ゆるトーク ~みつけよう、あなたにぴったりのアーユルヴェーダ~ #182 100%じゃなくてもOKな農業との関わり方
運動量 ● ● ● ● ●
ビデオクラスのご視聴には
プランの購入が必要です
新規メンバー登録から3日間は
無料で視聴できます
第182回は、100%じゃなくてもOKな農業との関わり方について。長野県駒ケ根市で木下りんご農園をご夫婦で営んでいる木下亜紀さんをゲストに迎えてお話しを伺いました。
一般的に新規就農というとハードルが高い。農地を確保する、借りることも難しい、技術を習得する、作物に応じた設備投資をする、生産に必要となる労働力の確保、販売網の確保などなど。
木下さんは、農業を始めたときはなるべく小さく始めようと考えていました。たとえば労働力に関しては、地域のママ友に声掛けをして、がっつり農業ではなくて、ゆる農業でいいので、1日2時間でも3時間でも来てくれないか、とお手伝いをしてもらっているそう。ほかにも入れ替わり立ち代わりお手伝いの手を借りて・・・
自然体でいられる心と体の関係を追求しながら、何事も一歩踏み出す勇気をもち経験することをモットーに日々学びを深めている。
ヨギー・インスティテュート500時間認定
作業療法士国家資格
アーユルヴェーダ学会アーユルヴェーダ・セルフケア・アドヴァイザー
仏教教師資格課程修了
全米ヨガアライアンスコース500時間(RYT500)講師
メディテーション・ベーシックコース(MBC)講師
セラピューティックトレーニングコース講師
シニアヨガ・トレーニングコース講師
ヨーガニードラ・トレーニングコース講師
見つけよう!あなたにぴったりのアーユルヴェーダ。
こんにちは。
ヨガインストラクターのアヤです。
このプログラムでは、
アーユルヴェーダの知恵に救われ続けている、ヨガインストラクターのアヤが、
毎回ゲストをお招きし、健康や美容に関する、
日常に生きる、ちょっと役立つ知恵をお届けします。
進行のサポーターをしているしちさんです。
しちです。よろしくお願いします。
yoggyairのライブストリームでは、アーユルヴェーディックヨガのクラスを
毎週日曜日の朝10:30に私、アヤが行っています。
そして、毎週水曜日の昼12:30にマイコ先生が担当しています。
季節に合わせた体のケアの知識とともに、ヨガで体を動かしていくクラスです。
また、アーユルヴェーダ料理研究家の水野香織さんによる、
アーユルヴェーダキッチンを月3回月曜日の夜19:30に開催しています。
アーユルヴェーダの食べ物やハーブのお話、そして実際のレシピについても、お話しを聞くことができるクラスです。
ぜひ、クラスでお会いしましょう。
-
アヤ
今回は『100%じゃなくてもOKな農業との関わり方』についてゆるトークします。
ゲストはりんごのきのした農園の木下亜紀さんです。
どうぞよろしくお願いいたします。 -
木下亜紀
よろしくお願いいたします! -
アヤ
今回なんですけれども、 『100%じゃなくてもOKな農業との関わり方』ということで、 今現在のですね、きのした農園での取り組み方についてお話を お伺いしたいなと思います。
移住されてから、りんご農園というのを主にして営んで来られて、 そして今現在っていうのは、 様々な農作物を作っているということだったんですけれども。
それだけさまざまな農作物を維持管理していくっていう意味では、 たった2人だけでは難しいと思うんですよね。
そういった時に、どうやって人のサポートを得たりとかしてるのかとか、 どういうふうにきのした農園としての立ち位置で、 地域との交流を深めているのかといったところをちょっと お伺いしたいなと思います。 -
木下亜紀
そうですね。
一般的に、新規就農ってよく農業界隈では言うんですけれども、 新しくの農業者になる場合ですね。
新規就農というとイメージとして、ハードルが高いと思うんです。
まずは農地を確保する。
購入するのはいきなり無理なので、どこかしらか借りるんですけれども、 借りることすらもなかなか難しいというのが今の日本の現状だと思うんですね。
なのでまず、何とかして農地を借りる。
そしてもちろん、技術を習得する。
それから、その作物に応じた設備投資をする。
それは、建物だったり、機械を購入したり。
それから、その生産に必要となる労働力の確保、販売網の開拓などなどが 必要となってきます。
私たちが、農業を最初営み始めた時には、 基本的には、なるべく小さく始めようという考え方がありました。
農地に関しては、運良く、高齢で80代に差し掛かった農家さんから、 ちょっと面積を減らしていくのでここ貸してあげるよ!っていうところを 借りることができたんですね。
一方で、機械…
りんごっていうのは結構いろんな乗り物が必要なんです。
そういった乗り物を買うと、1台それこそ何百万の世界なんですけれども、 そういったものも買わずに、みんなでシェアできる体制のところでお世話になってます。
それ以外にも細々とした投資は必要だったんですけれども、 とにかくケチケチ作戦でいこうということで、なるべく中古のもので回してもらったり、 リユース的なものを積極的に活用したりしてやってきてます。
労働力に関しては、地域のママ友にお声掛けしまして。
がっつり農業ではなくて、ゆる農業でいいので、 1日3時間でも2時間でもいいので、ちょっと来てくれないかということで、 お手伝いをしてもらってます。
彼女たちもまだ子供が小さかったりするので、 終日1日は無理だけど、午前中だけならいいよっていう感じで、 お互い条件がいい感じであったので、 そういう方々に来ていただいてます。
あとはですね、その女性たちが、即戦力となって働いてくださってるのには、 もう一つ実はメリットがありまして。
女性ならではの視点で、商品開発とか、色々とアドバイスを いただくことができるんですね。
実はですね、男性陣ってあんまりそういう話しないんですよ(笑)
うちの夫達の集まりとか見てても、 なんか肥料がどうのこうの、土量がどうのこうのみたいな、 なんかちょっとメカニカルなことでは盛り上がるみたいなんですけど、 こういうポップどうだろうか?とか、経理の書類・処理はどんな風にしたら 効率的かね~とか、そういう話ってあんまりしないみたいで。
私は、もともと仕事が総務系の仕事だったので、 バックオフィスが大好きなんですよね。
バックオフィスの話って、すごく農業経営にも大事で、 そこら辺は女性陣のアイディアって大事なので、活かしてますね。
それから、パートさん的な労働力以外に、 私たちが大いに助かってるのが、東京とかから来てくれる友達です。
友達の友達とか、会ったことない人たちとかも来るんですけれども、 基本うちに泊まってご飯食べさせてあげるから手伝ってっていうパターンですね。
そういうパターンで、コロナは年間何人ぐらい来てたかなぁ…
1回数えてみたんですけど、80泊ぐらい来てたような感じでした! 累計ですけどね。
よく来てますね♪
うちの子供たちも、誰が誰だかわからないみたいな感じで、 そんな感じでいつも人が出入りしてて、 あそこのお家、民泊やってんじゃないかってみんなに言われてるんですけど(笑)
そんなことないんです。ただ普通の家なんですが。
そんな感じで、いろんな人が来て、 ちょっと田舎生活しながら、ちょっと農作業して、 お土産にりんごとかお米とかもらって帰ってもらうみたいな感じで、 そんな感じでお互いwin-winでやってますね。 -
アヤ
なるほどですね!
じゃあ結構もう人の交流が盛んなんですね。 -
木下亜紀
そうですね。
多分ご飯茶碗とか、すごい量があります。
昔、結婚式やってた田舎の家ってあるじゃないですか?食器がいっぱいある。
あんな感じで、ご飯茶碗と味噌汁のお椀は大量にある、みたいな感じですね。 -
アヤ
ちょっとした旅館ですよね♪
じゃあ本当に、身一つで農園の手伝いに行って、 そして一泊の恩義じゃないけれども、 ご飯を自然豊かな場所で食べて、 そして心も満たされて、皆さんそれぞれまた帰っていく。 -
木下亜紀
そうですね。
一泊っていう方の方が珍しい。 -
アヤ
あ!そうなんですね。
連泊されるんですね?!
最長は80連泊とかですか? -
木下亜紀
80は違いますね、1年間で来た人を数えたら、それぐらいだったかな~って。 -
アヤ
ああ、なるほど~
最長でどのくらい泊まられるんですか? -
木下亜紀
長い人だと1ヶ月ぐらいっていう人がいましたね。 -
アヤ
すごいですね!
その間も人が入れ替わりしているんですよね? -
木下亜紀
そうですそうです!
だから、後から来る人はもはや、この家の人誰なのかな?っていう(笑)
お客さんが家の人みたいな顔になってきますね。 -
アヤ
なかなかそれも特殊な環境ですよね! -
木下亜紀
そうですね~ -
しち
よくfacebookも拝見してるんですけど、 そうすると…、JICA(ジャイカ)の方もよく手伝いにいらしたりとか、学生さんもいて、 そのあたりのお話も聞いてもいいですか? -
木下亜紀
そうですね。
夫も私も前職がJICAだったので、JICAの人達って割と、回遊魚のようにあちこち行くのが好きなので、 そういう人たちが来たりとかですね、 訓練所が駒ヶ根にあるので、訓練所で訓練している、 まもなく海外にこれから2年間行きます!っていう人たちは、 駒ヶ根にいる訓練中にですね、地域に出て、 地域のことを知る機会の一つとして、こういう地域活動みたいのがあるんですよね。
そういう時に、農家に結構行く人がいて、 学校に行ったりとか、医療施設や介護施設とかに行って活動する人とか いろいろいるんですけれども。
うちはりんご農家っていうこともあって、ちょっと女子に人気あるんですよね。
りんご狩りしたい!とか言って、手伝いに来てくれて、 それはそれでまたすごくこっちは助かるし、いろんな国の人がいるので、 これから行く国でどんな活動するの?とか、おしゃべりしたりとかしてます。
彼ら、彼女たちも、日本国内のあちこちから来てるので、 前職何やってたとか、そういう話聞いて、また色々と自分のね、 ポケットが増えるじゃないですか、お互い。 そういうのは楽しいですね♪
農作業しながらの交流っていうのがすごくいいですね! -
しち
ありがとうございます!
りんごを育ててて、一番大変な部分ってどういう時ですか? -
木下亜紀
あの…、これはね、すいません。
どういう関わりかによって、すごく違うと思うんですよね。
生産に関してメインでやってるのは夫なので、 通年で栽培に関わってるのは夫で、 私は繁忙期のみ現場に行くみたいな感じなんです。
バックオフィスを半分ぐらいやってるので。
その立場を踏まえての回答になるんですけど、 私がやっぱり一番大変だと思うのは、収穫ですね。
っていうのは、非常に短期間に重労働をするので、 それもその…、秋といっても、9月10月って今も暑いですので、 その暑さと体力の限界が、だいぶもういい年になってきてて、 重労働が答える。
あとですね、りんごの収穫って、台風の時期と重なるんですよ。
ドンピシャで来ると、例えばその来週1週間かけて収穫予定だったりんごを、 全部今日取らなくちゃいけない!みたいなことになるんですよ。
それが大変!そういうことになっちゃうとね。
結局、落ちてもいいや~ぐらいの諦めがあればいいんだけども、 やっぱもったいないんで、できるだけ落ちる前に取りたい!と。 1個でもいいから金にしたいじゃないですか。 それが結構しんどいかな。 -
しち
ありがとうございます! -
アヤ
なるほどですね。
じゃあもう本当にそういった時に、人が来てくれるっていうのは、 本当にありがたいですね。
木下農園が開かれてるからこそ、やっぱそれだけ人も入ってきて、 そしていろんな交流ができる場になっているんじゃないかな、 という風に感じます。
貴重なお話をありがとうございます。
日常に生きるちょっと役立つ知恵、次回もお楽しみに♪