ゆるトーク 〜みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ〜 #147 インドの懐に触れる旅
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第147回は、インドの懐に触れる旅について。ふだんゲストを迎えてお話をしていますが、昨年初めてのインド旅行にいったナビゲーターのアヤに、どんなことが印象的だったのか、サポーターのしちが聞いてみました。仏教を学ぶアヤが仏教の研修旅行で訪れたインドでは、観光ではおそらく触れることのできないインドの日常を垣間見ることに・・・。
自然体でいられる心と体の関係を追求しながら、何事も一歩踏み出す勇気をもち経験することをモットーに日々学びを深めている。
ヨギー・インスティテュート500時間認定
作業療法士国家資格
アーユルヴェーダ学会アーユルヴェーダ・セルフケア・アドヴァイザー
仏教教師資格課程修了
全米ヨガアライアンスコース500時間(RYT500)講師
メディテーション・ベーシックコース(MBC)講師
セラピューティックトレーニングコース講師
シニアヨガ・トレーニングコース講師
ヨーガニードラ・トレーニングコース講師
見つけよう!あなたにぴったりのアーユルヴェーダ。
こんにちは。
ヨガインストラクターのアヤです。
このプログラムでは、
アーユルヴェーダの知恵に救われ続けている、ヨガインストラクターのアヤが、
毎回ゲストをお招きし、健康や美容に関する、
日常に生きる、ちょっと役立つ知恵をお届けします。
進行のサポーターをしているしちさんです。
しちです。よろしくお願いします。
yoggyairのライブストリームでは、アーユルヴェーディックヨガのクラスを
毎週日曜日の朝10:30に私、アヤが行っています。
そして、毎週水曜日の昼12:30にマイコ先生が担当しています。
季節に合わせた体のケアの知識とともに、ヨガで体を動かしていくクラスです。
また、アーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんによる、
アーユルヴェーダキッチンを月3回月曜日の夜19:30に開催しています。
アーユルヴェーダの食べ物やハーブのお話、そして実際のレシピについても、お話しを聞くことができるクラスです。
ぜひ、クラスでお会いしましょう。
-
アヤ
今回は『私が経験したインド旅行』についてゆるトークします。
ナビゲーターのしちさんと一緒にお話しをさせていただきます。
しちさん、どうぞよろしくお願いいたします。 -
しち
よろしくお願いします!
いつものゆるトークは、ゲストの方をお呼びしてお話しをお伺いしているのですけど、 アヤ先生のお話しも伺いたいなぁと思いまして、このような企画になりました。
アヤ先生、去年はじめてのインド旅行に行かれたみたいなのですが、 その時の印象など、ぜひお話ししていただけますでしょうか。 -
アヤ
はい!
もう何度もインドに行かれている方にとっては、 私の初心者のインド旅行体験記を聞いても、ちょっと物足りないかもしれないんですけど(笑)
はじめてだったのですごく刺激を受けました。
今回インドに行ったきっかけなんですけれども。
私は2年前から大学に行っていて、その専攻が仏教専修課程といったところで、 その関係で行ってきました。
なので、仏教研修の一貫として、行くことになりましたから、 仏教の階層である、ゴータマ・シッダールタのゆかりの土地に行くこと。
そして、仏教と縁の深い、福祉のことについて学んでいくこと。
インドの文化、そのものについて知ることっていうのが、目的となる大きな3本柱でした。
一番印象的だったことは…、
私も作業療法士という資格を持っていて、実際に福祉の現場で働いていたり、 今も福祉の世界に戻ってきたんですけれども。
働いていくうえで、どういう福祉事情なのかっていったところは、すごく興味があるんですよね。
で、今回の旅行の中でも…、 カルカッタ/コルカタと呼ばれるインドの地域があって、 その場所に、マザーハウスという場所があります。
ここは、マザーテレサが実際に慈善活動されていた施設で、 有名なのであれば、「死を待つ人の家」というように、 生活困窮者など、身内のいない人を引き取って、最後まで看取っていく施設になります。
その施設内の見学もさせていただいたんですけれども、 実際に、横になって点滴を打ちながら療養されている方から、 体の不自由な状態で生活されている方、 ボランティアスタッフにサポートをしてもらっている方。 そして、身辺の様々なケアが必要な方もいらっしゃるので、そういったサポートも受けながら、 生活をされている方たちの住まう家、に実際行ってきました。
ちょうどコロナ過でもあったので、 なかなか一般の旅行客、一般のボランティアの方は入室ができない状況ではあったんですけれども、 今回、大学の研修旅行だったので、特別に許可がおりて、施設見学することができました。
そこで印象的だったのは、
そこに住まう方、ボランティアをされている方たちが、本当に家族のように接していることが とても印象的でした。
日本の福祉…、施設にもよると思うんですけど、 その関係性といったところは、職員と入居者、という形で、立場が決められているような印象があったんですけれども。
そのマザーハウスに関して言えば、みんなが共同生活者になっているので、 本当に一体となった大きな家族、という風な形で過ごしておられるというのが、印象的でした。
表情とか見てもですね、そこに住んでいる方たちは、すごく慈愛に満ちた表情をされていて、 そして、一番心が揺さぶられたのは、 手を合わせて私たちを迎え入れてくれるんですよね。
それが、まるでお寺さんとかに行ったときに、手を合わせて頭を下げたりする、 あぁいう姿とまったく同じようなかたちで、私たちを迎え入れてくださったんですよね。
それが、別に私たちだけではなくて、 隣に座っている方に対しても同じ姿勢だし、 ボランティアの人たちに対しても同じ姿勢だし、 ボランティアの方たちも、自分と関わってくれているすべての人たちに対して、慈悲深い姿勢で 接してくれている、というのがすごく心打たれました。
日本に帰ってきてからも、 マザーハウスでの出来事、印象っていうのが心に深く刻まれてしまったので、 やはり福祉の世界はいいなぁと、またリハビリのお仕事に…、 一部分ではあるんですけど、復帰した次第であります。
ヨガで学んできたこと、仏教で学んできたこと、そしてそれを活かせる実践の場、 というのが、日常生活の中と、あとは福祉の中にあってこそ、 両立できるものなのかな、と今は感じています。
なので、インド旅行での、マザーハウスでの出来事がなければ、 きっとリハビリの仕事にも復帰はしていなかった可能性が高かったですし、 今一度自分の在り方を振り返らしてくれるような、 そういう印象的な施設でした。
ですので、行かれた方もいらっしゃると思うんですけど、 ぜひ機会があれば、そういう施設とかも行かれてみることを、 私はおすすめします! -
しち
なるほど!
イメージとして…、 家族のように接しているという感じが…、
例えば日本の福祉でも、あたたかく接しているような感じはしているんですけども、 どういうところが家族のようだな、と感じられましたか? -
アヤ
頬を寄せ合ってたりとか。 -
しち
へ~!
それは相当、あれですね…
身体的な距離感として、よっぽど信頼してないとできない距離感ですよね。 -
アヤ
そうですね。
あとは、施設長だった方が、私たちが行くちょうど1年前に亡くなられてたみたいで。
その方の思いで話しをするシーンがあったんですよね。
その時に、まるで自分たちの母親の話しをしているかのような感じで、 ボランティアスタッフもそこにいる方たちも、知っている人たちは、 「あの人はこんな感じだったよね」とか、 思い出話しに花が咲いたりとかっていったところが、 まるで親戚の集まりみたいな形で、 すごく微笑ましかったんですよね。 -
しち
職業的な関係性ではなくて、 一緒に住んでる仲間たちみたいな感じってことですよね。 -
アヤ
そうですね。
すごく心の距離が近いというか、 そういう印象がありました。
その施設から少し離れたところなんですけど、 そこにマザーテレサが眠っておられる棺があるんですけれども。 そこには、マザーテレサに関する遺留品が展示されていて、 実際に彼女が住んでいたお部屋も公開されていて。
思っていたよりもすごく狭くて、 思っていたよりもずいぶんと質素な生活をしていた、というのが見るからに分かって。
一番心打たれたのは、
彼女が実際に使っていたカーディガン(遺品)が展示してあって、 そのカーディガンにいっぱい穴が開いているんですけれども、 それをずっと使ってたって言われているんですけど。
その穴が開いているところを、自分で糸で縫って、補正しているんですよね。
その跡が幾カ所も見れたりしたときに、感動して涙が出ましたね。 -
しち
自分のことはさておき、 目の前にいらっしゃる方たちに、心注いで、優先されていたんだろうなぁと感じますね。 -
アヤ
そうですね。
そういう意味で…、大きな意味で、 どのように人と接していくか、といったことを考えさせられるような、 そういう刺激を受けた旅ではありました。
で、それをきっかけとして、そのあと、いろんな地域に旅に出ていったんですけれども。
私が滞在していたあるホテルで、 誰もいないようなところを散歩してたんですよ。 ホテルの施設内であったから安全ではあったんですけど。
その時に、私もどこで怪我したか分からないんですけど、ふと見たら手から血が出てたんですよ。
わ~って思って施設に戻ろうとしたら、施設の人が声をかけてくれて、 もう返す言葉もなく指をさして、「血が出てる」って言ったら、 「わ~大変だ」って受付の、他のスタッフがいるところに連れて行ってくれたんですよ。
そしたら、その一人のスタッフをきっかけにして、別のスタッフが4~5人集まってくれたんですよね(笑)
そして、ほんとかすり傷程度の怪我なんですけど、4人がかりで絆創膏を巻いてくれました。 すごく手厚い介護を受けたんですよね!
インドって素晴らしい!って、そういう時に人の温かさを感じました。 -
しち
あったかいですね^^ -
アヤ
そうやって親身に受け止めてくださる人もいらっしゃるんだな~って、 小さな怪我から感じて。
あ、こういう風にして繋がる、縁が繋がっていく国なのかなぁっていう風に感じました。 -
しち
すごい素敵な話し。
私最終的にちょっと思い出してしまったのが。
アメリカのね、カジノとかがいっぱいある街でですね。
そこに行っていた方が、ゲーム・スロットみたいなのをしていたら、足を怪我してしまったみたいで、 設備の鋭いところがあったんでしょうね。 「ちょっと怪我しちゃった」って言ったら、何かね、サインしなきゃいけないような書類をいっぱい出されたみたいで。
さっきのアヤさんのお話しと対照的だなぁと思いました(笑)
だから、怪我をした方は、その対応にびっくりしたみたいで。
怪我を心配するのではなく、自分たちが訴えられることを心配するんだね、っていう話しになって、 寂しい思いをしたって(笑) -
アヤ
いろんな文化的背景があってのその状況だから、 なんか… 文化を知るってことは、とても面白いことなんだなぁって、 本当に経験をもって、知ることができますよね。
あと、もう一つあるんですけど。 -
しち
なになに? -
アヤ
仏教の研修だったので、 もちろん、ヒンドゥー教の寺院であったりとか、仏教に関するお寺さんであったりとか、 イスラム教とか、ジャイナ教のお寺さんとか…、 結構お寺巡りをしていくんですよね。
で、その宗教に属している人は、本尊の前でお祈りを捧げることができるんですよ。
なんですけど、その宗派じゃない人は、入口までしか入れないとか、 そういう規則が成り立っていたんですよね。
日本で言えば、神社は誰でもお参りすることができるし、 お寺さんとかも関係性があれば、親族であれば、行けたりするし。
そうじゃないところ… オープンにしているところであれば、誰でもお寺に関わることができますよね。
なんですけど、インドのお寺をまわっていって、 唯一、本尊の前でお祈りを捧げられたのが、日本寺っていう仏教のお寺さんだったんです。
ちょっと正式名称は忘れちゃったんですけど。
そこに行くと、御本尊はゴータマ・シッダールタ、お釈迦様なんですよね。
金色に飾られたお釈迦様が飾られていて。
そして、その壁画… ゴータマ・シッダールタが産まれてから、悟りにいたって、そして巡業していく、 そういう人生のいろんなストーリーがあって、 それが壁画として飾られているお寺さんだったんです。
そこは観光スポットになっているから、 誰でもお寺の中に入ることはできるんですけど。
部屋が半分に区切られていて、御本尊に近いところから半分は、仏教徒しか入れないスペース、 そして半分から後ろは観光客、誰でも見ることができますよって、柵で区切られていたんですよね。
私たち、日本人で、大学も仏教の大学だったので、先生の中にも僧侶の方がいらっしゃったので、 なので私たちは、御本尊の前まで入ることができたんですけど。
それ以外の人たちは追い出されるくらい、入れなかったんですよね。
それで、御本尊の前まで行って、宗教のお法を唱えて、そしてしばらく僧侶の先生たちのご説法・法話を聞いて、 そしてもう一回お経を唱えて、そしてもう一度御本尊のまわりを見学して、退出するっていう。
本当に30分くらいの短い時間ではあったんですけど、 そういうこともできたんですよね。
で、その日本寺の金色のお釈迦様の後ろに散骨されたゴータマ・シッダールタの遺骨が9割程度、 今ここにはいっている。って言うんですよ、その管理者は。
なんですけど、一緒にいた僧侶の先生たちは研究者なので、 日本語でぼそっと、「9割って言ってるけど、それかなり多めに言ってるよね」って(笑)
なぜならそれが本当にゴータマ・シッダールタのお骨がどうかも分からないものが…、 伝承ではいろんな地域に届けられていて、それをすべて改修してそれがココにあるって言ってるけど、 その真意は分からないよね、っておっしゃっていたんですよ。
なので、それが本当か否かは分からないけれでも、その地元の管理をしている人たちは、 9割のゴータマ・シッダールタの骨が、ココの御本尊の下にちゃんと納められていますって。
とりあえず、そのお話しを聞いて皆で両手を合掌をし、ちょっと頭を下げましたね(笑)
なので、お寺さんによっても、 宗教による扱い方っていうのが、明らかに違うんだなぁって感じました。
日本ではなかなかそういう経験はできないなぁと感じましたね。 -
しち
そうですよね。
結構オープンな感じに思ってましたね、そういうところも。 -
アヤ
そうですよね。
なので、結構自由に参拝できるお寺さんもあるみたいですけど、 一部の宗派に限ったものであって、 服装もかなり厳格なものであったりして、 お寺さんまわりをする時には、そういったところも調べてされると面白いのかな、と思いました。 -
しち
なるほど! -
アヤ
本当、ざっくりした、インド体験記ではあったんですけど。
私の偏ったインドへの興味への持ち方といったところが、今回ご紹介できたのかな、 と感じています(笑)
ひとつ大きな意味では、『インドの文化を知る』といったところが、今回の旅の目的ではあったので、 そういう意味では、大学生と触れ合ったり、地元の方と触れ合ったり、っていうことができたので、 私にとってはすごく易のある旅行でした! -
しち
ありがとうございます!
アヤ先生ならではの、仏教のお勉強の延長の…テーマを持った旅立ったんだなぁと、 聞いてて思いました。 -
アヤ
ありがとうございます^^
今回のお話しはいかがでしたでしょうか。
『インドの旅行』についてお話ししました。
様々な旅行のスタイルというものがあると思うんですけど、 今回のように、一つのテーマにのっとった旅行の仕方っていうのも、 日本以外の国の文化を知り、人と関わっていくっていう意味では、視野を広げてくれる 貴重な経験になったと感じています。
日常に生きるちょっと役立つ知恵、次回もお楽しみに♪