ピラティスをするときに、どんな服装がよいのでしょう? 2人の男性ピラティスインストラクターに聞いてみました。

キョンシッ先生は、空手、テコンドーなどの武道を修練し、競技者として様々なフィジカルトレーニングを経て、フィットネスクラブでトレーナー、およびピラティスインストラクターをしています。

トシ先生は、スポーツクラブでトレーナーを経て、フリーのトレーナーおよびピラティスインストラクターをしています。

1. ピラティスの服装で快適&おすすめなものは何ですか? 

キョンシッ: ピラティスに適した服装は、伸張性に優れ、高い吸汗速乾性があり、あらゆる動作において動きやすく体にフィットしたものをオススメします。また、ボトムスはなるべくヒザが見える丈のものかヒザ下くらいまでのものがいいですね。

トシ: ピラティスを行う場所ってほとんどエアコンが効いてる室内ですよね。不必要に身体を冷やすとパフォーマンスが下がるので、ズボンの下にスパッツ等を着用して骨盤周辺や股関節を無駄に冷やさないようにしています。

ピラティスの服装で快適&おすすめは、
・ストレッチ素材:伸張性に優れている
・高い吸汗速乾性
・フィット感:あらゆる動作において動きやすく体にフィットしたもの
・冷え対策:冷えないように、スパッツを下に履く

写真は、「コントロール・バランス」(プレップ)をするキョンシッさん。

2.ピラティスの服装と、武道や、トレーナーとしての服装ではどんな違いがありますか?

キョンシッ: 武道で着る道着というのは造りは割とゆったりとして、生地も厚みのあるものが多いです。理由は自分の急所を相手から悟られにくくしたり、防御するためといった説があります。

トレーナーやインストラクターは、体が一番の商品でもあるため、体のラインを隠すのではなくむしろ見せる(魅せる)ものが多いです。

トシ: トレーナー時代はノースリーブと短パンを着ることが多かったです。理由は筋トレしてる時に袖やズボンの丈が邪魔だったからです。

写真は、「ニーリングサイドキックス」をしているトシさん。

3.これからピラティスをはじめる男性に、ウェアを選ぶ時のポイントを教えてください。

キョンシッ: ピラティスはクラスレベルの差はあれ必ず汗をかきます。よって汗を良く吸い、そしてすぐに乾く素材のものがベスト。男性は特に普通のTシャツ(綿100%など)で参加される方が多いのですが汗を吸って重くなったり、肌に張り付いて集中できなくなったりするので避けた方がいいと思います。汗で濡れたシャツは持ち帰りも不便ですし。

デザイン等については、ゆったりしたものではなく体にフィットしたものをオススメします。理由は、インストラクターから見て体の動きが一目でわかるから。ピラティスは筋肉の動きや関節の使い方がとても重要なのでそれが見えないと間違った動きを修正できなくなります。

またフィットしたウェアを着ることで自分のパンプアップした体を見ることができます(笑) これって結構モチベーション上がりますよ。

トシ: 絶対自分好みのデザインと色を選ぶ!です。自分で選ぶ服って自身のモチベーションが上がる服を無意識に選んでるんだと思います。だから、これが着たいって思ったウェアが一番だと思います。

ピラティスのウェア選びのポイントは、
・綿100%よりは、高い吸汗速乾性のある機能素材
・体にフィット
・自分好みのデザインと色でモチベーションアップ!


4.先生の好みのスタイルは?

キョンシッ: 好んで着るブランドは、lululemon。デザインや機能性がよく毎日洗ってもヘタリが少ないので気に入ってます。以前はスポーツブランド(NIKE、adidasなど)のものを選んでましたが、デザインと機能性が両立するものが少ない印象です。

トシ: デザインや機能性など新しいウェアが次々に世に出ています。私はそういうのが大好きなので積極的に身につけてます。

ただし一つだけ注意していることがあります。それは 1年位経つとウェアの機能等が低下したり色褪せたりしてきます。洗濯を繰り返していくうちにだんだんと服の繊維がのびたり劣化したりする為です。ですから セールのタイミングを狙ってまとめ買いしてます。

5.自分でピラティスをするときと、指導するときで服装に違いはありますか?

キョンシッ: インストラクターして人前に立つときは必ずアライメントがしっかりとわかるものを着るようにしています。エクササイズの動作だけでなく、筋肉や関節の動きも見やすいように心がけています。

また僕自身のポリシーとして、インストラクターはお客様にとって一番身近で、最初の目標であるべきと考えているので、その目標やお手本となる体がしっかりとわかるようなウェアを選ぶようにしています。

そういった理由で色や柄、デザインも華美なものは避けるようにしています。インストラクターとして体よりウェアが目立つのって恥ずかしいことなので(笑)

自身のトレーニングの時に着るものも大して変わりはしませんが、少しだけ色柄のものや袖付きのものを着たりして、仕事とパーソナルのメリハリをつけています(笑)
レッスンを受ける場合も、やはり相手から見やすい(間違いを修正しやすい)ウェアを着るようにしています。

トシ: ピラティスの指導をしてる時は、あまり華美な(派手な色の)服装は避けています。皆様が真剣に話を聞いている時など集中の妨げる場合があるからです。

自分のピラティストレーニングの時にはその時に身につけたいって思ったウェアを着ます。

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お話し:ピラティスインストラクター キョンシッ、トシ/編集 七戸綾子