読者の方々から届いたインストラクターへの質問のなかから、特に多かったものをご紹介。あなたの「?」を「!」に変えます。

Question
ヨガをはじめたく、スタジオに通おうと思っているのですが、クラスを受ける前に知っておいたほうがいいことありますか?


Answer
難しいことは考えず、初心者クラスから始めれば、きっと誰でも楽しめるはず。体調に合わせて自分のできる範囲で行うのが一番効果的でしょう。

とはいえ、これだけ事前に知っておくと、クラスでの理解が早いし、教えてもらったときにも焦らずに安心できるかも。厳選した5つのワードを、名古屋を中心に活躍するヨガインストラクター、マレ先生に教えていただきました。

「ヨガのポーズの名前は、インドの古代の言葉サンスクリット語で表現されています。初めてヨガのクラスを受ける方にとっては耳慣れない呪文のような言葉に、『え?』と思う方も多いかもしれません。また、現代のヨガでは、英語で表現されるポーズや体のポジションも多用されています。いくつかを覚えておくとスムーズに動けると思いますよ。そして、わからない言葉は、ぜひインストラクターに尋ねてみてくださいね!」

① アーサナ
アーサナとはサンスクリット語で、ポーズの意味です。サンスクリット語の「座る」を意味する“アース”という言葉が変化したもので、瞑想をするための姿勢「座法」を維持できるような体づくりとして、ヨガのポーズが発展してきているのが由来です。多くのヨガのポーズ名にはサンスクリット語で表現されています。それら数あるポーズを組み合わせ、効果的に体を動かせるように、ヨガのクラスはインストラクターによって組み立てられています。

② アドー・ムカ・シュヴァーナ・アーサナ または、ダウンドッグ
アーサナのひとつ。日本語では「下向きの犬のポーズ」、サンスクリット語では「アドー・ムカ・シュヴァーナ・アーサナ」、英語では「ダウンドッグ」「ダウンワード・フェイシング・ドッグ」と言います。
え?英語のポーズ名も出てくるの!?と思いますよね。そうなんです…! 英語で表現するほうが簡潔なものは、英語でもよく使われます。
このポーズは、クラス中、頻繁に出てくるポーズなので、覚えておくとすぐ反応できそうです。

③ プランクポーズ
こちらもアーサナのひとつ。日本語では「板のポーズ」、サンスクリット語では「ファラカ・アーサナ」、英語では「プランクポーズ」です。はい、英語での表現が多いポーズ名です。同じく、このポーズもクラス中、頻繁に出てきます。腕、体幹の筋肉を使うポーズで、腕立て伏せをする状態に似ています。

④ フレックス/ポイント
脚を伸ばして座っているときに、つま先を上に立てた状態(足の甲と脚の角度が90度)をフレックスと言い、つま先を前に伸ばした状態(足の甲と脚が一直線)をポイント、と言います。この足の位置によって、力の入り具合やストレッチの効く箇所が変わってきます。

⑤ シャヴァ・アーサナ または 屍のポーズ
ヨガのクラスの最後には、必ず行うポーズがあります。それがシャヴァ・アーサナです。仰向けになって寝るポーズです。それまで行ってきた他のアーサナ(ポーズ)によって生じた疲れを取り除き、心を平安へと導くために行うポーズです。

クラスでは、ポーズ名をはじめ、体に関する言葉も多くでてきます。でも、それにとらわれ過ぎず、時には周りの人の真似でも大丈夫。ヨガを楽しむことがなによりです。

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編集 竹内まり子