こんにちは。ピラティスインストラクターのカオリンです。今回は「ピラティスで柔軟性を高めよう!」をテーマにお話ししたいと思います。

「体が硬い」という事を気にしている方は、とても多いですよね。体が硬いという事が、体に良くない事・・・と理解はしているものの、日常生活をするうえでそこまで大きなマイナスがあるわけではない、となれば「体が硬いから柔らかくなりたい」と思いつつも、重要性や緊急性はそれほど感じていないのではないでしょうか?

体が硬いことによって起こる症状は?

長座で骨盤を立てることができない、クラスが終わると股関節が痛いなど、エクササイズをしていて周りの方との動きの違いなどで体の硬さを感じることは多いかもしれませんが、実はそれだけではなく
・肩こりや腰痛などを起こしやすい
・姿勢が悪くなる
・同じ姿勢を保つことが困難になる
・疲れやすくい
・血流が悪くなり免疫力も低下する
など、人により感じ方は様々ですが、体が硬いことによって体のあちこちにマイナスな症状を引き起こす場合があります。

そもそも、体が硬いってどういうこと?

体が硬い・・・ってどこが硬いと思いますか? 私たちの体は、関節の可動と筋肉の収縮により「動く」を可能にしています。

つまり、「関節の可動域の範囲が広いか狭いか」が、「体が硬いか柔らかいか」の違いとなり、その関節の可動域を左右させているのが筋肉の柔軟性です。柔軟性と聞くと、「いかに柔らかいか」想像するかもしれませんが、ただ単にダラ~ンとしているわけでありません。
筋肉が収縮と伸張を機能的に行える状態が、筋肉の柔軟性が良い状態と言えます。筋肉の柔軟性が欠け、関節可動域が狭くなってしまっていることが「体が硬い」ということになります。

ピラティスエクササイズで柔軟性を高めよう

ピラティスは強化とストレッチを同時に行うことのできるエクササイズです。筋肉の柔軟性を高めるためにはストレッチが必要です。ストレッチと聞くと・・・例えば、右手を真上に挙げ上体を左へ倒す体側伸ばし。その状態で少し保持しゆったりとした呼吸を行うことで右体側をストレッチすることができます。

このように動きを静止して行う「静的ストレッチ」もありますが、ピラティスで行うストレッチは「動的ストレッチ」。動きながらストレッチを行います。

シングル・レッグ・ストレッチでは、片脚を引き寄せ、反対の脚は長く伸ばします。これは股関節屈筋群の強化とストレッチを同時に行っています。上体を安定させるために腹筋群の強化もしていますね。

お腹を使っている感覚はあると思いますが、股関節から両脚を動かすこと、そして、しっかり脚を引き寄せ、しっかり脚を伸ばすことを意識することで股関節の可動域を広げるために必要な筋肉の柔軟性をアップさせていくことができるのです。

ピラティスはすべてのエクササイズで、この強化とストレッチを同時に行っています。
動かすべき関節で動くことができているか、意識してみてください。

意識しながら動くことができれば、動きの正確性も向上しますし、関節可動域も広がります。
結果、体の柔軟性が高まることに繋がります。

エクササイズの見栄えも大事ですが、ご自身の体のために、柔軟性を高めていきましょう!

by ピラティスインストラクター カオリン