仕事やプライベートで山へ行くことが多いです。この荷物は、二泊三日で北アルプスの夏山を縦走する際のもの。徹底的に荷物を軽くしたいがために味気ない装備で出かける人が大半ですが、僕はいつでも遊びや贅沢も味わいたい。結果、ザックの重さは欲の深さと比例してくる。つまり自分の業を背負って歩くと思えば、どこかで納得できるのです。

<ベアフットシューズ>
山小屋に着いたら重い荷物と登山靴から足を解放、素足感覚の軽いシューズで周囲を散策撮影します。

<ノースリーブからフリースまで>
山に入ると、標高によって気温の差が20度位になることもあるので、夏服から冬服まで携行します。

<行動食>
山ではカロリー消費量が半端じゃない。三食のほかに即効性エナジーの補完は欠かせません。ミネラルもとれる黒糖と、同行者のテンションをあげるお菓子は必需品。

<芋焼酎とウコン>
ビールは重量に対してアルコストパフォーマンスが低いので、現地調達。それに対して「三岳」は優秀。でも二日酔いは禁物なので、ウコンも忘れず持って行きます。

<おまもり>
山では、神頼みしたいことがよくあるんです。

<ロンリープリンス>
感動する風景に出会った時、自分の代わりに写真におさまってもらう同志。
立体制作:和田治男

<耳栓>
山小屋では豪快なおじさん達と雑魚寝が基本。繊細な僕ちゃんはこれがないと眠れません。

<ハンディスコップ>
登山途中の緊急事態、臨時トイレの制作&現状復帰にとっても役立ちます。

<ウィンドブレーカー>
mercibeaucoup,の傑作、収納時の馬頭に惚れました。

<カメラ>
重いし、雨や霧に弱いので一番持って行きたくないアイテムですが、それが仕事なのでいつも2台を渋々携帯。

文&写真 小澤 義人