子宮を見つめることは、女性である自分を愛すること
vol.5
「人の体のクセは、思考のクセでもあります。もしそのクセが不必要なら、手放すことで心も体も解放され、自分にとって本当は何が大切なのかにも気づけるようになるんです」
たとえば、女性の多くが悩んでいる婦人科系の不調は、子宮が本来あるべき位置からずれているというサイン。
「このことを私に教えてくれたのが、自分の皮膚の不調を治癒する方法を探しているときに出会った“マヤ文明式腹部マッサージ”でした」
マヤの人々は、女性の体の中心にある子宮がずれることで、心と体両方のバランスが崩れると考え、シャーマンたちは不調を訴える女性の丹田のあたりをマッサージして、子宮のずれを改善してきた。
「私はPMS(月経前症候群)に悩んでいたのですが、薬で痛みを抑えるのは当たり前だと考えていたんです。でも、マヤ文明式腹部マッサージで自分の子宮がずれていることを知り、もう薬に頼るのはやめて、まずは子宮を元通りに戻さなくては、と思うようになりました」
子宮がずれる大きな原因のひとつが、自分の中にある“女性らしさ”を大切にしないことだとイズミさんは言う。
「私が考える女性らしい人とは、好きなことは好きと言える、自分の感情を大切にできる人。でも、人の目を気にしたり、男性と同じように働き、強く生きることを求められたりして、自分の感情をおざなりにしている女性が増えていると思います。そうして、知らず知らずの内に抑えていた感情が子宮に溜まり、負担をかけてしまうこともあるんです」
マヤのシャーマンたちは、子宮を「女性の第2の心臓」と呼ぶそうだ。「それほど子宮は女性にとって大切で神聖なもの。でも、私たちは子宮のことを知らなすぎる。子宮のしくみを知っていれば、なぜ不調が起こるのかも分かるし、さらには、自分の中の女性らしさともつながれると思うんです」
イズミさんもかつては自分の感情を抑え、強く生きようとしていたという。「でも、それはやめました。自分の感情を大切にしていると、すごく楽に生きられるようになったんです。さらに、自分を愛することもできるようになったし、パートナーなど他人の感情も大切にできるようになりました。女性らしく生きることは、自分にもまわりにも“Feeling Good”をもたらすんです」
(注釈)
キネシオロジー: 筋肉の反射テストを使って体の声を聞き、頭、心、体のバランスを潜在意識で整えるメソッド。
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イラスト 櫻井 乃梨子/ 文 小口 梨乃