こんにちは。
ピラティスインストラクターのサトミです。

クラスに参加する方とお話しをしていると「ロールアップができません。」と言われる方が非常に多くいらっしゃいます。

ロールアップができない原因は細かく挙げると幾つもあるのですが、大きな原因は次の3つだと思われます。

①コア部のインナーマッスルが弱くて十分なスクープ(お腹を引き入れ引き上げること)ができない。
②腰椎部分が硬くて十分な背骨のカーブがつくれない。
③首、腕、脚のポジションや動かし方が正しくない。

さて、ロールアップが苦手なあなた、当てはまるものはありますか?
原因が分かれば、そこにフォーカスして解決することができますよ。

①の「コア部のインナーマッスルが弱くて十分なスクープ(お腹を引き入れ引き上げること)ができない。」という方は、クラスをコンスタントに受け続けてインナーマッスルを鍛えましょう。お腹の引き入れ引き上げがだんだんと強くできるようになってきます。また、呼吸とうまく合わせることでスクープをより強くすることができます。「継続は力なり」です!

②の「腰椎部分が硬くて十分な背骨のカーブがつくれない。」という方は、スタジオに置いてあるブランケットをマットの上に敷いてみましょう。自分の腰の硬さに合わせて、どのくらいの厚さでどの位置に敷けばよいか試行錯誤してみてください。

自分の腰が硬いかどうかわからない、ブランケットの使い方がわからないという方はインストラクターに尋ねてみてくださいね。

③の「首、腕、脚のポジションや動かし方が正しくない。」という方は、首、腕、脚のポジションや動きを、インストラクターの指示通りにしてみてください。部分的に少し変えるだけでも随分な違いがありますよ。顎が上がっていたり、腕を振りかぶったり、脚が緩んだ状態ではコアに力を集中させることができません。全身をコントロールする意識を持ちましょう。

まずは苦手意識を持たず、焦らず、諦めずにできない原因を知り解決策を見つけてください。インストラクターがそのお手伝いをします。
自分自身の身体の個性を知り、受け入れることが大事です。

しかしながら、私はロールアップができなくても全く気にすることはないと思うのです。ピラティスはエクササイズが上手くできるということよりも、そのエクササイズで使う関節や筋肉が正しく動かせているかが大事だからです。

ただロールアップの克服を課題にして、ピラティスをますます楽しみながら頑張って続けていただけるととても嬉しいです。

文 ピラティスインストラクター サトミ/編集 七戸 綾子