体質に合った仕事、していますか?
vol.1~
そんな話をすると医師は、「あなたは他人に指示をされて働くのが本当は苦手なはず。回りとうまくやるというよりは、自分のペースを守りながら働くのが向いてるのでは。自営業など、自分の意思で仕事ができるように考えを変えてみたらどうでしょう?」と言いました。
すでに20年以上も会社員として働いてきた彼女は驚きました。それと同時に心当たりがありました。そういえば・・・・・・仕事に取りかかるのに時間がかかるし、やり始めるときっちりやらないと気がすまない。だからさらに時間がかかる…・・・。そんな気質が、会社が求めているスピードに応えられていないと評価されたのかもしれない。
その後彼女は、今までよりも早くできるよう心掛け、臨機応変さが欠けていなかったかを振り返ることや、ほかの人に仕事を分担してもらうように頼むなど、自身を省みることによって仕事がしやすくなるよう取り組み方を変えました。
その状態が長引くと未病の状態から、病の発症へと繋がっていく可能性があります。アーユルヴェーダでは、病が発症する前に快適な状態、ギャップを解消することが望ましいとしています。
業務内容や仕事で悩んでいる方、何か疑問を感じている方、アーユルヴェーダやヨガを実践して、本質的な自己を知ることが助けになるのでは…と思います。
ヨガと共に古来から伝わってきたアーユルヴェーダでは、私たちの身体だけでなく、自然界は五つの要素から構成されていると考えられています。空、風、火、水、地です。ドーシャはこの五つの要素の組合せにより、ヴァータは空と風、ピッタは火と水、カファは水と地の要素を含んでいます。
これは単なる占いとは違います。インドでは科学的にも研究され、健康管理や増進、病気の治療にも活用されています。アーユルヴェーダ医学の大学、病院もあるのです。
【ドーシャによる気質の例】
ドーシャは複合的に持っていることが多いため、これはあくまでもひとつの傾向です。参考としてご理解ください。
ヴァータ=抜群の変容性
情報収集能力が高いが故に、興奮しやすく直感や気分で動く傾向があり、不安定さがぬぐえない。出だしは人一倍早いが、スタミナ不足。
周囲には、変わりやすく継続が苦手な
印象を与えるも、切り替えが早く、
どっぷりハマらないので、失敗なども軽めで済みがち。情報収集役として当てにされているし、当人もそれを得意と感じている。
ピッタ=つねに効率重視
無駄を嫌い、効率を重視するが故にイライラしやすく、若干の丁寧さと協調性に欠けると周囲に印象を与えがち。
嫌われる事よりも効率的なやり方を優先するので、率先して矢面のたつこともいとわず、自然とリーダーシップをとっていることが多い。
カファ=安定と熟考
スロースターターの印象を与えるが、着実に安定して丁寧に仕事をこなす。
波風立てるのを好まないので、一見寛容だが、本当は快く思っていないこともあり辛抱強く我慢していることが多く、それで自滅することもある。
安定した状況やその領域を侵すような、反抗的な人や物事に敏感に反応し、守りぬく行動をとるので、安定感を発揮する。
生活習慣の改善により女性特有の心や身体の悩みを解消!
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文 ヨガインストラクター アツコ/イラスト 渡辺 美央/編集 七戸 綾子