本当の声に耳を澄ませるために
私には現在、1歳半になる娘がいますが、産前産後を振り返って改めて実感したことがあります。妊娠出産や育児には多くの選択と決断が求められるということです。
どの病院や産院で産むのか?
サプリメント取るべきか?
里帰りする?
和痛分娩や無痛分娩にする?
立ち会い出産を希望するのか?
どんなベビー用品を揃えるか?
等々・・・赤ちゃんが生まれる前から決めるべきことが沢山あります。
赤ちゃんが生まれてからは、さらに悩むことが増えます。
赤ちゃんの名前はどうするのか?
授乳は母乳? ミルクと母乳と混合? あるいはミルクだけで育てるのか?
紙オムツ? 布オムツ?
予防接種はどうするか?
離乳食はいつはじめる?
卒乳はどうする?
沢山の情報が溢れる現代社会では、いったい自分は赤ちゃんのためにどうすべきなのか? どうしたいのか? を迷ってしまい、答えが分からなくなってしまうこともあるかも知れません。
当時の私は、出来れば完全母乳で育てたいという強い思いを抱いていたのですが、病院の先生からはおっぱいの出が悪いならミルクを足しなさいと指導され、いったいどうすべきなのか分からなくなっていました。
そんな時、たまたま、自宅から少し離れた所におっぱいケアと母乳指導を行っている助産院を見つけ、暫くお世話になることとなりました。その助産院の助産師さんは、いつも「ママはどうしたい?」と先ず、私の気持ちを聞き尊重してくれました。その言葉掛けは当時の私にとって救いの言葉であり、どれだけ心強かったことかわかりません。
自分がどうしたいのか? 本当の気持ちと向き合うと、自分はどうすべきか答えが見えてきます。私の場合、自分のこだわっていることが子どもの成長にとって本当に重要なことなのか、正しいことなのかと視野が広がり、柔軟な考え方が出来るようになりました。自分なりの授乳スタイルを時間をかけて決めればいいのだと余裕を持つことができました。
妊娠中や育児中のママにとって、必要な情報や手立てを見極めることは非常に難しいことでもあります。なぜなら、ホルモンバランスが急激に変化しているため、思考力も通常とは異なっている可能性があるからです。
そんな時におすすめしたいのが、何かに没頭すること。自分が悩んだり決めかねていることから少し離れて、例えば、ヨガなどの運動を通じて自分の呼吸や身体をありのまま感じる時間を持ったり、趣味に時間を費やし集中する時間を持つのです。
そのような時間をとることが、心をリフレッシュし、自分にとってベストな答えを導くきっかけとなるでしょう。周りに惑わされず、情報に流されない、内なる声からの選択によって、自信を持って出産や育児に望みましょう。
by ヨガインストラクター ユウ