こんにちは。ピラティスインストラクターのカオリンです。今回はピラティスの流派についてお話しします。

ピラティスエクササイズはJ.H.ピラティスが考案したエクササイズという事を知っている方は多いと思いますが、今現在、「ピラティス」としてそのメソッドを伝えている団体はとても多く存在しています。各団体、様々な指導法や主義を唱えており、それを「流派の違い」と私たちは表現しています。

もともとピラティス氏はたくさんのエクササイズを作ったわけではありませんし、彼の伝えようとしたこともさほど難しいものではありませんが、なぜ、このような「流派の違い」が存在するのでしょうか?

なぜ指導法やピラティスの原則に違いができたのか?

ピラティス氏は生前、後継者を残しませんでした。ですが、ピラティス氏から直接指導を受けた弟子たちが「こんなにいいメソットを後世に残さない訳にはいかない!!」と立ち上がり、ピラティス師から受け継いだ彼の教えを伝え続けてくれたのです。

もともとピラティス氏は一人一人の体型や症状に合わせたマン・ツー・マン指導を行っていました。ある人は怪我の症状を改善するためにリハビリのような指導を受け、またある人は呼吸が浅かったため、呼吸を深く行うような指導をされました。

つまり同じエクササイズであっても、呼吸にフォーカスするか?体幹の重要性にフォーカスするか?はその人の症状に合わせて行ったのです。

呼吸の指示を受けた人は呼吸にフォーカスした指導法を伝え、体幹強化をメインに指導された人は体幹の重要性を伝え、リハビリのための指導を受けた人はこのメソットをリハビリとして、さらにその弟子たちに伝えたのです。

それが、現在の「流派の違い」となったのです。

根本にあるものはピラティス氏の教え

同じピラティスのクラスを受講していても、担当の先生によってアプローチの仕方や呼吸の指示の仕方が違う!なんて経験はありませんか? これも、基本的には流派の違いなのです。各団体、それぞれに特徴があるため、その先生の持っている資格が違えばフォーカスすべきところも違ってくるのです。

ただ、根本は同じ。ピラティス氏が何を思い、何を求めてこのメソットを考案したのか?このエクササイズを何のために行うのか?はみな同じです。アプローチの仕方は違っても、ピラティス氏の「教え」に違いはないのです。

呼吸の指示が違う!どっちが正しいの?の答えは「どちらも正しい」という事ですね!

流派の違いを楽しんで!

いろいろな先生のピラティスを受講しその流派の違いを感じてみたり、
自分に合う流派の先生を見つけるのも、これからピラティスを受講する際の1つの楽しみになりそうですね!

もし、先生になりたいけど、どの団体の養成コースを受けたらいいのか分からない・・・と、悩んでいる方がいたら各団体が開催しているワークショップを受講したり、自分の好きなピラティスの先生にどこの団体の資格を保持しているのか聞いてみるのも良いと思いますよ。

by ピラティスインストラクター カオリン