こんにちは。ピラティスインストラクターのカオリンです。
今回のテーマは「呼吸で大切なこと」です。

以前、ピラティスの呼吸という記事を書きました。その中で、呼吸は口から吐くのか、鼻から吐くのかなど「どこで吐くのか?」ではなく「どれだけ吸って、どれだけ吐いたか」が大事なのですよ!と言うお話をしました。

今回は、ピラティスやヨガ、ビューティ・ペルヴィスなどに関係なく、呼吸そのものに焦点を当ててみたいと思います。

オオカミの呼吸

突然ですが、皆さん「オオカミ」をご存知ですか? ほとんどの方が知っていると思いますが、このオオカミはイヌ科イヌ属の哺乳動物で、種類によっては犬とよく似ていますよね。見た目がよく似ている犬とオオカミですが、「犬はオオカミが飼いならされて家畜化したもの」と言われており、これを「退化」と述べている専門家もいます。そして一番大きな退化として、今回の呼吸に関連する「胸郭の大きさの違い」があります。

オオカミは犬に比べて胸郭が細長いのです。ウエストがシュッと締まっているような感じかな(笑) この構造により、オオカミは犬より奥深くまで息を吸い込むことになります。これは「深い呼吸」を意味します。深く息を吸い込むことができるため、持久力があり野生に向いているのです。飼いならされてしまった犬は、持久力が不必要となったため胸郭が丸みを帯びてしまった…と言われているのです。

深い呼吸が大切

深い呼吸が大切な理由は「持久力が上がるから」だけではありません。
心身ともに及ぼす影響は多大で、そのメリットを上げたらきりがないでしょう。ですが、この「持久力アップ」だけに焦点を当ててもそのメリットはいくつもあります。

持久力が上がれば「元気でいる時間」も長く確保できますからね!
「先生はいつも元気ですね!」なんて言葉をよくかけて頂きます。ヨガでもピラティスでもビューティ・ペルヴィスでも、深い呼吸をすることを意識しますよね。先生方はみな、自身の練習の中で深い呼吸を身に付けているのでいつも元気でいられるのかもしれませんね。

最後に一言!呼吸は肺でするものです

呼吸は「肺」でするもの・・・みなさん、ちゃんと知っています。ですが、腹式呼吸をするときに「吸った呼吸でお腹を膨らませて~」というインストラクターの言葉通り、本当に吸った呼吸そのものがお腹に入ると思っていました!と言う方がいらっしゃいました。

横隔膜は息を吸うときに胸郭から腹部へ向かって下がります(収縮する)。そこに出来た空間に肺を膨らませ、深い呼吸を促します。肺を前だけではなく、下方向にも膨らませる意識をすることから、「呼吸をお腹に」と言う表現はよく使われますが、呼吸は肺でするもの。吸った呼吸は肺に送り、肺を膨らませて下さいね!

by ピラティスインストラクター カオリン