ニョッキを作った事がありますか? 身近な材料で短時間で出来るので、いわゆる手打ちパスタ(ニョッキもパスタの一種であるが)よりも簡単に作れるのがいいところ。まずはじゃがいものニョッキから。

じゃがいもは皮ごと水から茹でる。茹で上がったら、できるだけ熱いうちに皮を剥き、裏ごしするかマッシャーでつぶす。このマッシュポテトの量を量り、重量の30%の強力粉と塩少々を加える。こねないように、じゃがいもと粉を一体化させる。カードと呼ばれるポリ製の板があると便利だが、木べらやしゃもじを使ってもいい。生地が一つにまとまったら打ち粉をした台の上に置き、軽く平たくする。

生地をナイフでいくつかの棒状に切り、転がして直径2cmの棒を作る。中に空気が入らないようにやさしく転がす。これを金太郎飴のように2cmの幅に切る。打ち粉は多めに用意し、切った生地にもまぶす。このままの形でも、指で真ん中を少し凹ませてもいいし、フォークで筋目を付けるのも意外と簡単だ。左手でフォークの背が上向きになるように、台に対して45°になるように持ち、フォークの背に生地を置き、右手親指でくるっと滑らせる。表は筋目、裏には親指で作られた凹みが出来ている。

鍋に水を入れ、沸騰したらニョッキを入れて、浮いてきたらすくう。ソースはトマトソース、バジリコ、ミートソース、何でも。オリーブ油か生クリームとレモン(汁と皮も)もいい。残ったニョッキは、オーブンペーパーを敷いたバットに並べ冷凍し、その後ジッパー袋に入れて保存する。(実は、味噌汁の具に困った時にも重宝する!)

一人分の分量は120〜130gくらいなので、じゃがいも100gで一人分と考えると作りやすい。粉の割合は3割を基準に、じゃがいもの品種や水分量によっても変わってくるので、その都度加減する。

写真&文 中村 宏子