アシュタンガヨガ 解説編
マントラの意味や、用語、決まりごとについて
アシュタンガヨガで使っている用語やマントラについてご説明します。
アーサナをはじめるまえに、マントラを唱えます。マントラはサンスクリット語で、その音の響きがこれからはじめる練習へと集中力を高めてくれます。
Om
Vande Gurunam Charanarabinde
Sandarshita svatma sukava bodhe
Nishreyase Jangalikayamane
Samsara halahala mohashantiyai
Abahu Purushakaram
Shankhachakrasu dharinam
Sahasra shirasam shevetam
Pranamami Patanjalim
Om
オーム
ヴァンデ グルナン チャラナラヴィンデ
サンダルシッタ スヴァトマ スカヴァ ボテ
ニシェリャセ ジャンガリカヤマネ
サムサーラ ハラハラ モハンシャンティエ
アバフ プルシャカラン
シャンカチャクラシィ ダハーリナン
サハスラ シラサン シュヴェタン
プラナマミ パタンジャリン
オーム
オーム
至高のグルよ、その蓮華の御足にひれ伏して祈ります。
グルは純粋な存在に目覚める喜びを教え、密林の薬草医のごとく
限りある存在の迷いという毒を消してくださいます。
賢者パタンジャリさま、白蛇アディセサの化身
頭には、神聖な聖蛇アナンタのお姿、
千の光が燦然と輝き、
御肩より下は人のお姿、手には分別の剣、永劫の時を表す火の輪、
そして聖なる音の象徴、ほら貝を持つ、
その御前に伏し拝みます。
オーム
ヴィンヤサは、「特別な目的のために、呼吸と動作を連動する」ことを意味します。
ウジャイ呼吸(喉の声門を軽くしめ、胸式呼吸)で行います。
ポーズのキープは5呼吸します。
バンダは、「錠」あるいは「封」という意味があります。以下の2つのバンダを使いながら行います。
ムーラバンダ: 会陰部を引き寄せ、身体から下降する気がもれないようにする
ウィヤナバンダ: 下腹部を引き入れる
これは、2000年前の『ヨーガ・スートラ』にあるアシュタンガ(八支則)に由来しています。アシュタンガ(ヴィンヤサ)ヨガを始めると目線を1点にして5呼吸できず、無意識にあちこちに目線が動きます。
それを意識して1点を見つめられるようにし、集中力を高めます。
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カウント(掛け声)もサンスクリット語でおこないます。
この、アシュタンガ ヴィンヤサ ヨガを始めたシュリ・k・パタビジョイス師(グルジと呼んでます)は、1920年代からヨガをクリシュナマチャリア師から学びました。お2人とも聖典にも精通し、グルジはマイソール地方の大学でサンスクリット語の先生もされていました。
昔からサンスクリット語でヨガは行われていたのでアシュタンガヨガではカウントもサンスクリット語で行っています。
1-エーカム
2―ドゥヴェ
3―トリーニ
4―チャトヴァーリ
5―パンチャ
6―シャット
7―サプタ
8―アシュトゥ
9―ナヴァ
10―ダシャ
11―エーカダシャ
12―ドゥヴァダシャ
13―トラヨダシャ
14―チャトルダシャ
15―パンチャダシャ
16―ショーダシャ
17―サプタダシャ
タダアーサナと同じです。「様」‥均一に、「スティ」‥安定して、「ティヒ」‥支える、均等に立つポーズで基本のスタンディングポーズです。
蓮華座
足から組みます。現代人は欧米化され、椅子社会で生活しているので股関節が硬い方が多いです。痛ければ、半分の蓮華座(右脚を組むのみ)までにしましょう。
ヨガムドラ
蓮華座になれた場合は左手から後ろに回し親指を持ち、右手で右足の親指を持てたら持ちます。持てない場合(半分の蓮華座の方も)、後ろで肘を反対の手でかかえるようにします。
パドマーサナ
手の親指と人差し指を合わせてチンムドラで行います。
ウトゥプルトゥヒ
手の平だけが床についていて、下肢を浮かしているアーサナです。何故か最後の最後にキツイポーズで閉めるのです(笑)
仰向けになるときに向きを変えるのはなぜ?頭の向きに意味がある?
師はマットの前側にいらっしゃるので、そちらに足を向けず、頭を向けるようにします。
アシュタンガヨガのクラスで使われている言葉やアーサナについてご紹介しました。より実りあるヨガの時間にお役に立てればうれしいです。
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解説 ヨガインストラクター アズサ/編集 七戸 綾子