「ほうきで床を掃くように尾骨を動かして」など、ピラティスの体の動きはさまざまなイメージで表現されます。

自分の動きが合っているかどうかわからないという人も、イメージトレーニングを続けてみましょう。たとえ先生の言葉どおりに動かせなくても、イメージすることによって脳の神経系が刺激され、神経系からのメッセージが筋肉に伝わります。

そのメッセージを繰り返し送っていると、少しずつ内側から筋肉を動かせるようになるでしょう。

こうしたイメージの力は、リハビリやスポーツ選手の練習に利用されることもあります。クラスが始まる前など緊張しやすい場面で、リラックスした自分の姿をイメージするのもおすすめです。

練習のツボ!
上手に動かせなくても、イメージし続けることが大切

イメージしやすくするために骨盤の解剖学をチェック!

尾骨:「尾てい骨」とも呼ばれる、おしりの割れ目あたりの骨
仙骨:尾骨の上にある、横に広がった平らな骨
腸骨:骨盤の前の出っ張った腰骨(ウエスト下)
恥骨:おへそからまっすぐ下にたどっていった骨(尾骨の前側)
坐骨:座ると床にあたる、おしりの下の左右対称の骨

取材・文 古金谷 あゆみ/「スタジオ・ヨギーのある生活」vol.4より