読者の方々から届いたインストラクターへの質問のなかから、特に多かったものをご紹介。あなたの「?」を「!」に変えます。

Question
ヨガを始めたいと思っているのですが、自分に合うヨガが分かりません。
どうやって選んだらいいのでしょう?

Answer
スタジオ・ヨギーのディレクターであり、現在静岡を拠点に活動しているユウ先生に聞いてみました。

気負わず、まずは試しに気になったクラスから

──ヨガといっても、いろいろな流派やスタイルがあるようですが、どれを選んだらいいのでしょう?

ヨガを始めたいと思った理由や目的をヒントに、クラス選びを行ってはいかがでしょうか。流派やスタイルについて、事前に調べることも必要ですが、実際やってみないと分からないところもあるので、まずは一度、試しに気になったクラスから受けてみるのはいかがでしょう。

ヨガのポーズがCMでたびたび登場するなど、ヨガをすることが広く一般的になった現在では、スポーツジムのプログラムや地域のコミュニティーなどでも、例えば、腰痛予防のためのヨガなど目的別でクラス開催をしているところもあります。また、ホットヨガと呼ばれる高温多湿な環境でヨガを行うクラスでは、汗をかきやすい環境であるため、冷え性の改善やデトックス効果が期待できます。

さらに、ヨガの専門スタジオなどでは伝統的なスタイルのヨガ、例えば、呼吸と共に流れるようにダイナミックにポーズを行うアシュタンガヨガや沢山のプロップス(補助道具)を使って、ポーズの位置を確認しながら丁寧に取り組むアイアンガーヨガ、1つのポーズを取る度にシャバーサナ(リラクゼーション)を行うシヴァナンダヨガなど様々な流派があり、それぞれタイプは違えども、集中力が養われ、終わった後には深い安らぎや充実感があります。

じっくり動くか、テンポよく動くか

スタジオ・ヨギーでのクラスを例に挙げるならば、ヨガのポーズをじっくり教わりたい、身体の使い方を知りたい、柔軟性や筋力を高めたいという方は「ヨガ ボディI」のクラスがお勧めです。このクラスは、ていねいにポーズに取り組むので、身体の使い方が洗練され、姿勢改善や肩こり・腰痛の予防にも効果的です。

一方、動くことが好きな方、代謝を上げたい、いい汗をかいてすっきりしたいという方は、「ヨガ フローI」のクラスがお勧めです。テンポよく動くのが特徴のクラスなので、終わったあとは爽快感や呼吸の深まりを感じられるはずですよ。

このように、身体にフォーカスして丁寧に動くスタイルもあれば、流れを重視して動くスタイルもあり、同じヨガでもクラス内容はさまざまあります。

──カラダだけでなく、心にもヨガはよいと聞きましたが、メンタルにも効きますか?

はい、効果があると言われています。さきほど紹介したヨガクラスももちろんいいですが、心身の疲れを癒したいなど、ストレスマネージメントを目的にヨガをしたい方は、「リラックス」系のクラスがお勧めです。基本的なポーズと呼吸を使って、自律神経のバランスを整えていくスタイルなので、年齢やレベルを問わず、運動に苦手意識のある方も安心して参加できますよ。

さらに、心を安定させたい、感情や思考をリセットしたい方には、瞑想(メディテーション)のクラスがいいでしょう。スタジオ・ヨギーでは、瞑想へ入りやすい身体と心の準備を整えてから瞑想を行うので、瞑想初心者も効果的に取り組むことができます。

先生の魅力は、現場(クラス)でこそ感じられるもの

──インストラクターも多数いらっしゃるようですが、どう選んだらいいのでしょう?

忙しい日常の中で、ヨガに行ける時間帯やスタジオは限られていると思うので、そこである程度の選択肢が決まってくるかと思います。その上で、可能な限り様々なクラスを受けて、自分にあった先生を見つけると良いのではないでしょうか。プロフィールだけでは伝わりきらない先生の魅力は、現場(クラス)でこそ感じられるものだと思います。

とは言え、慎重派の方にとっては、色々なクラスを受けるということがプレッシャーかもしれません。その場合は、プロフィールを参考にすると良いでしょう。

プロフィールを読んで、その先生に興味がわいたり、ピンと来た!と思えば、クラスに会いに行ってみると良いですし、その先生の経歴と自分に共通点があるとか、逆に自分とはまったく違う経歴の先生を選んで、クラスを受けるのも面白いです。

──ユウ先生は、どうやってクラスを選んで受講されてきましたか?

私がクラスを受ける時には、自分が学んできたヨガのスタイルと同じバックグラウンドを持つ先生を選ぶことが多いです。また、ヨガ仲間からの情報で、クラスを受けに行ってみるということも多いです。

ヨガでは、自分の身体や心を見つめる貴重な時間が過ごせます。そこでなにか気づきを得られればヨガクラスの選び方として、ひとつ成功、といえるかもしれませんね。

***

>>スタジオ・ヨギーのヨガプログラムについて
>>スタジオ・ヨギーのインストラクター紹介

編集 竹内 まり子