ローリングなどの転がるエクササイズをすると、尾骨が痛いです。どうしたらよいですか?
マットの上で転がるエクササイズと言えば「ローリング ライク ア ボール」や「シール」、「オープン レッグ ロッカー」がありますが……。その際に、尾骨や仙骨が当たって痛いと言われる方がいらっしゃいます。
マットの上に全体に、あるいは転がるルートにブランケットを敷くことで背骨への当たりがソフトになり痛みや不快感を和らげます。ブランケットはマットに敷いたり、座位でおしりの下に敷いたり、仰向けで頭の下に敷いて頭の位置を調整したりといろいろな使い方ができますね。
いずれのエクササイズもスタートポジションからCカーブに背骨を丸めて転がりますが、スタートポジションでバランスをとり続けたり、ごくわずかにロールバックして戻る(ごく小さな可動域、転がらない)など、他の方が転がってもご自身に合った方法で行うのがお勧めです。
転がるエクササイズの目的の一つはお腹の力(腹筋)で背骨を均等に丸め続ける(Cカーブ)ことですが、転がることが第一優先になって反動をつけたり、コントロールできなかったり、みなさんも経験ありませんか?
モディフィケーションについてはクラスの中で全員で行うこともありますが、わからないときにはクラス担当の先生に聞いてみましょう。
私のお勧めはジェントルピラティスのクラスで行う「ローリング ライク ア ロッカー」というエクササイズです。
転がるエクササイズの準備のもので仰向けで膝を曲げ脚を上げて(ダブル ニー フォールド)両手で腿裏を持ってCカーブを作り呼吸と共にCカーブを深め小さく転がります。
動きが小さいので尾骨が当たることも無く転がるエクササイズに置き換えて行っていただけば効果的なワークになること間違いなしです。
そして、フロー、コアコントロール、ジェントルピラティスとそれぞれに個性があり、魅力があるのでいろいろなクラスを受けてみるというのが私のお勧めです。
文 ピラティスインストラクター チエコ/編集 七戸 綾子