クラスによって呼吸のしかたが違い、戸惑ったことはありませんか? 日常生活で「気持ちいい呼吸」ができることを、目標のひとつとしているのはどれも同じ。ただ、そこに向かうアプローチが少しずつ違うようです。疑問を解消するシリーズ第3弾。気持ちいい呼吸へのヒントをみつけてください。

吸ってから吐く or 吐いてから吸う

呼吸は繰り返されるもの。気持ちいい呼吸ができればどちらでもいいし、どちらが先でも呼吸はできます。でも、吸う息と吐く息のバランスにちょっと目を向けてみましょう。体調や心の状態によって変化していることに気づきませんか?

YOGA
吐いてから吸う

息を吐いてからでないと吸うためのスペースができないという意味で、吐いてから吸うという指導が多いようです。たとえば、カパラバティというリズミカルに吐く呼吸法には、古い空気を完全に吐き出し、新鮮な空気を入れて活力を生む効果があります。

PILATES
どちらも

クラスでは「吸って」や「吐いて」と声をかけますが、実践しやすいようにガイドしているだけで、はっきり順序が決まっているわけではないんですね。「完全に吐いて吸う」という深い呼吸によって循環がよくなり、よりよい日常生活が送れることをめざします。

BEAUTY PELVIS
吸ってから吐く

赤ちゃんは「おぎゃー」と息を吐いて生まれてきますが、その前には吸っているのです。吐くために吸う、吐けば入るというように呼吸は一対のもの。ビューティのクラスでは、吐くときに調整をかけることが大半なので、吸ってから吐くという順番で伝えています。

取材・文 古金谷 あゆみ/「スタジオ・ヨギーのある生活」vol.10より