7つのチャクラで、体の感覚を探る
「腹がすわっている」「胸のつかえがとれる」など、心の状態をカラダの感覚で表現する言葉があるように、私たちの心とカラダはつながっています。そのつながりを感じやすい場所ともいえるのが、ヨガの「チャクラ」です。
たとえば、やる気がないときの自分の姿を想像してみてください。お腹のあたりの力が抜けて、だらんとした姿勢を思い浮かべませんか? 下腹や腰のあたりには、活力や意欲に影響を与えるチャクラがあるとされています。チャクラについてはさまざまな解釈がありますが、ここでは、自分のカラダの声をきくための手がかりとして、7つの主要なチャクラの感覚を探ってみましょう。
※チャクラの位置や意味などについては、さまざまな捉え方や表現があります。番号も頭頂から1で数える場合と、骨盤底を1で数える場合と様々あるようです。
1 : muladhara chakra
ムーラーダーラ・チャクラ
骨盤はどっしり根をはるように安定していますか?
自信や落ちつきがほしいとき、そわそわしてしまうとき、理屈や気合でなんとかしようとするよりも、意識を骨盤へ。骨盤底から頭部まで、下から順に姿勢をととのえることはすべてのチャクラの調整に役立ちます。
2 : svadhisthana chakra
スワディシュターナ・チャクラ
下腹にエネルギッシュな感じはありますか?
やる気や情熱がほしいとき、何もかもが面倒なとき、へなへなと力の抜けた下腹に手をあてて呼吸とともにあたたかくなっていくイメージを。
3 : manipura chakra
マニプーラ・チャクラ
背筋は木の幹のようにまっすぐ伸びていますか?
シャキッと集中したいとき、だらだらしてしまうとき、力を入れて腰や胸を反らせるのではなく
背骨がいちばん長くなるように、上に向かって伸ばします。
4 : anahata chakra
アナーハタ・チャクラ
胸につかえた感じがなく、気持ちよく呼吸できますか?
思いやりの気持ちを取り戻したいとき、愚痴っぽいとき、合掌した親指のつけ根を胸の中心にやさしく押しあててゆっくり深い呼吸で緊張をゆるめましょう。
5 : visuddhi chakra
ヴィシュッダ・チャクラ
首のうしろも喉も、やわらかく上に伸びていますか?
思ったことを伝えたいとき、我慢して人に合わせてしまうとき、胸から肩にかけてコリをほぐし、首の緊張をとります。骨盤の真上に頭頂がくるような姿勢で首を長く保ちます。
6 : ajna chakra
アージュニャー・チャクラ
目に輝きがありますか? 頭の中はすっきりしていますか?
客観的にみつめたいとき、自分を見失いそうなとき、とろんと生気のない目を見開き、眉間のしわをとりましょう。
7 : sahasrara chakra
サハスラーラ・チャクラ
主要なチャクラのひとつですが、深い瞑想状態などではじめて実感できるチャクラです。
取材・文 古金谷 あゆみ/「スタジオ・ヨギーのある生活」vol.8より