ゆるトーク ~みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ~ #177 チャンティング講師について
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第177回は、チャンティング講師について、ゲストの伊澤加菜子さんにお話しを伺いました。伊澤さんはチャンティング講師、翻訳家(『陰ヨガを伝える言葉』)として活躍しています。 伊澤さんのお仕事、チャンティング講師とは? 声に出す、繰り返す、読むことをチャンティングと言いますが、大きく2つあり、1つはマントラのチャンティング、もう1つは古典を読み上げること。講師はどのようなお仕事なのでしょうか。言葉の音の響き、意味、それが生まれた時の背景、学んで体現していく、チャンティングの魅力について伺いました。
自然体でいられる心と体の関係を追求しながら、何事も一歩踏み出す勇気をもち経験することをモットーに日々学びを深めている。
ヨギー・インスティテュート500時間認定
作業療法士国家資格
アーユルヴェーダ学会アーユルヴェーダ・セルフケア・アドヴァイザー
仏教教師資格課程修了
全米ヨガアライアンスコース500時間(RYT500)講師
メディテーション・ベーシックコース(MBC)講師
セラピューティックトレーニングコース講師
シニアヨガ・トレーニングコース講師
ヨーガニードラ・トレーニングコース講師
見つけよう!あなたにぴったりのアーユルヴェーダ。
こんにちは。
ヨガインストラクターのアヤです。
このプログラムでは、
アーユルヴェーダの知恵に救われ続けている、ヨガインストラクターのアヤが、
毎回ゲストをお招きし、健康や美容に関する、
日常に生きる、ちょっと役立つ知恵をお届けします。
進行のサポーターをしているしちさんです。
しちです。よろしくお願いします。
yoggyairのライブストリームでは、アーユルヴェーディックヨガのクラスを
毎週日曜日の朝10:30に私、アヤが行っています。
そして、毎週水曜日の昼12:30にマイコ先生が担当しています。
季節に合わせた体のケアの知識とともに、ヨガで体を動かしていくクラスです。
また、アーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんによる、
アーユルヴェーダキッチンを月3回月曜日の夜19:30に開催しています。
アーユルヴェーダの食べ物やハーブのお話、そして実際のレシピについても、お話しを聞くことができるクラスです。
ぜひ、クラスでお会いしましょう。
-
アヤ
今回は『チャンティング講師のお仕事』についてゆるトークします。
ゲストはチャンティング講師の伊澤加菜子さんです。
どうぞよろしくお願いいたします。 -
伊澤加菜子
こんにちは!
どうぞよろしくお願いいたします。 -
アヤ
今回初めてお会いするんですけれども、 先にプロフィールの方から、簡単にご紹介させていただきたいと思います。
伊澤加菜子さんです。
現在チャンティング講師として幅広く活躍されています。
また、書籍の中には、陰ヨガを伝える言葉、 『ポール・グリリーのチャクラ瞑想入門』の翻訳、 Spotifyでは、『ヨガを伝える言葉』を定期的に配信されています。
今回お話しを聞けるのを楽しみにしております!
どうぞよろしくお願いいたします。
今回なんですけれども、私…初めてですね、 チャンティング講師というお仕事というか、資格というか…、 耳にしたんですけれども。
これは一体どういうお仕事なんでしょうか? -
伊澤加菜子
はい、ありがとうございます!
チャンティング講師というのは、 あまり耳慣れないかもしれないんですけれども、 チャンティングと言っても、「チャンティング」という言葉は、 実はchant/ingで英語なんですね。
何かを声に出して、繰り返したり繰り返さなかったり、 chantするっていう文化は、西洋にもあるし、 東洋にもあります。
サンスクリットで、チャンティングする、ということを皆さん思い描かれると思います。
そして、その中にも大きく分けて…、
一つは「マントラ」をチャンティングするということがあって。
もう一つ、私がご紹介しているのは、「古典」ですね。
サンスクリット語で伝承されている古典を読むというものです。
はじめの「マントラをチャンティングする」ということは、 マントラというのは実は、深い瞑想の中で、 賢者とかそういう無二って呼ばれているような人が、 深い瞑想の中で、啓示を受けるように、 聞こえてきたこと・音なんですよね。
ですので、そこには大きなバイブレーションがあるというふうに言われています。
そして、ヨーガスートラであったり、バカバットギーターというものには、 少なからず作者がいて、 誰かがどこかの時代に書き起こしたもの。
そちらを読むという、大きく分けて2つチャンティングというものはあります。
どちらも素晴らしいものではあるんですけれども、 少しタイプが違うので、 どんなチャンティングをしたいのかによって、 どんな風に学ぶのか、ということも変わってきますね。
実際には、例えば…
マントラの場合も、スートラ…古典の場合も、 まずは発音を正しく発音できるように練習をして、 伝統的には先生が言ったことを繰り返して、発音して、 それを続けていって、そしてそれを覚えて、 チャンティングできるようになる。 というところまで学んでいく。
そしてその中で、勉強もしていって、だんだん意味が分かるようになっていって、 点と点がつながって、あ!そういったことなのか!っていうのが、 腑に落ちるような瞬間があるというふうに聞きます、生徒さんからは。 -
アヤ
なるほどですね。
その、腑に落ちていくまでには、 最初におっしゃったように、心構え…、 どんな思いでそのマントラを唱えていくのか、っていったところを 軸にしていくっていうお話があったんですけど。
その心構えっていったところは、 教えの中ではどういうふうに言われているとか、何かあるんですか? -
伊澤加菜子
どうでしょうね。
教えの中で、どう言われているかはちょっと今わからないんですけれども、 何事も「学ぶ」という時に、ちょっとした信頼というものを少しでも持って、 信頼の種みたいなものを持っていないと、 自分が知っていると思っていることは学び始めることができないんですよね。
ですので、自分に知らないことがあるということを受け入れたときに、 新しいことだったり、知らないことを学ぼうっていう、気づきが起こりますよね。
その時に大切なのが、やっぱり信頼だと思うんですね。
その信頼っていうのは、誰か外の世界に、 先生だったり、物に対しての信頼ではなくて、 内側にあるものだと思うんですけれども。
ちょっと抽象的な話になってしまいますけれども、それが大切だと思います。 その信頼が、少しずつ…。
どんな練習でもそうだと思うんですけれども、 アーサナの練習でも、やっているうちにそれが大きくなっていって、 実際にその恩恵というか、「そういったことだったんだ~」って、 体で体現する瞬間ってあるじゃないですか?
チャンティングというのは声を使うので、 響きとして自分の声で自分が癒されるっていう瞬間がやってくる。
そうした時に信頼っていうものも大きくなっていくので、 何かを始める前には、こうした姿勢でこうした心の態度でっていうよりは、 何か興味があるとか、好きとか、音に惹かれるとかっていう、 小さな興味と信頼というものが種になるのかなと思います。 -
アヤ
なるほどですね。
やっぱり少しでもちょっとこの音が気になるとか、 そういう感じであれば、もう誰でも詠唱ができる! 準備ができている!ということになりますかね? -
伊澤加菜子
そうですね^^
私たち結構日本人は、スタジオに行って、 先生が「じゃぁ一緒にチャンティングしましょう!」て言ったときに、 結構みんなオープンにやりますよね?♪
心が開いている。
なので、興味ある人は結構いると思います。 -
アヤ
なるほどですね~
じゃあその、チャンティングの発音であったりとか、 サンスクリット語の言葉になってくると思うんですけど、 そういったところも丁寧にご指導していきながら、 そしてそのマントラの意味というか、 その心根のあるというか、 そういったところも、加菜子さんがちゃんと言葉で紡いでくださって、 そしてその音を楽しみながらというか、 興味を持ちながら詠唱をしていくっていうことが、 やはり私たちが自動的にできていくサポートをしているっていう風なニュアンスでいいんでしょうか? -
伊澤加菜子
そうですね。
先ほどお話しした通り、 マントラというのはもう本当に壮大な世界観があって、 脈々とこう受け継がれてきたもので。
宗派、学派とかね、 いろんな伝統を守っている人たちにとっては、 すごく重みのあるものですので、 それに対して、これはこうなんです!っていうようなことは、 お話ししないんですけれども。
マントラはクラスなどで唱えることが多いので、 誰でも唱えていいシャンティマントラとか、 そういったものを紹介することで、 その中で発音をまず明確にして、洗練させていって、 そしてそれを体現して、楽しくなっていくので、 そうするともうちょっと長いマントラを学びたい!って言われる方もいらっしゃいますけれども、 その意味を誰かに1回聞いたり、 何かを読んですぐ分かるっていうようなものでは、 マントラに関してはないですね。
そしてヨガスートラのような古典であっても、 スートラという文体は、ものすごくトリミングというか、 ものすごくぎゅっと凝縮されていて、 どこを削ってもダイヤモンドのように輝くっていうイメージなんですね^^
なので、どんなレベルというか、 どのようなヨガの熟練度だったり、人生の現在地であっても、 どこをきっても、その人なりのように得られることがある、 っていうのがヨーガスートラの素晴らしいところ。
ですけれども、 その文体が結構ガチッとして、読み解きにくいので、 解説をする人が必要になってくるっていう風に言われています。
なので、マントラという大きな世界観のものと、 ヨーガスートラのような少しちょっと高尚な教えというか、 少しちょっとニュアンスが違いますね。
ヨーガスートラの方は宗教観があまりないので、 ニュートラルな世界観ですので、内容としては親しみがやすい。
ですけれども、言葉はちょっと長かったりするので、 チャンティングするのは、少し練習が必要になります。 -
アヤ
はい、分かりました!
本当に、マントラとヨガスートラのような聖典といったところは、 ちょっとまたニュアンスが違う形で捉えて、 チャンティングをされた方がいいですよっていう感じですね。 -
伊澤加菜子
そうですね。
あとですね、聖典っていう言葉は聖書の「聖」がついてますけれども、 バガバットギーターは、ヒンドゥ教の聖典なんですけれども、 ヨーガスートラは実は宗教的ではないので、 聖典というよりは、お経の「経」と書いて、経典(けいてん)という風に読む。
宗教的なものは聖書・聖典ですけれども、 ヨガスートラは経典ですね。
という風に、いろんなものがあるので、 自分が何を学びたくて、何をそこから得たくて、 そういった意図をはじめに、自分の中で整理してから学び始めるっていうことが 大切だと思います。 -
アヤ
わかりました^^
チャンティングっていうだけでも、すごく奥が深いのはわかりました! ありがとうございます。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
チャンティング講師のお仕事について、お話をお伺いしました。
日常に生きるちょっと役立つ知恵、次回もお楽しみに♪