「ヨガで痩せますか?」。多くの方が気にされるこのギモン。ずばりお答えすると、ヨガのダイエット効果は十分に期待できます。

ヨガを練習することは、自分自身のベストな体型づくりにつながるといわれています。また、「本当に痩せたい人は、週に3回」というのは、医師の石井正則先生の見解。石井先生は週3回のヨガとそのあとそばを食べる生活で、体脂肪率がぐんと下がったそうです。詳しくは石井先生の著書「医師がすすめる 心とカラダに効く ヨガの処方箋」をご覧ください。

ヨガで痩せる理由①筋肉量が増えて、基礎代謝がアップする

痩せるためには、脂肪を燃焼させる必要があります。脂肪を燃やすには、筋肉を効果的に使うことが重要です。ポーズを力強くキープしたり、流れるように動き続けることで、筋肉は活性化されます。日常生活ではあまり動かさない筋肉にも働きかけるので、基礎代謝が上がることに。たとえじっとしていてもエネルギーを消費できる、痩せやすい体質に変わっていくはずです。

*基礎代謝とは
内臓を動かしたり体温を維持するなど、生きていくために最低限必要な生命活動に使われるエネルギー。基礎代謝のなかで、いちばんエネルギー消費量が多いのが筋肉です。筋肉量を増やすことで基礎代謝量が増え、太りにくく痩せやすいカラダになります。

ヨガで痩せる理由②食に関する意識が高まったり、食欲が安定する

健康的なイメージの強いヨガ。せっかくはじめるなら、カラダによいものを食べよう、腹八分目にしようといった意識が強くなる方も多いようです。また、ヨガのポーズには内臓を刺激するようなものもあり、クラス前の数時間は食べないことが求められます。もちろんヨガのあとはお腹も減っているのですが、ココロが満たされることで、暴飲暴食はしなくなったという話もよく聞きます。

ヨガで痩せる理由③緊張が緩和され、カラダの感覚に敏感になる

ストレスがたまると、カラダのいたるところが緊張してしまいます。内臓もその一つ。内臓が緊張すると感覚もマヒしてしまい、満腹感が得づらくなるといわれています。ヨガでリラックス効果が高まると、内臓がよい状態になり満腹感にも気づけるように。また、噛むことでストレスを発散する習慣も、ヨガでリフレッシュすることで改善できるといわれています。

間食はNG!というヨガ的理由

ヨガと源を同じくするインドの伝統医学である「アーユルヴェーダ」では、間食によってカラダに不要なものが蓄積されると考えます。食後のお腹のなかは、火が大きく燃えるたき火のような状態。火が大きければ、食べたものはどんどん燃えて消化されます。しかし間食というのは、少ない量を、消化を終えていない小さい火のなかで燃やしているようなもの。火が小さければ燃えカスが残ってしまい、それが溜まってしまうことで病気が引き起こされるといわれています。