なにが違う? ヨガとヨーガ。ヨギーとヨギ。
ヨガとヨーガの背景には?
ふだんから「ヨーガ」と言っている、インストラクターのヒロコ先生にその理由を聞いてみました。
「聖典とそれを伝える伝統の中にいる先生から学んだヨーガをまじりっけなくそのまんまをお伝えしたい、という思いがあって、サンスクリット語の発音に近いヨーガと言うようになっていたのだと思います」
とはいえ、他の先生や生徒さんが「ヨガ」と言うことは、特に気にならないそうです。
「Yogaの‘o’自体の元々の発音が‘おぅ’なので、ヨゥガっぽい発音になります。日本語での発音のようなヨガ、ヨーガよりヨゥガっぽく聞こえていると思います」
さらに、スタジオ・ヨギー中目黒のスタッフのみなみさんが、おもしろい視点を教えてくれました。
「日本にはインドから直でヨガが伝わった、というより、欧米を通じて伝わったので、英語のYOGAが入ってきたのでは。その文字をそのまま日本語風にヨガと読んだのではないでしょうか」
耳で聞いたyoga(ヨゥガ)ではなく、文字で見た印象から、ヨガになっていったのかもしれませんね。
ヨギーとヨギは海外でも通じる?
ヨガインストラクターの間でバイブル的な存在の本、『あるヨギの自叙伝』(パラマハンサ・ヨガナンダ著/森北出版)にも、冒頭の注釈にこうあります。
「ヨガ」を行ずる者を「ヨギ」という。「ヨガ」はサンスクリットの“一体になる”の意で、神との意識的合一を得るための、インド古来の瞑想の科学である。
スタジオ・ヨギー(studio yoggy)の名前は、この、ヨガをする人“ヨギ”に、ニックネームのような親しみを込めて“ヨギー”と呼ぶところからつけられました。一般にヨガをする人(男女含めて)のことを、ヨギ。ヨギーニは、雑誌『yogini』の表紙にもあるように、ヨガをする女性を意味しています。
「総称としては日本語と同じようにyogiとしていると思いますが、文中などでhe/she(she/he)とするようにyogi/yoginiと正式に分けて使う場合もあります」
英語でも、ヨガをする人=yogi“ヨギ”(男女ともに)、また、yoginiはヨガをする女性という意味で使っているんですね。
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文 yoggy しち