忙しい毎日、ちょっと立ち止まって、呼吸を整えてみませんか? エグゼクティブ・ディレクターのキミ先生にインタビューをしてみました。

──呼吸法や瞑想を深めることで、毎日の生活にどんな変化がありますか?

日常生活の中で、呼吸を整える“ゆとり”を持つことができます。よい呼吸を意識してできるようになると、ふさぎ込んだり、緊張したとき特有の呼吸がわかるようになります。変化に気づくことができれば、深呼吸をして整えようという意識もわくはず。私も電車の中で、人に気づかれないように「片鼻の呼吸」を実践したりします(笑)。

瞑想では、思い悩んだときや感情的になったときに、客観的に自分を見つめられる“ゆとり”を持つことができます。興奮して感情がたかぶると、まわりが見えなくなりがち。一歩引いて自分を見る余裕が持てれば、対処法も見えてくるはずです。

また、瞑想自体が心のよりどころになることも。人によってよりどころはさまざまだと思いますが、なにか一つでもこういったものを持っておくことで、心のバランスを失いそうなことがあっても、自分の軸へ立ち戻ることができると思います。

──どのように瞑想や呼吸法を深めたらよいですか?

信頼できる指導者のもとで学び、実践するのが一番です。たとえば旅行のガイドブックを見ただけで、なんとなくそこへ行ったような気になることってありますよね。一方で、その土地の歴史や文化をよく知らずに旅行に行っても、得られるものが少なかったり…。

本だけ、もしくは経験だけというより、理論と実践の両方を会得することで、より理解が深まると思います。

瞑想や呼吸を深めるのに最適な季節、環境を選んでいます

──プラーナーヤーマ・インテンシヴコースはなぜリトリート(日常から離れて行う研修)なのですか?

医学の世界にも “転地療法” という治療法がありますが、普段と違う環境に身を置くことは心身にとってたいへん有益なことです。気持ちが切り替わり、集中力が増します。また澄んだきれいな空気に触れると深呼吸がしたくなり、自然と呼吸も深まります。

リトリートの場所に選んだのは、山梨県の「フフ山梨」。標高800メートルに位置し、東京ドーム3つ分の広大な敷地を持つ健康農園ホテルです。富士山を望み、木々や川など自然に満たされた環境は、瞑想を深めるのにも最適です。また、水のある場所は気の流れが良いと言われ、呼吸法を行うのにもぴったりです。

──これまで瞑想をできた実感はないのですが、参加できますか?

そんな方にこそお勧めしたいですね。2泊3日、規則正しく生活しオーガニックの食事をとり、非日常の環境で集中することで「これかな?」という感覚がきっとつかめるはずです。これがリトリートの大きな魅力です。旅程の中の2日間は、呼吸法や瞑想を深めるための“腸内浄化(デトックス)”も行います。こういった体験を通して、より瞑想が深まっていく感覚を持っていただけると思います。時間を確保することが難しい方には1dayのワークショップもありますので、こちらでも十分に体験を深めることができると思います。


──どんな人にお勧めですか?

ヨガのトレーニングの基本コースである「ベーシック・トレーニングコース」を受けていることが望ましいですが、日常的に瞑想を実践していたり、呼吸の質を高めたい方、呼吸法や瞑想に関心の高い方の参加も大歓迎です。
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