ピラティスインストラクターのヒロコです。

夏に冷房が効いた室内に長時間いると体が冷えてだるいなど体調を崩しがちです。そもそも体の冷えは血液の流れが滞る血行障害によって起こります。

私たちの身体は筋肉を動かすことにより熱を発生し、体をめぐる血液量が増えます。当然体の筋肉量が少なければ手足の冷えにも繋がるわけです。

また、冷房に長時間あたる生活を続けていると汗もかきづらくなりますが、汗は血液からできており、汗をかく運動をすることにより血流を促進する効果もあります。

一般的に女性は男性に比べて筋肉量が少なく、一旦冷えると温まりにくい皮下脂肪が多いので冷え性の方が多いのですが、最近は運動不足のせいで男性でも冷え性の方がいるようです。

そこで、手足の冷えと体のだるさ解消のためにぜひおすすめしたいのがピラティスです。ピラティスは全身の筋肉をくまなく使うエクササイズです。体が引き締まり柔軟性が上がるのはもちろんのこと姿勢も良くなり汗をかきやすい体に変わります。

今回は夏の冷えに効果的なピラティスエクササイズを3つご紹介します。脚には一般的に全身の約7割の筋肉が集中しているので、特に下半身を動かすスピラティスエクササイズは効果的です。

1. ダブルレッグストレッチ (腿の前側の筋肉)
(1) 頭を持ち上げ両手で脛を抱えます。

(2) 腕と揃えた両脚を同じ角度で斜めに伸ばし、腕を回して脛に戻します。
腰がそらないように脚の角度に気を付けましょう。

2.ショルダーブリッジ(腿の裏側とお尻の筋肉)
(1) 仰向けで膝を曲げて寝ます。

(2) 尾骨から背骨をひとつづつマットからはがすように体を持ち上げ斜め一直線になります。

腰が反らないように骨盤の高さに気を付けましょう。
下りる時も上の背骨からひとつづつマットに下ろすようにして仰向けに戻ります。

3.サイドキック リトルサークル
(腿のすべての筋肉)
(1) 横向きに寝て下の脚を曲げ胸の前で手をつき体を支えます。

(2) 上の脚を骨盤の高さに持ち上げ遠くで円を描くように回します。
骨盤が揺れないように気を付けましょう

ピラティスで全身運動をしてしっかり汗をかき真夏を快適に過ごしましょう!

文 ピラティスインストラクター ヒロコ/編集 七戸 綾子