ちょっと欲ばって、ヨガとピラティスとビューティ・ペルヴィス、3人の先生に質問! 3つの答えは、同じようで違うし、違うようで同じ。あなたの「?」を「!」に変えます。

Question
今年こそ、自宅でもセルフケアや練習をしたいと思っています。うまく生活にとり入れるコツを教えてください。

BEAUTY PELVISプログラムディレクター/b-i STYLE代表 kyo先生

kyo先生のビューティライフ
起床: タンケアが一日の始まり。鏡で全身を見る。左右差など体のコンディションを確認
食事: 一日のスケジュールに合わせて食事のタイミングやバランスを考える。不規則でもどこかで帳尻を合わせて
歩く: ヒールのときはインナーユニットを意識して。ヒールでないときは歩幅を大きく解放するように
座る: 常に骨盤を立てる。脚を組むときも骨盤を立てて膝下を閉じ、両脚を押し合うようにして左右鍛える
電車: 人のふり見てわがふり直す。人間観察は自制への第一歩。自宅では姿勢や所作をチェックするために鏡は必須
就寝: とにかく熟睡を目指す

自分流をみつけて
生活にとり入れるといっても、目標を決めて毎日コツコツするのが好きな人もいれば、どこかで帳尻を合わせる人もいるでしょう。みなさんの経験や性格・性質は人それぞれ違いますから、まずはクラスで学んだ自分の体の特徴や気質を知り、自分流をみつけてください。

あまり最初から壮大な計画を立てず、何かひとつ成果や心地よさが感じられるものから生活にとり入れてみては? 美しく健やかな体に対する感性を磨くには、「人のふり見てわがふり直せ」もヒントになります。他人の姿だけでなく、日常的に鏡で自分の姿をよく観察してみましょう。

PILATESプログラムディレクター マミ先生

マミ先生のピラティスライフ
起床: のびをする・内腿を引き締めるなど
座る: 自宅ではブロックやバランスボールに座ることも
歩く: 階段の昇り降りは、膝が内側に入らないようにする
電車: スマホを操作するときは猫背に注意。できるだけ背もたれから離れない
運転: 車では肩が上がらないように。自転車ではハンドルを強く握らず指をそろえて軽くのせる(危なくない程度に)
練習: クラス後に自分の練習をすることも
育児: 子どもと遊ぶときの中腰は腹筋と背筋を使って
入浴: 肩を回すなど体をほぐす
就寝: タオルを背中にあてて胸椎まわりをストレッチ。深い呼吸でぐっすり

いい姿勢は日々の積み重ね
私の場合は、エクササイズをしようと考える前に、気持ちいいからつい調整してしまうという感じです。自分ではほとんど無意識にしていることなので、他の人から見ると何をしているのか不思議に思われるかもしれません(笑)。

生活にとり入れるコツは、自分の体の状態をよく感じること。クラスでも日常でも自分の体に意識を向ける時間を大切にしてみてください。自分の体の癖や偏りに気づけば、こうしたほうが気持ちいいなと整えることができます。そうして短時間でも少しずつ積み重ねることで、いい姿勢でいられる時間が長くなってきますよ。

YOGAエグゼクティブディレクター ヤスシ先生

ヤスシ先生のヨガライフ in NY
起床: 時差ボケがある日も必ず6:30には起きる。白湯を飲む。30分ほど瞑想。45分ほどセントラルパークで散歩かジョギング、ストレッチ
練習: 帰宅して基本的なアーサナを30~60分ほど練習したり、午前中のクラスに参加したり。罪悪感や義務感がモチベーションなら無理にしない
午前: クラスに参加しなければデスクワーク。トレーニングの準備や勉強
午後: 昼食後、そのまま18:00ごろまで仕事を続ける
夕食: 20:00ごろには食べ終わるようにする
就寝: 個人的なメールチェック、DVD鑑賞など。24:00までに寝る

静かな時間をもつことから
僕も昔、「なかなか自宅での練習を習慣にすることができない」と先生に相談したことがあります。「罪悪感からは何も生まれない」とアドバイスされ、それ以来練習したいという自由な意志を大切にするようになりました。それでも日々の生活でヨガを忘れている時間はありません。

ヨガとは具体的な行動として何かをすることではなく、自分を知ること、自分を縛っているものから自分を解放することだと僕は思っています。まずは「自分はどうありたいか?」ということが心に浮かび上がってくるような静かな時間をもつことから始めてみましょう。


|生活習慣の改善により女性特有の心や身体の悩みを解消
『アーユルヴェーダ+ヨガから学ぶ~女性のためのセルフケア集中2日間ワークショップ』

|梅雨時期から、夏へ向けて早めの対策ワークショップ
『夏の体を自律神経から整えるヨガ~私を知ることができるセルフケア~』

文(ヨガ)ヤスシ/取材・文 古金谷 あゆみ/「スタジオ・ヨギーのある生活」vol.24より