肩こりや腰痛対策にもなる?ピラティス で筋膜リリース!
今回は「筋膜」についてのお話しです。最近注目されている「筋膜」は、書店などにはたくさん関連本が並び、インターネットでも数多くの筋膜リリースの方法が紹介されていますね。スタジオ・ヨギーでも、ビューティ・ペルヴィスのクラスで、筋膜へのアプローチをしています。
筋膜は最近になって注目され始めましたが、この筋膜は、当たり前ですが私たちが生まれたときから体の中に備わっているものです。ずっとずっと前から、その存在があったにもかかわらず、なぜ、最近になって注目され始めたのでしょうか?
それは、様々な研究が「筋膜が健康や病気や健康に対し、とても重要な鍵となっている」と実証し始めたからなのです。
つまり筋膜リリースをすることは、「健康ブームに乗っかったはやりもの」ではなく、「本来の体の持つ機能を整える当たり前の健康法」なのです。
筋膜とは何か?
そもそも、筋膜とは何か?ですね。
多くの方は、「筋肉を包む膜」と言うイメージを持っているのではないでしょうか?もちろん!その通りです。
ですが、筋膜は筋肉を包むだけではなく、骨や内臓、血管や神経なども包み込み、それぞれが体の正しい位置にとどまるように働いています。第2位の骨格、と呼んでいる文献もあります。
では、実際に筋膜リリースをする場合、何から始めましょうか?
網目の細かいネットのようなものを想像してください。それが筋膜です。この筋膜がほかの部位の筋膜とくっついてしまったり、捻じれてしまったり、硬くなってしまうことで、痛みが出たり不調を感じてバランスが悪くなったりします。
単純に、この癒着や捻じれ、固まったものを元に戻しましょう!
上から何かで押したり、痛いところに集中するようにもみほぐしたり・・・という方法で一時的に痛みを解消する方法もありますが、それは筋膜にアプローチしたものではありません。
さきほどお話ししたように、筋膜は第2の骨格。すべてが繋がっているので「どこか1点」ではなく、体につながりを持たせることが必要なのです。
マッサージのように手を使って、その部位を引き延ばすようにすることで筋膜リリースができると、多くの本で紹介されています。同じ要領で、エクササイズの中で「互いに引き延ばす」と言う意識を持ちます。
例えば、スワンエクササイズでは、頸部(頭)と肩(肩甲骨)との距離を長く保つようにすることで、首肩回りへのアプローチ。肩こり解消に繋がります。
何気に行っているエクササイズでも、それによって肩こりや腰痛など、日々の疲れからくる痛みや違和感などの不調が改善されていることもありますよね。
それは、知らないうちに筋膜リリースを行っているのかもしれませんが、意識して行うことができれば、もっともっと自分の体をコントロールすることができるのかもしれませんね。
by ピラティスインストラクター カオリン