけど、そのおかずが洋食系のおかず…、ちょっと油っぽいなとか、 そういうものの数を1週間ぐらい前から減らしていって。 で、そのまま私はファスティングに入って。
で、回復食は、もう完全に最初はもう重湯から入って。
で、えっと…、これは食べれるなぁと。
でも意外に私は、回復食の時に、食べたら結構こう頭がガーンと…。 入れたことで逆にしてしまって、 すごく胃腸が急に働き始める感がすごかったんですね。
なので、回復食の方が時間がかかって、 普通の食事食べれるまで1週間ぐらいかかったと思います。
普通の食事って言ってもかなり和食。
和食で油ものが少ない状態で、本当にご飯とお味噌汁とっていうのが、 食べれるようになるのに1週間ぐらいかかったような記憶があります。
ノート見ればわかるんですけど。 -
アヤ
ありがとうございます。
なるほどですね。
なんか今回のお話で、なんだろう…、 やっぱり食事を取るにしても、 どういうものに栄養を与えていきたいのかとか、 どういうものが喜んでくれるのかって言ったところまで、 意識を広げると、なんか一つ一つの素材っていったところを、 また選択して、その量を増やしてみるとか減らしてみるとか、 なんかそういう食事の楽しみ方もまた一つあるんだな♪っていうのを知ることができて、 すごく面白かったです。 -
カナコ
嬉しいです!
主食のご飯に、何の雑穀を混ぜるかでも結構私は反応が違うので。 -
アヤ
え~ -
カナコ
違うんですよ^^
楽しいですよ!皆さんもぜひ、やってみてください。 -
アヤ
ちなみに最近は、何の雑穀にはまってるんですか? -
カナコ
私、どうやら…、玄米+豆類が一番反応が良いですね!
意外に、おおもと…最初に戻ってしまいました。
色々と試したんですよ。
もち麦混ぜてみたりとか、本当にいろいろ入れてみたんですけど、 最終的に、玄米に戻って、でも玄米だけじゃ変わらなくて。
私は大豆と、黒豆を一緒に混ぜて炊くんですけど、 これはどうも私には合っているという・・・。
豆に入っている、食物繊維、 比較的レジスタントスターチとかが多分多くなるのかなと思うんですけど。
で、例えば!玄米とかだとまた違うものになるな。 βブルカンとかになるのかな?
で、こうなってくると、腸のどこまで運ばれるか、 未消化のまま行くかが違うんですよね。
で、そうなってくると、そこにいる菌が好むので。 私の場合は、結構腸の奥にいるタイプの子がもしかしたら多いのかなぁとか、 勝手に予測をしているっていう。
見たわけじゃないので、わからないんですけど、 豆でこんなに反応するって、そういうことなのかなぁとか、 いろいろ思ってます。
実践的ですみません(笑) -
アヤ
いいえ、最後の最後で、やはりマニアックなカナコ先生だなぁと思って。
微笑ましく話を聞いてました。貴重なお話をありがとうございます。 -
カナコ
ありがとうございます! -
アヤ
はい、今日のお話はいかがでしたでしょうか?
腸が喜ぶ食事について、お話をお伺いしました。
今回のカナコ先生のお話を聞いてみると、 かなり栄養素的なお話を聞くことができて、 とても参考になったんじゃないかなぁというふうに考えています。
どういう栄養素を取っていくことによって、体の中、 腸の中にいるものが喜んでいくのか、 そういう声を拾っていくって言ったところも、 また新たな見解で、とても面白く、 自分の体を見ることができそうだな、という印象がありました。
デトックスをするってなった時には、前後で油を控えていくなどですね、 様々な工夫もされているということも、私自身の生活の中にも すぐ反映できそうな知恵となりました。
貴重なお話をありがとうございます。
日常に生きるちょっと役立つ知恵、次回もお楽しみに♪