青い豆と小さな耳
vol.56
イタリアでは空豆の若い豆を生食するという。それに羊乳で作ったペコリーノ・ロマーノというチーズを合わせ、赤ワインと共に楽しむのが春の味覚だそう。5月1日には、イタリアの各地で空豆とペコリーノチーズの収穫祭もあるらしい。
そんな初夏の気分を、一皿のパスタ料理に盛り込んでみる。手に入るだけのさまざまな青いマメ科の野菜とペコリーノチーズを、“小さな耳”という意味のオレキエッテと合わせて。パスタは是非とも手打ちして欲しい。意外と簡単に作れて、そのおいしさの虜になるはず。
パスタをすぐに茹でない場合は、バットにオーブンペーパーを敷いて並べ冷凍し、凍ったら保存袋に入れて保存する(最長1ヶ月)。冷凍パスタのゆで時間は、保存期間に比例してどんどん長くなるので、ゆで加減を見極める事。手打ちのショートパスタはアルデンテよりも、しっかりと茹で上がっている方が断然おいしいのである。
写真&文 中村 宏子