ゆるトーク ~みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ~ #166 喘息の対処法
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第166回は、喘息の対処法について、アーユルヴェーダドクターで保健師の田端瞳さんにお話しを伺いました。喘息にもいろいろなタイプがあり、心理的、外的なものが原因になったり、元々の体質で体調が悪い時に出現する場合もあります。
アーユルヴェーダでは、喘息に当たる症状は「タマカスワーサー」といわれ、対処法があります。アーユルヴェーダでは胸とう場所は、カファと考えられ、なんでも溜め込む性質が特徴的です。症状が出た場合に、皮膚に問題がなければ、ごま油などでオイルマッサージをする、それから発汗法をする、などがあります。ほかにも食べ物による対処法もお話しいただきました。
自然体でいられる心と体の関係を追求しながら、何事も一歩踏み出す勇気をもち経験することをモットーに日々学びを深めている。
ヨギー・インスティテュート500時間認定
作業療法士国家資格
アーユルヴェーダ学会アーユルヴェーダ・セルフケア・アドヴァイザー
仏教教師資格課程修了
全米ヨガアライアンスコース500時間(RYT500)講師
メディテーション・ベーシックコース(MBC)講師
セラピューティックトレーニングコース講師
シニアヨガ・トレーニングコース講師
ヨーガニードラ・トレーニングコース講師
見つけよう!あなたにぴったりのアーユルヴェーダ。
こんにちは。
ヨガインストラクターのアヤです。
このプログラムでは、
アーユルヴェーダの知恵に救われ続けている、ヨガインストラクターのアヤが、
毎回ゲストをお招きし、健康や美容に関する、
日常に生きる、ちょっと役立つ知恵をお届けします。
進行のサポーターをしているしちさんです。
しちです。よろしくお願いします。
yoggyairのライブストリームでは、アーユルヴェーディックヨガのクラスを
毎週日曜日の朝10:30に私、アヤが行っています。
そして、毎週水曜日の昼12:30にマイコ先生が担当しています。
季節に合わせた体のケアの知識とともに、ヨガで体を動かしていくクラスです。
また、アーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんによる、
アーユルヴェーダキッチンを月3回月曜日の夜19:30に開催しています。
アーユルヴェーダの食べ物やハーブのお話、そして実際のレシピについても、お話しを聞くことができるクラスです。
ぜひ、クラスでお会いしましょう。
-
アヤ
今回は『喘息の対処法』についてゆるトークします。
ゲストは、アーユルヴェーダドクターで、 AMAJ代表の田端瞳先生です。
どうぞよろしくお願いいたします。 -
田端瞳
皆さん、よろしくお願いします! -
アヤ
今回は、かなり専門的なところですので、 先生に是非お聞きしたいということで、 お話をお聞きしたいんですけれども。
ちょっと私がですね、ときどきなんですけど、 「大人になってから喘息がひどくなってきた」っていう風な声を 聞くことがあったりするんです。
で、この『喘息』の捉え方っていったところと、 対処法について、ちょっと知りたいなって思ったので、 先生に是非教えて頂きたいなと思います。 -
田端瞳
喘息って言っても、やっぱりいろんなタイプがあります。
心理的なものが引き金になったり、 外的なものが引き金になったり、 そもそもアレルギー体質で調子が悪い時に出てきたりとかですね、 いろんなタイプがありますので、
一概にコレ!っていう風なのは言えないんですけど、 一般的に、アーユルヴェーダで、誰でもできて、 予防にはなる!みたいなことはお話できるかなぁと思います。 -
アヤ
はい。ぜひ^^ -
田端瞳
はい!
アーユルヴェーダの中では、この『喘息』にあたる症状というのは、 タマカスワーサーっていう疑い…というかね、 古典には15章、その対処法について書かれてありますので、 その部分がシェアできたらなと思います。
で、アーユルヴェーダ的には、この『胸』という場所が、カファと言ってですね、 何でも結構溜め込んじゃったりとか、 もともとカフェの体質の人に起こりやすくて、 何でも気持ちも溜め込んだりとか、脂肪も貯めたりとか、 お金も結構貯めるのが上手なんですけど^^
色んなものを溜め込んで、もともと身体がちょっとぽっちゃりしやすくて、 で、歯並びがね、割といい人とかも多いんですけれども、 あと、ちょっと大人しい性質を持ってる。水の性質なのでね。
あとは、体重が増えやすいとか… そういった特徴が現われるのがカファの体質っていうんですけどね。
そういう人に起きやすいのですが、
もともとこの水のエネルギーバランスが崩れて、かつ、 風のエネルギーが上向きになり過ぎた時、というふうに古典に書いてあるんですけど。
そういう時に、タマカスワーサーって言って、 いわゆる…、気管支喘息とか言われるようなのが起きてくる、という風に言われています。
で、もし起きた場合はやはり、一番最初の対処法としては、 皮膚に問題がなければですね、他のアレルギーとかがなければ、 オイルマッサージをする。
その時のオイルは、ゴマ油の方がいいと思います!
全身をオイルマッサージして、それから発汗をする、っていうのが 一番のトリートメントで、なるべくこのオイルに、岩塩を混ぜなさい!っていうふうに 書いてあるんですね。
そして、この胸のあたりを中心にマッサージをして、出来たら全身を マッサージして、その後に発汗法をする。
発汗をする時に、なるべくちょっと熱めというかね、 汗が出るような40度とか、42度辺りのものに15分ぐらい浸かる。
あと、頭とかは、アーユルヴェーダでは、なるべく火を入れてはいけないっていうのが あるので、温泉に入るか、家でお風呂でするか、首から下のサウナみたいなのものに 入ったりすることで、1回発汗をさせる。
こういうことをしましょう!っていうふうに…。 それが草の上の雪が解けるように、カファが溶けだして、色んなもの、 べたべたする粘液みたいな、そういったものが取れてくる、みたいなね。
もともとカファの人って粘液が体に多いんですよね。 そういったものが、溶けやすくなるというふうに古典には書かれています。
オイルマッサージを、起きそうだな~という時に、 予防でやっていただいてもいいですし、 ちょっと症状が落ち着いてから、少しちょっと発汗をするようなね、 胸とかに岩塩を入れたオイルでマッサージをして、 それから少しガツンと汗をかかせるような、 そういった発汗をするっていうのが、まず第一選択かな~というふうに思います。
で、アーユルヴェーダにもっとコミットしてやりたい!とかいう場合には、 古典にはね、ヴァマナ(嘔吐療法)なんていうパンチャカルマの一つがあるんですけど。
体力がある人は、これをやると…根本的な解決というかね、 再発がしにくいような状態になるので、体質的に体力がある人はやりましょう!っていうんですけど。
日本でそれをやるところは少ないと思いますので、 養生法というところを見ると、 やっぱりまずは、消化不良で起こることが多いという風に言われてますので、 まずはその消化不良をなくす。
お白湯を飲むということですね。
それから、昼寝はNGです。
昼寝をすると、やっぱスロータスって言って、さっきの脈管とかですね、 空気が通るところとか、気管支とかっていうのを、 アーユルヴェーダでは、何かの中を通る、空気が出たり入ったりするものは、 スロータスっていうんですけど、 そこがつまりやすい食生活をしてると、そのようなリスクになりますので、 それを予防するということで、 まずは消化不良をなくす!
お腹が減らないと食べないようにするとか。
お腹が減った時も、なるべく食べ過ぎないようにするとか。
揚げ物とか、そういった甘いものとか、 冷たいものとか、アイスクリームとか、まぁそういったベタベタするようなものを 避けたり、乳製品もそもそも避ける、ですね!
あとはですね、
体を温めることを毎日したりとか、 少し緩やかな筋トレ、特に太ももを使うような筋トレで、 じんわり汗が出るようなことをする。
スクワットを20回、じんわりやって、じんわり汗をかく、みたいな。
ワータもカファも、悪化させないような汗のかき方ですね。
ゆっくりスクワットを20回する、とかそういうやつです。
そういうのをしていただけると予防になりますし、 そういうのがきつくてできない!っていう人は、 ちょっと熱めのお風呂に毎回入る。
そして、しっかりと汗を出させるとかですね。
あろは、もしですね、痩せている人の喘息の場合には、 肉のスープが良いって古典には書いてあるんですよね。
肉のスープに消化を促進するようなものを入れて食べましょう!
例えばですね…
生姜、コショウ、ニンニク、生コショウといったようなものですね。
そういったものを入れて食べていただく。
イメージ的には、サムゲタンのようなものですね。
そういったことをすると、非常にですね、栄養がとれるし、 上向きの風が治まるし、スロータスを阻害するわけではない。
そしてその前後とかに、お白湯をちょこちょこちょこちょこ取るんですね!
そういったことをしていただけたらいいかなっていうふうに思うんですよね。
そんな感じでね~
それとですね!スロータスっていう… 汗が通るところだとか、 空気が通るところとか、血管もこのスロータスに入るんですけども。
こういうところがつまりやすい人っていうのは、 やはり粉物とかを食べないようにしましょう!っていうのが結構大原則として あって。
っていうのがですね、前回「粉物ってどんなものでしょうか?」って、 ちょっと質問していただいたんですけど。
最近ではやっぱり、イメージ的には…小麦の粉とか、 そういったものでできてるもの、 例えばパスタとか、ケーキとか、クッキーとか、そういったものを常食してると、 全然関係ないように思いますけれども、 喘息が起きやすくなったりするとか言いますので、 そういったものをまず避ける!
もちろん最近起きてるっていう人は、とにかくそれだけでも避ける。
それから昼寝を避ける。
乳製品を避ける。
これだけでも、だいぶリスクとして少なくなる可能性がありますし、 消化不良で、お腹が減ってないのに食べる、 ダラダラ食べる、みたいな事がないだけでもですね、 体の中の粘液っていうのが、阻害したりとか、 そういったことをしにくくなるので、そういったことですね。
で、 喘息の人でも、ちょっと太り気味な喘息の人、こういう人は、 やはりそれはおすすめ!
普段から、汗をかくような感じで15分だけでもすると、 起きにくくなるっていうのは、あるかな~と思います。
そんなことを気を付けていただけたら良いかな~と思います。 -
アヤ
そうですね~
あの…
日常的に体を使っていて、 筋トレ要素というか、ちょっと激し目の運動したりとかするんですけど、 それでなんかこう、やっぱり知的活動もすごく高くて、 そして人間関係とかでもすごく気を使う。なんかちょっとだ脳が疲れ気味な人、 っていったところも、喘息っていうのは何か関係ありますか? -
田端瞳
そうですね。
元々喘息っていうのは、胸の病気…
カファの体質が元々ですね。
カファの体質の人っていうのは、 色んなものを、さっき言ったみたいに「溜め込む」っていう性質があって。
感情ももちろん、気持ちも溜め込んだり、脂肪を溜め込んだり、 色々溜め込んだり、エネルギーを溜め込んだりするんですけれども。
溜め込むという性質がありますので、 やっぱり吐き出すっていうことが大事ですね!
特に、アーユルヴェーダでは、体で起こっている大きな粗雑なレベルで 起こっていることが、精神的なレベルでもやはり起こっていることが多い、 というふうに言われてですね。
その時に、この喘息っていう仕組みを見ると、 吐き出すことができないんですよね。
喘息っていうのは、息を吐くことができないんですね。
で、そういう風に、何か言いたいけど言えないとか、 気持ちを溜め込んでるけど飲み込んでしまうとか、 気持ちや色んな感情を溜め込んで、なかなか外に放出できない、 こういった場合に起こる可能が高い。
何となく自分の人生を振り返ってみて、 全然関係ないことに見えても、心と体ってやっぱ繋がっておりますので、 何か喘息が起きる時って、私いろんな言葉を飲み込んでなかったかな。
息とかも、人間が生きている証、自分の存在価値さえも吐き出せなかったり するのかな。
なんかその自分の、アピールができてないときとかじゃなかったかな。
っていう風に振り返っていただいてですね、 やっぱり、アウトプットしていく!
これは全然関係ないように見えて、やはり対処法の一つかな、 という風に言えるかなと思います! -
アヤ
分かりました!
じゃあちょっと粗雑なレベルでは、前半お話いただいたような、 肉体をケアしていくような、大事に扱っていくような方法を取り。
やっぱりちょっと心っていう精妙なものに対しては、 やっぱりその感情を吐き出す機会を設けていくとか、 少し息を眺めに吐くとかっていう風に、 喉周りのスロータスの循環を良くしていくような行いっていったところを 意識するといいですね! -
田端瞳
はい!
特に、アウトプットをする!ってことですね。
呼吸っていうのは、自分の存在そのものでもありますので、 そこがやっぱり吐き出せないっていうのは、 何かため込んでいるものがもしかしたらある可能性もゼロではないので、 そういうところで、一度振り返って、人生の中でストレスはなかったかな~ みたいなところで、振り返っていただいて、 そのストレス対処法としては、発散する!ということですね!
誰かに自己主張するか!
できません!できないようなことはできないって言うとか。
こういうことをしたいです!とか言うとかですね。
言いにくかったら、手紙にまとめて伝えるっていうのもありだと思うんですよ。
何らかの形で、自分のもやもやや、自分の心の中のことを伝えるという アクションをしてみることが、体にやっぱり良い影響を及ぼす可能性は あると思います! -
アヤ
わかりました^^
例えばそれが、やっぱりちょっとハードルが高い相手に対して、 言うこととか、手紙に出して届けていくっていうのが、 ちょっとまだハードルが高いっていう人は、 何か手帳のようなものに、日記のようなものに書き記すとか、 そういうのからまず始めてみる!っていうのでも良いのでしょうか? -
田端瞳
そうですね~
良いと思います!
とにかく、自分の中から出すことが大事なので、 誰かに渡すことができなくても、 おっしゃるみたいに… 紙に書き出すだけでも十分な場合もあります。
そしてそれを自分で整理して、あぁそうだったんだな~って、 それが誰かに与えてもらえないことであれば、 自分で自分に与えるっていうこともできますし。
何かその…声を出すとか、歌を歌うとかですね、 そういった声でもいいですし、 汗でもいいし、何か体から出す!声も出す!物も文字も出す! 気持ちも出す!みたいな、出すアクションですよね! アウトプットもそうだし、汗もそうだし。
ひとりカラオケとかね、そういうのもね、良いと思います♪
1時間くらいね!投資ですよ、投資!
そういうことをやってもらうと、 なんか呼吸なんかも通るようになっちゃったりして、なんかスッキリ‼みたいな可能性も 0ではないかな、と思います^^ -
アヤ
はい!ありがとうございます!
ひとりカラオケですね(笑) -
田端瞳
そうですね♪
やっぱりカファのもともとはですね、 元々歯並びが良くて、ちょっとぽっちゃりしやすくって、 色が白くてっていうような、 特にそういう体質の人で、喘息の場合はですね、 そういった発散をするっていうのは、効果的というか、 効果が得られますので、ぜひやって損はないと思います^^
副作用はないですし!
ぜひ、やっていただけると良いかなぁと思います。 -
アヤ
ありがとうございます!
たくさん対処法を教えていただいたので、 何かひとつでも…、自分が取り組めるかなっていったところから、 始めてみるのもいいかもしれません。
日常に生きるちょっと役立つ知恵、次回もお楽しみに♪