なぜ、人は他者と比べたがるのでしょうか?
vol.16
なぜ、人は他者と比べたがるのでしょうか? よく、自分や、家族の学歴やら、仕事、はたまた容姿にいたるまで、人間関係を構築していく上では、まったく必要ないことを持ち出して、おはなしされる方がいます。おそらく自分の方があなたより優位にあると言いたいのかな、と思って、なるべくそういう方には近づかないようにしていますが、不思議でなりません。なぜなんでしょうか?
答えのヒント:
口に出して言葉にするか否かに関わらず、またどのような目的かに関わらず、私達は他者と自分を比較してしまうものではないでしょうか? 少なくともその癖に引っ張られることがあります。
僕の中に比較する癖がまったくないとは言い切れません。僕の場合は、自分の「足りなさ」に劣等感を覚えることが多いのです。優っていると感じても劣っていると感じても比較して心が揺れ動くことは同じです。
おそらくは、自分を含め多くの人が本質的な意味での自分の存在価値を掴みきっていないのが原因ではないでしょうか?
人間という姿かたちを持って生きている以上、色々な相違性が生まれ、よって比べることは可能です。身長、体重、年齢、容姿、培った過去の経験、現在の持ち物(資産から靴下まで)、履歴書に書ける内容に始まる自分の説明等々。
自分を形あるもので捉えるからこそ、その価値を確かなものにする為に何かの方法で測るのでしょう。それには比較対象が必要です。他者と比べては鼻を高くしたり、頭を垂れたり・・・。自身の形を超えた本質となるものを意識できれば、そこには比較する物差しすらないことが分かります。
ヨガの観点を通して生きることを考えると、形に見える多様性(多くのものが相違性をもって共存する)の中で生きながら、普遍性(すべてが一つのもの:「本質」を共有している事)を意識するという事ではないでしょうか。
比べたい人には比べさせなさい。
どんなにくらべても「キリがありませんよ。」
ネガティヴなエネルギーからは離れ、自分の中にあるかもしれないその思考の癖を見つめましょう。
他者と自分を比べる物差しを振り回すより、物差しでは測れない自分を見出しましょう。生きているうちに、自分の存在価値を強く掴みたいものです。
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文 ヨガインストラクター ヤスシ/編集 七戸 綾子