腰痛予防に効果的なピラティス
男性では1番目、女性でも肩こりに次いで2番目に訴えの多い症状と言われている腰痛。
腰痛の原因は様々ですが、原因が特定できるものは15%程度で残りの85%は検査をしても原因が特定できないそうです。
このような原因が特定できない腰痛の多くは、生活習慣からくるもの。姿勢の悪さやストレス、不眠によって生じていると言われています。
正しい姿勢でも長時間座っていたらダメ!
私たちは常に自体重と重力と言う2つの「負荷」を背負って生活をしています。当然ながら頭よりも足の方が負荷は大きくなります。
立位ではこの負荷を脊柱から股関節、膝、足首で分散して支えることができますが、座っている場合、股関節や膝、足首で支えることができないため、すべての負荷が腰部にかかります。
アルフ・ナッケムソンという整形外科医は動作によってどれだけの負荷がかかるのかを数値で示しました。それによると、立位の時に腰部にかかる負荷を100とした場合、座位では140~180もの負荷がかかると示しています。どんなに正しい姿勢であっても、座っている姿勢が長いと腰には大きなダメージを与えてしまうのです。
腰の筋肉である腹筋と背筋を鍛える事と、凝り固まった筋肉をほぐす事で腰部に対する負荷を軽減する事ができます。ピラティスは強化とストレッチを同時に行う事ができます。そして自体重と重力を負荷としてエクササイズを行うため、「適度」な運動量で無理なく鍛えることができるのです。
仕事などでどうしても長時間座っていなければならないこともあると思います。仕事は簡単に辞めることはできませんが、ピラティスなら簡単に始めることができますね!
腰痛予防のためにおすすめのピラティスのエクササイズは、「シングル・レッグ・ストレッチ」と「スワン」です!
寝る姿勢も大事なのです!
ちなみにアルフ・ナッケムソンは寝ている時の負荷は20と示しています。横になることでリセットする事ができますが、その「寝姿勢」もとても大切です。
皆さん、寝返りはちゃんとしていますか?
「同じ姿勢」は腰部への負担だけでなく血行が悪くなり筋肉疲労の原因になります。これは寝ている時も同じなのです。まず、寝返りができるスペースを確保してください。
子どもの寝相の悪さはピカイチですよね(笑) 子どもは日中良く動くため筋肉が充実していて血流が良いので、就寝時もしっかり寝返りが打てます。しっかり寝返りができるので睡眠の質も良く、目が覚めると100%元気なのです。
では、寝返りをするのに最も必要なものは何か?
それは「足の筋肉と腹筋」なのです。
やっぱりピラティスで「きちんと鍛える」という結論に繋がりますね。腰痛予防のためにピラティスを始めてみましょう!
by ピラティスインストラクター カオリン