デスクワークで疲れたカラダを癒すには?
先生、質問です! vol.67
Question
「仕事で忙しい日が続くと、疲れが1日では取れず、どんどん溜まっていく感じがします。
デスクワークがメインなのでクラスに参加して、発散できればずいぶんと楽なのですが、忙しいと参加できません。
なにか簡単にできる、疲労回復方法はありませんか?」
Answer
同じ姿勢で凝り固まりがちなカラダをいたわり、癒す方法を、3人のインストラクターに聞きました。
今の状況を客観視。そして呼吸!
忙しい日が続くと、肉体的にも精神的にも疲れが溜まりますね。
ヨガ的な視点から言うと、今ある状況をどう見るのか、どう受け止めるのかという事が重要になります。ただ忙しいと思いながら仕事をするのか、それともその中で色々な角度から自分を客観視するのか──。それによって、同じ仕事でも疲労の量は変わってきます。
客観的に見ると頑張ったことででその成果が出た喜びを感じて前向きになったり、もしくは仕事のやり方を変える方法に気がついたりすることができます。しかし、余裕がないとなかなかそれもできません。
客観的に見るための切り替えとして、やはり呼吸が要となってきます。
吐く息を長くして、ゆっくり呼吸をしてその音を聞いて、体の広がりを感じることで、凝り固まった身体や心が柔らかくなってきます。呼吸こそが一番の自分自身への癒しとなります。
なかなか呼吸だけでは難しいと感じたら、呼吸に合わせて腕を回してみたり、身体をねじってみたりしてもいいですね。仕事の合間に椅子に座ったままでも、身体の動きを通して自分を感じ、凝り固まっているところをほぐしてあげることで、呼吸が自然と深まり緊張が解けてきます。
頑張ってる自分自身と大切に向き合ってみてくださいね。
こまめに関節を動かして老廃物を流す
私も会社員時代が長かったのでお気持ちお察しいたします(笑)。
まずは仕事中15分から30分ぐらいを目安に姿勢を整える、背伸びをする、首や肩を回すなどして細かく関節を動かして老廃物を流してあげてください。
おうちでやるならショルダーブリッジというエクササイズがオススメです。仰向けになって吐きながら尾骨から背骨をひとつずつめくり上げ、一番上で吸って伸び、吐きながら上の背骨からひとつずつ下ろし仰向けに戻るエクササイズです。
背骨を柔軟に動かすこと=筋肉を働かせることで固まった体に溜まった疲れの元となる老廃物を流すことができますよ。
いい香りとともに過緊張を弛める
起きた瞬間から疲れている……、私にもありました(笑)。
山へ芝刈りに、川へ洗濯に、と全身を使っていた時代とは違い、今は指先ひとつで生活できる世の中。その結果、仕事でも長時間同じ姿勢で、頭だけ、目だけ、といった体の一部分だけを酷使することが多く、それが倦怠感となり疲れが抜けない原因のひとつになる…と考えられます。
なので私は、その日、特に酷使したところをめがけ、筋膜ストレッチや関連部位からのケア、整体の操法などでその過緊張を弛めます。
例えば、頭を使ったなぁという日は、頭を弛めるために腕を振ったり、親指の温法をしたりしています。温法は、関連する部位だけを行うのがポイントなので、「頭に効かせたい!」ときは、親指だけピンポイントで狙いましょう。
目の疲れには、脇の下の筋膜ストレッチや手指の水かきの部分をしごきます。お気に入りの香りに包まれながらすると、なおいいですよ! 私はダマスクローズがふわ~っと香る、100%天然精油を使用したFSトリートメントオイルの香りを使いながらケアしています。
編集・文 竹内まり子