読者の方々から届いたインストラクターへの質問のなかから、特に多かったものをご紹介。あなたの「?」を「!」に変えます。

Question
ヨガをはじめました! クラス受講後はココロもカラダもスッキリした感じがするのですが、これを続けるともっと変化があるんでしょうか?
インストラクターの方々は、ヨガするようになってから、あきらかに以前と劇的に変化する何かはありましたか?

Answer
yoga マサ先生

ヨガの恩恵は多くあります。もともと体が硬くて、体の柔軟性を目的にヨガを始めたので、ヨガの練習を続けることで、体幹が強くなり、体の柔軟性はかなり向上しました。

練習を始めたころは身体を感じることもあまりできませんでしたが、体の構造やしくみを学び、内観することができるようになり、アーサナの実践を積み重ねることで、より感覚が研ぎ澄まされ、繊細に体の状態を自覚し調整できるようになりました。

さらに体と心を結ぶ呼吸の恩恵を認識できるようになったことが、メンタル面においては最も有効で大きな変化だと思います。体の変化以上に、心は変化を繰り返し続けます。

呼吸を自覚することは心の状態を自覚することにつながり、日常生活の中でも意識することの重要性が高まりました。

ヨガを実践する多くの方が学ぶ、ヨガ・スートラ(ヨガの聖典)に書いてある、「外界のすべてが想念と心理的態度に基づいている」という言葉のように、その時の心の状態によって物事の捉え方や見え方はまったく異なります。心をコントロールすることは簡単なこととは言えません。それでも呼吸を意識すること、呼吸を調整することは平静な心の状態に導くためには、かなり有効です。ヨガでは呼吸法を調気法といいますが、呼吸が整う時、体も心もよりバランスの良い状態になります。自分自身が満たされているとき、いつも以上に他者や自然のエネルギーにも目を向けることができます。常に心の良い状態を保つことはできませんが、ヨガの実践は心や体の不調和への気づき、それを整えるための時間です。

僕にとってヨガをすることは、歯磨きや入浴のように日常生活の中で欠かせないものになりました。


次は、アヤコ先生、カオ先生の回答です。おふたりは、どう変わったのでしょう?
>>ヨガをするようになって、劇的に変わったところは?2/2 へ続く

編集:竹内まり子