みなさんにとってのヒーローは誰でしょうか?

もうすぐ2歳になる娘にとってのヒーローは、アンパンマンです。アンパンマンのお風呂用おもちゃがあれば、なかなか入りたがらないお風呂もすんなり入ってくれ、お薬を飲むのも、アンパンマンのコップがあれば大丈夫! 寝言でも「アンパンマン!」と言うほど夢中です。

2011年の3月11日に起きた東日本大震災直後には、アニメソングである「アンパンマンのマーチ」が、被災地に届けたい音楽として各ラジオ局で繰り返し流され、人々を励まし続けたそうです。避難所で泣く子供たちのために『アンパンマンのマーチ』を流すと、みんな泣き止んだそうです。

シンプルですが、とてもメッセージ性の強い歌詞は、作者である故やなせたかしさんの戦争体験が反映されているそうで、震災直後は、被災し傷ついた多くの大人たちにとっても、勇気づけられた、生きる力になったと震災からしばらく経った後に報道されていました。

そんなアンパンマンソングには、他にも大人の心にも響く歌があるのをご存知でしょうか?
『アンパンマンたいそう』という曲の歌詞には、こんな一節があります。

「自信をなくして、くじけそうになったら、いいことだけ、思い出せ」

実は、ヨガの経典の1つである「ヨガ・スートラ」という経典に、まったく同じような一節があります。

否定的な想念によってかく乱されたときは、反対のもの[肯定的想念]が念想されるべきである。Ⅱ―33 『インテグラル・ヨーガ』より

いかにして私たちの心を導き、望まない想念を解放すればよいのかについて、ヨガ・スートラの解説本である『インテグラル・ヨーガ』の中でスワミ・サッチダーナンダさんは、2つの観点から述べています。

①反対の想念を呼び起こすこと、環境を変えること。

たとえば、憎しみが心の中にあったら、その反対の愛を呼び起こそうとすること。もしそれができなかったら、愛を思い出せるような写真を見たり、本を読んだり、音楽を聴くなど環境を変えること。

あるいは、単にその場を離れるだけでも、反対側の想念を思い起こすのには有効。

環境を変える手段の1つとして、スタジオ・ヨギーに来ることや、ご自宅でヨガの時間を持つことは、自分をリセットするのに役立つのではないでしょうか。

ネガティブな思いを手放す4つの方法 2~4へとつづく