my favorite thingsビューティ・ペルヴィス インストラクター ノリコさん
vol.14
短大卒業後、中学校で英語の先生を5年間務めたあと、”ものを創りたい“という想いが湧き、大学の建築学科に編入。卒業後、建築構造設計の仕事に就き、ハードワークのあまり、心身ともに体調を崩して、健康について調べていたとき、ヨガに出会います。最初にヨガを受けたあと、気持ちまで晴れ晴れしていたことに気づき、ヨガや食事について学び始めました。
その後、スタジオ・ヨギーでビューティ・ペルヴィスと出会い、体の変化に感動し、インストラクターに。当初はヨガも教えていましたが、ペルヴィスのクラスを希望されることが多くなり、やがてビューティ・ペルヴィスのインストラクターにシフトしていったというノリコ先生にお気に入りを聞いてみました。
ところが、小説を読み始めると全部を放り投げて読んでしまうため、ここ数年は読むのをやめていました。昨年、そこまで好きなら、と物語を読むことを解禁しました。最初の月は40冊くらい読みました!
よく行く本屋さんは自宅の近所にあるショッピングモールのなかの書店です。ぱっと目にとまったものや、小説ならあらすじをみて、今の気分にぴったり合うものを買ったりします。好きな作家さんの作品は続けて読みたくなります。海外の本も原書で読みますので、東京・八重洲にある丸善に洋書を探しに行きます。
人生ベスト本は、ミヒャエル・エンデの『はてしない物語』です。映画『ネバーエンディング・ストーリー』の原作なのですが、本の方が素敵なんです。本で読んでこそ、この物語の醍醐味が味わえます。自分に自信のない男の子の成長の物語で、子どもでも楽しめるファンタジーですが、物語全体やセリフの一つ一つにとても深い隠喩があります。初めて読んだのは20年近く前になりますが、今でも読み返すと新しい気づきがあります。
ミヒャエル・エンデ著/上田 真而子 ・ 佐藤 真理子 翻訳/岩波書店刊
ここ数ヶ月で最も感動した本は、ジョーゼフ・キャンベル、ビル・モイヤーズ著『神話の力』です。6年ほど前に買ったときは、10ページぐらい読んで難しい、と思ってやめたんです。最近読んだらすごく面白かった。物語や神話にはパターンがあって、今いる場所や気持ちのいい居場所から、不確かな世界に飛び込んでいく、ということ。さらには、ここにいたいのに放り出されてしまう、というパターンと、自ら飛び込んでいくというパターンがあります。
物語を読んで今の時代をみると、リアルに感じることがあります。居心地のいい場所に居続けることは、後退していくことにもなるから。例えばそれが会社なら、変化を恐れて同じやり方を続けていたら、売り上げが落ちる、というように。
割と私自身の人生を考えると、いつも新たな世界へと飛び込んできたような気がします。実際、新しいことをするのが好きなんです。
Hero’s journey と言って、人の成長には、不確かな世界に飛び込み、メンターに合い、ホームに戻ってくる、という過程がつきものなのです。不確かな世界に不安を感じる人も多いと思うのですが、私の場合はどこかで「きっとうまくいくに違いない」と思っているんですね。自分の直感を信頼しています。
ジョーセフ・キャンベル先生が繰り返し言っていることは、
1)不確かな世界に飛び込んでこそ、成長がある。
2)自分の心からの喜びに従うこと。
そして、こういった隠れたメッセージが入っているから、人は物語に惹かれるんだと思います。
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市場の隅っこに売り場があるのですが、ぱーっと見回して、一番心をわしづかみにしたものを選んで、それに合うのを1種類か2種類組み合わせて買います。
お花は、買うときも楽しいし、部屋に飾るのも楽しいし、飾りきれない花は近所の友人にプレゼントするのも楽しい。たくさんの喜びを生活にもたらしてくれます。
ちなみに、アレンジメントの技がないので、花瓶を集めるのも好きです。ニトリの花瓶は素敵なのがたくさんあって、お気に入りです。本当にお値段以上!(笑)
鉢植えも何度も枯らしたことはあるんですが、枯れても変なエネルギーを吸ってくれたと思って、気にせずまた買います。
桃とフリージア(奥)。ガーベラとラナンキュラス(手前)。
取材 七戸 綾子