アームバランスのポーズは、どうしたら出来るのでしょう?
先生、質問です! vol.7
Question
もう数年、スタジオ・ヨギーに通っていますが、ハンドスタンド(逆立ちのポーズ)がどうしても苦手です。上級者向け(アドバンス)のアームバランスのポーズはどうしたら出来るのでしょう?
YOGA マサ先生
筋力とアライメント、重心、そして好奇心!
まず支えが腕になるので、肩周りの筋力とアライメント(位置などの調整)は必要不可欠です。
肩甲骨を安定させるための筋力を養うには、自体重を支えることのできるポーズを意識的に練習するのが効果的です。
できないポーズを無理やり練習するのではなく、準備になるようなポーズを意識的に練習することが、できないポーズをするための準備になります。
さらに肩周りの安定を効果的に行うためには、体幹部の安定がポイントになります。
呼吸は決して止めず、深い呼吸を心がけましょう。
アームバランスや逆転アームバランスのもう一つの大きなポイントは重心がどこにあるかです。
シーソーのような原理ですが、バランスは重心と支点でほぼ決まります。
熟練されるとそれすらコントロールできるようになりますが、できない時は思っているよりも重心が定まっていないことが多いように思います。それを助けるのが足の使い方や位置でもあるので、結局は部分的ではなく、完成形のポーズの美しさは全体の絶妙なバランスになりますね。
あとはメンタル的な話ですが、恐怖を感じてしまうと身体の持つ本来の力が発揮できません。
繰り返し練習する中で、「好奇心を持つ」ことができれば徐々に前に進みます。
特にアームバランスのようなポーズは、できてもできなくても子供のような心で取り組んでください!
Answer
YOGA カオ先生
ハンドスタンドの3つのポイント
重力に逆らう姿勢になることで、末端からの血流やリンパの流れが促進され、免疫力や内臓器官の働きを高めます。
また頭が下になるため、脳への血流も促進されることで集中力を高め、心の安定にも繋がります。
ハンドスタンドは、ヘッドスタンドに入る前の準備ポーズとしてもおすすめです。
大きく以下の三つがポイントになります。
①肩周りの安定と柔軟性、上半身の姿勢の安定
⇒上半身を強化するポーズ、プランクポーズ(板のポーズ)やドルフィンポーズ(イルカのポーズ)を練習して上腕二頭筋、上腕三頭筋、肩周りや背中の筋肉を活性化します。
⇒太陽礼拝や基本的な立位のポーズなどで構成されたフローでテンポよく動くことで大きな筋肉や関節を温めながら、動きを安定させる体幹の強さを養います。
③両足を引き上げるための腸腰筋の筋力
⇒足を引き上げる役目を担うのが腸腰筋です。アンジャネヤーアーサナ(三日月のポーズ)やエーカパーダ・アド・ムカ・シュヴァーナ・アサナ(片脚を上げた下向きの犬のポーズ)などで後ろに引いた足の腸腰筋を活性化します。
最初はインストラクターの指導のもと行うことをお勧めします。
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マサ先生による、ヘッドスタンド動画
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編集 竹内 まり子