花粉症のヨガ的対策 鼻を洗う? 2
では、お医者さんの立場で鼻の洗浄について、どうお考えなのでしょう。
「現代医学でも、多くの医療機関で、鼻の手術後に鼻うがい専用の器具を用いて治療します。最近では、アレルギー性鼻炎や花粉症の症状を緩和し、炎症を抑える効果も報告されています。
ただし鼻うがいには注意点が有ります。真水はダメです。真水だツーンとかなり鼻にしみてしまうからです。必ず生理食塩水を用いましょう。9グラムの食塩に1リットルの水を加えて溶かすだけで、自分でも作ることが出来ます。
放置すると数日で細菌が増殖してきますので、薬局で清潔な生理食塩水のボトルを買うのがお勧めです。安価です。あるいは使う毎に粉袋を水道水で溶かす製品(例えばサーレというもの)も有ります。
温度は生ぬるいお湯(理想は37度前後)にします。ネティーポットでも、その他の鼻うがいの器具でも、使ったあとは必ず乾燥させることが大事です。時々ハイターなどで消毒したりして、カビが中に生えないようにしましょう。」(JCHO東京新宿メディカルセンター耳鼻咽喉科診療部長 石井正則先生)
編集 七戸 綾子