オームは、「a」「u」「m」の3つの音「ア」「ウ」「ン」から成り、3つの意識を表現しています。「ア」が起きている状態、「ウ」が夢見ている状態、「ン」が深く眠っている状態です。この3つの音を一つにしてオームを象徴する文字がॐです。

「① 左側の上の曲線が覚醒(日常の意識) ②その下が夢 ③右が熟睡 ④右の三日月が幻 ⑤点が全てを超越する四番目の意識(これが本質)というように、文字にも意味があります」とキミ先生。

「覚醒している、とは日常を差し、出来事が起こって体験し、感情がある。夢とは、触れられる物質がないが、出来事が起こる世界があり、感情もある。熟睡は、自覚がなく感情がない。世界がない。けれど、感情の起伏がないので、幸福感がある。全てを超越する意識(本質)は、熟睡の状態を起きていながら体験する状態。ヨガの瞑想の境地でいう“三昧”。幸福感を自覚できる状態です。」

「三日月部分が幻に見えて、なかなか4つ目の意識(純粋の意識)に気づけないのかもしれません。」

また、3つの音は時間の段階も意味します。「ア」がはじまり、「ン」が終わり、間の「ウ」が維持している状態。それはまた、過去、現在、未来とも言われています。

「ヨガでは、この音、この言葉と共に、宇宙が始まったと言われています。現代科学においても、ビッグバン理論が宇宙の進化と起源を説明する有力な理論だと考えられていますが、それは、宇宙は、無からゆらいで爆発と共に膨張したと言われている説です。爆発で宇宙が始まったということは、そこには爆発の時に生じた音と共に宇宙が始まったとも言い換えることができます。」とキミ先生。

ふぅ……。ヨガでは音としてアイコンとしていつも身近にある「オーム」ですが、いろんな意味を象徴していたんですね! 

一番短くて身近なマントラ ―OMの音と文字が意味するものは? 1/2

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お話 ヨガインストラクター キミ/企画・文 七戸 綾子