お悩み:
ヨガをライフスタイルにしたい、ヨギーの教えに出会ってから強くそう思うようになりました。ここ1年ほど、週に2度レギュラークラスに通い、ワークショップやトレーニングコースも積極的に受けてきました。そうすることでヨガをすること、ヨガの教えに触れることが「習慣になる=ライフスタイルになっていく」のだと思っていたのですが、ふと、これはただ「ヨガスタジオに通うことがルーティンになっている」だけではないか?と思うようになりました。

また今後、金銭的にも時間的にも、今までどおりの頻度でスタジオに通うことが出来なくなりそうです。ヨガスタジオに通わなくても、ヨガをライフスタイルにしていくには、何をどう心がければいいでしょうか?

答えのヒント:
ヨガを始めてから、自分の中にヨガの種が生まれる・・・・・・と捉えるのも一つの考え方ですが、誰しもその種(自分の本質に戻ることへの切望)は、生まれながらにして持っているのだとも考えらないでしょうか。

種はそれが育つ環境に置かれなければ、発芽し成長するどころか種そのものの存在にすら気付かないこともあります。

「自分の本質に戻ることへの切望」に気付いたときに、その人なりの具体的な方法を模索するのでしょう。あなたはルーティンという習慣を身につけ、既に「自分の本質に戻る」道を歩き始めていますね。

あなたが感じていらっしゃるのは、自分のヨガはルーティン化した生活の一部のdoing(行動)でしかないのではという危惧ではないでしょうか?

また、どこまでがルーティンで、どこからがライフスタイルなのかという定義は定かではないものの、あなたが目指している領域はヨガに携わる者としてのbeing(存在)なのでしょう。

ライフ(生き方)とヨガをより密接にしたいと願うならば、
1.自分を敬う生活習慣(食事や休息のとり方、ネガティヴなエネルギーや情報を避ける等)
から始めて
2.他者や環境を敬う生活習慣(相手を敬うコミュニケーションや行動、自分が住む環境への配慮等)
3.一人の時間を持つ
4.熟慮する
5.瞑想する
などを意識してみてはいかがでしょうか。

真新しい情報ではないかもしれません。しかしこれらをできるだけ常に実践することが自分の中のヨガを確立する具体的な取り組みだと思うのです。

上記の1.~5.はスタジオ外でのdoingとは言え、あなたをあなたらしいライフ-beingに導いてくれるステップでしょう。

また同じ志を持った人達のエネルギーに触れることもよいでしょう。時々はインストラクターのクラスや、哲学の講義などを受講してみるのも自分の取り組みを客観的に見る機会になります。

その上であなたなりの取り組み方を決めることをお勧めします。

最終的には「何をする」に取り組むだけでなく、いかにヨガをベースとして生きるか・・・・・・。

途中で止まったり、悩んだりすることもあるでしょう。
思い通りにならないことに対しては寛容になりましょう。
時間は十分にあります。でもこの瞬間から取り組みましょう。

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文 ヨガインストラクター ヤスシ/編集 七戸 綾子