ピラティスインストラクターのタッチです。

ジェントルピラティスはボディコントロールピラティスのメソッドを軸に低体力者やシニアの方、そしてリハビリの方でも受けやすい流れや動きで構成されています。

どこか痛いところがあると運動するのが億劫になり行動範囲が狭くなりがちです。筋肉を動かさずにいると関節の可動域もどんどん狭くなっていったり、痛いところを気にしながら歩いたりすることで姿勢が悪くなり、知らず知らずのうちに使うべき筋肉を使わなくなり、回復がどんどん遅れてしまう可能性もあります。

それに、ケガをしている時は気持ちも塞ぎこんでしまいがちです。身体の健康はこころの健康。もし「身体を動かしたい!」「ピラティスをやりたい、やってみたい!」という思いが少しでもあって、スタジオまで通える体の状態であれば是非クラスを受けてみてください。

ジェントルピラティスは、ゆっくりとしたペースで自身の可動域を確認しながら動いていく流れになっていて、強度の低いエクササイズを数多くこなしていきます。動いて気持ちが良いのがピラティスなので、ケガの部分が痛くて身体中に緊張が走るようであれば、ピラティスの大切な原則「自身の心身をコントロール」することで、動きの範囲を考えながら参加することがとても重要になってきます。

ベースとなるボディコントロールメソッドは、他のメソッドに比べてエクササイズ自体が細分化されていて、負荷が低いところからチャレンジしていけるのが特色になっていると思います。

また、ジェントルピラティスは、ロールアップやティーザー、プランクのようにコントロールが比較的難しいとされるエクササイズがプログラムされておらず、2種類以上のプロップス(道具)を使い軽い負荷をかけてチャレンジな動きをするのが特色です。負荷と言っても、息を止めて顔が真っ赤になるような強いものではなく、ターゲットマッスルを理解しやすい負荷にとどめています。

プロップスを使うことで怪我をしていない箇所は鍛えることが出来ますし、逆に、調子が悪い時は使用しないでエクササイズをするだけでも良いと思います。

ピラティスは、難易度の高いエクササイズが出来るようになるというのも一つの喜びですが、本来は身体と心を整えていくものです。ピラティスのためのピラティスだけではなく、今現在の自分自身をより良い状態に整えていく為に、ジェントルピラティスを受けていただけたらと思っています。

文 ピラティスインストラクター タッチ/編集 七戸 綾子