ゆるトーク 〜みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ〜 #138 加齢に伴う腸の変化
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第138回は、加齢に伴う腸の変化について。管理栄養士でもあるヨガインストラクターのカナコさんにお話しを伺いました。加齢による変化の要因にはさまざまあるようで、腸内細菌の多様性や安定性が崩れやすい、個人差が大きい、筋力の低下、消化吸収能力の低下、食事内容の変化、口腔内の状態、などが影響しているそうです。このなかで自分が心がけることで変化をゆるやかにできることとは・・・
自然体でいられる心と体の関係を追求しながら、何事も一歩踏み出す勇気をもち経験することをモットーに日々学びを深めている。
ヨギー・インスティテュート500時間認定
作業療法士国家資格
アーユルヴェーダ学会アーユルヴェーダ・セルフケア・アドヴァイザー
仏教教師資格課程修了
全米ヨガアライアンスコース500時間(RYT500)講師
メディテーション・ベーシックコース(MBC)講師
セラピューティックトレーニングコース講師
シニアヨガ・トレーニングコース講師
ヨーガニードラ・トレーニングコース講師
見つけよう!あなたにぴったりのアーユルヴェーダ。
こんにちは。
ヨガインストラクターのアヤです。
このプログラムでは、
アーユルヴェーダの知恵に救われ続けている、ヨガインストラクターのアヤが、
毎回ゲストをお招きし、健康や美容に関する、
日常に生きる、ちょっと役立つ知恵をお届けします。
進行のサポーターをしているしちさんです。
しちです。よろしくお願いします。
yoggyairのライブストリームでは、アーユルヴェーディックヨガのクラスを
毎週日曜日の朝10:30に私、アヤが行っています。
そして、隔週金曜日の夜20:30にヒロ先生が担当しています。
季節に合わせた体のケアの知識とともに、ヨガで体を動かしていくクラスです。
また、アーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんによる、
アーユルヴェーダキッチンを月3回月曜日の夜19:30に開催しています。
アーユルヴェーダの食べ物やハーブのお話、そして実際のレシピについても、お話しを聞くことができるクラスです。
ぜひ、クラスでお会いしましょう。
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アヤ
今日は『加齢に伴う腸の変化』についてゆるトークします。
ゲストは、スタジオヨギー福岡のカナコ先生です。
どうぞよろしくお願いいたします。 -
カナコ
よろしくお願いします。
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アヤ
年を重ねていくと、 なんとなく腸の動きが鈍くなってるんじゃないかなっていうふうに、 私自身も感じてるんですけれども。
そういうことって実際起きたりするんでしょうか? -
カナコ
加齢に伴う腸の変化っていうのはありえますね。
それは、どういう理由かっていうのは、 考えられることはいくつもあるんですけれども。
言われていることで、まず高齢者の方の腸内細菌…、腸内フローラですね。
年齢が若い20代30代の成人の方と比較すると、 そもそも高齢の方、個人差がすごくあるっていうのがまずあるんですよね。
なので、人によって感じ方は、かなりあるんじゃないかなっていうふうに思っています。
ただ、これがどういう原因かっていうのは、 まだ研究段階ではあるんですけど、 人によって個人差はあるのに、その人の中で菌の多様性であるとか、 安定性…、この状態がちょうどいい!みたいなのってあるんですけど、 そういうのが崩れやすいっていうのはあって。
それが、免疫的なことなのか、 何が由来でなっているのかっていうのはまだ明確ではないと思うんですよね。
ただ、言われていることとしては、まず体の変化ってどうしても出てきますよね。 筋力の低下とか。
骨格筋って筋肉も、動かさなければ低下していくし。
子供の頃とかは、体の中で合成されるものと分解されるものの速度が、 分解されるものよりも、合成される速度が速いので、成長していけるけれども。
どうしても年齢を重ねていくと、分解の速度に合成が追いつかないっていうことが起きてくるので、 そういうことで、筋肉の量とか、体本来を維持していくっていうことが、 痩せる傾向って言ったらいいんですかね?細くなる、老化いくっていうのはあると思うんです。
その中で、筋肉・骨格筋とかだけじゃなくて、 私たちの内臓もね、骨格筋と同じ筋肉ではないけど、 平滑筋っていう筋肉なので、材料が足りない、合成する速度が間に合わないってなってくると、 やっぱり痩せてしまうので。
それによって、腸の働きが、以前ほどのパワーを持たなくなるっていうことは絶対あるはずなんですね。
で、さらに…、多分そこが筋力低下とかとの関係性ともあるのかなと思いますし。
あと言われていることとしては、食事内容が変化していく。
自分がずっと食べてきたものをやっぱり、だんだん好んでくるので、 食事自体の多様性もなくなってくる。
いろんな菌に、お腹の中にいてもらったほうがいいんだけれども、 そういうチャンスが少なくなってしまうんですね。
とか、あとは…、お口の状態が結構大きいと思うんですけど。
歯の状態とか、顎の状態とかで、食べられるものの種類も変わってくるし、 咀嚼自体がうまくいかなければ、未消化なまま胃腸に入ってくるんですけど、 本来、善玉菌が好むようなものが未消化ならいいんですけど、 肉とかのようなタンパク質か未消化のまま入ってくると、 これは体にとって、悪玉の影響を…、 マイナスの影響を起こしてくる悪玉菌の餌になりやすかったりするので、 そういうので、腸内環境が悪化すると、 腸の機能はやっぱり低下するっていうようなことが起きると思います。
あと意外に、生活環境とかもあって。
施設とかに入られたりすると、食事のパターンが変わったり、 動く量が減ったりとか、こういうことも腸にかかってくる。
体力的にも、筋力低下とかにもかかわってくる場合があるので、 そういうことで、腸内環境が悪化するっていうふうに言われていたりはしますね。 -
アヤ
なるほどですね。
いろんな組織の、動く頻度が少なくなるというか…、 代謝能力も含めてですけれども、 食の好みって言ったところも、 若いときには振り幅があったけれども、その振り幅自体も狭くなり、 そして、身体的な機能って言ったところも、 本来100%動いてたものが、徐々に徐々に、 年齢に伴ってパーセンテージが下がっていく、みたいな形で、 いろんな要素が兼ね合わさって、腸の動きの鈍さというか、 そういう腸内環境の変化っていったとこにつながっていくんですね。 -
カナコ
味覚とかも変化するじゃないですか。
味覚・嗅覚も低下したりするので、食事自体への意欲も変わったり。
食事…、結構腸内環境に大事だし。
消化機能が低下したりして、 同じ量を食べてても、未消化だったりするんですよね。
あるある話ですけど、 コース料理を、自分の祖父母とかと食べに行ったりしたこと、 多分皆さんあると思うんですけど、同じ量食べます?食べていません? -
アヤ
食べれない! -
カナコ
!食べれなかったですか??
私の家系はやっぱりみんな食べれるのかなぁ(笑)
なんか食べるんだけど、私あの量食べたら太るんだよねっていう量を食べるのに、 やっぱ消化吸収度が落ちてるから、吸収されないので、 むしろ痩せちゃったりとかしてて。
「同じ量食べてるのになぁ」って思ったりしたことがあったんですよね。
なのでやっぱり、加齢とともに消化吸収能力低下するんだなって思ったんですけど。
それが、純粋に消化管自体の機能の問題なのか、 お腹の中にいてくれる腸内細菌が原因なのかっていう。 多分、両方なんですよ。両方関係してる。
なんでそんな風に、高齢になってくると、年齢を重ねていくと、 腸内環境が悪化するのかっていうところが、 今、わかっている範囲のことで言うと、
大体60代ぐらいから、だんだん腸内環境って悪化するって言われてるんですね。 悪玉の方が増えるので。
で、これ…、どうやら遺伝子っぽいんですよ。 遺伝子で、加齢遺伝子の何かが、発動しちゃうんだと思うんですよね。
そういうのスイッチがオンにならないように、 生活環境をできるだけ整えておいてあげたりとかすると、こういう遺伝子…、 実際は、短鎖脂肪酸って言われる、腸の方に刺激を入れる物質があるんですけど、 これ腸内細菌が作り出してくれる物質で、 腸の働きを良くしてくれる物質。
で、こういうものの代謝に関与する遺伝子が減少するっていうことはもう分かっていて、 で、こういういろんなことが引き金になって、加齢に伴う腸内フローラの環境悪化で、 そこから腸の中の代謝機能の能力の変化が出てくる。
それが、状況によっては、分解されたものが脳の方に関係をしているので、 腸内で代謝された物質、腸内細菌が作り出してくれた物質の中には、 脳の神経伝達物質に関係するようなものがあるので、 こういうものの生産性というか…、うまくいかなかったら、 やっぱり脳に関係する機能も変わってくるのかな。
認知機能とか、そういうことにも影響してくるのかなっていうふうに、 ちょっと思っています。
私自身、腸活にはまった理由は、瞑想を深めたかったからなので、 なんかそこと、高齢の方の腸内環境とっていうのは、 すごく関係してるというか、結びつきのある部分だなっていうふうに思っていたりして。
今後もここは、すごく研究したいなって思ってるテーマです。
なんかずっと学びたいな!っていうテーマですね^^ -
アヤ
なるほどですね。
なんかまた、時代時代とともに、そこらへんがさらに解明されて、 研究の目が広がりそうですね。
私も年々、歳だけは重ねていきますので、 カナコ先生の日々日々探究されていく知識をまた、 お借りできれば嬉しいなと思います。
貴重なお話をありがとうございます。 -
カナコ
ありがとうございます! -
アヤ
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
加齢に伴う腸内の変化についてお話を伺いしました。
さまざまな要因が重なって、腸に影響を与えていくということを、 すごく細かい観点から知ることができました。
私たちは、肉体年齢自体も積み重なっていくっていうのが定めでもありますし、 どういうふうな形で、この腸と向き合っていくのかっていったところも、 今回のお話から、そのヒントを得たんじゃないかな、というふうに感じています。
貴重なお話をありがとうございます。 日常に生きるちょっと役立つ知恵、次回もお楽しみに♪