ピラティスは、ヨガと同じようにマットと自分の体だけで練習するもの、と思っていませんか?ピラティスにとってツールは原点。ツールには、主に3つの目的があります。
1.弱い部分のサポート 
2.鍛えたい部分の強化 
3.意識しやすくする

たとえば、スモールボールの上に座るだけでも姿勢を保つことが難しくなり、集中力も増していつもの動きが変わってきます。スタジオやクラスによっても使うツールは変わってきますが、ぜひ楽しんで使ってくださいね。

スモールボール
空気を抜いたやわらかいボール。かわいい色とサイズで気分もはずみます。腰や首の下にしいてサポートしたり、転がしながらなめらかに動いたり。

セラバンド
やわらかく伸びるゴム製のバンド。
関節の動きに合わせて長さが調整されるので、コントロール力UPなどにも効果的。

フォームローラー
円柱状のローラーに体を乗せたり、手で転がしたりしながらバランスをとります。じっくり動くエクササイズに最適。ジェントルピラティスwithエクササイズローラークラスで使用。

ウエイト
0.5kgの軽めのウエイトを持つことでアームワークをコントロールする力がついたり、動きへの意識が高くなります。ジェントルピラティスクラスで使用。

テニスボール
足に挟んでセンターの感覚を高めます。足の裏で踏むだけでも気持ちがいいですね。ジェントルピラティスクラスで使用。

ヘッドクッション
頭の高さを微調整して頸椎のカーブを保ちます。薄い枕のように使用。ジェントルピラティスクラスで使用。

パワーサークル
酒樽についている金属製のバンドからヒントを得たツール。強い弾力性があり、その反発する力に負けないように使うと……きつーい!

バランスボール
その名のとおり、バランス感覚を身につける大きなボール。座ってはずむだけでなく、乗ったり、抱えたり、楽しめます。コアコントロールピラ ティス・ベーシック (バランスボール)のクラスで使用。

わたしのピラティス日記
by スタジオ・ヨギー本社スタッフ おのちゃん
普段はヨガを受けることの多い私ですが、ピラティスフェスタで目黒若菜先生のクラスにトライしてみました。ボールを使っていろいろなことができるのですね。まずは、コアを意識できるように、内モモを引き締めて、恥骨と尾骨と坐骨を四方から寄せてくるような感覚を意識してボールに座りながら、バウンドしてみる。これって馬に乗っている感覚? 乗馬はやったことないですが……。自分の中心を引き上げるという感覚が手に取るように分かりました。

以前、バランスボールに座って下腹をだらしなくして、仕事をしていた私。全然意味がなかった……。自分を支える軸を強くし、しなやかな筋肉を作るというところでは、ヨガもピラティスもビューティも本質は一緒なのではないか! 上手に組み合わせて取り入れれば、無敵のカラダ? これからはバランスよく受けてみようと心に決めました!

取材・文 古金谷 あゆみ/「スタジオ・ヨギーのある生活」vol.5より