季節の変わり目や、年齢によるホルモンの変化によって、体調が揺らぐことがあります。体のエキスパートのインストラクターさんはどのように乗り越えているのでしょうか?

頑張ることと緩めることのバランスを、ヨガニドラーで整える

ヨガインストラクター アキナ

滅多に風邪をは引かないのに(10年以上風邪引いたこともなかったんです!)、風邪をひいて声がかすれて1週間くらい出なくなったり、金属アレルギーに急になりアクセサリー類に敏感に反応したり、口内炎が治りにくく、肌の調子も暫く良くない状態がほぼ同時に一度にきた時期がありました。

私は元々、疲れや身体の変化に気がつかないタイプで、どこまでも走り続けてしまう傾向にあり、これは「身体を大切にしましょう」という信号なんだろうなと思い、生活を一から見直しました。

大きく生活習慣を変えた訳ではないですが、毎日を丁寧に過ごすこと、自分の身体と心の声をきちんと聞くこと、そのための環境を整えることで、年齢的なゆらぎはあまり長引かず、すぐに改善しました。

ちょうど年齢的に変化を感じた頃にヨガニドラーを始めました。

年齢的に変化を感じるのはホルモンのバランスが影響しているとも言われ、自然な摂理として自律神経のバランスも崩れやすくなり、弱い部分に症状が出てきます。

ヨガニドラーはまず最初に緊張と弛緩の大切さ、頑張ることと緩めることの大切さに気付かせてくれました。このバランスがちょうど崩れていた時に年齢的な変化も重なったので、ヨガニドラーは自分を少しずつ整えて中庸なバランスへ戻ることの大切さを教えてくれました。これはとてもとても大きな変化でした。

この数年、私は移動中の電車の中で、ヨガニドラーを毎日聞いています。満員電車の中でも瞑想に限りなく近い状態になれ、心が静かに落ち着いてきます。ヨガニドラーを毎日続けていくことで日常のちょっとしたことや、季節の変わり目も、大きなゆらぎなく、うまく波に乗れて過ごせることが多くなってきたことを実感しています。

睡眠時間が短いと、私は心身共に影響が出やすいので睡眠時間をきちんと取ることを基本に、毎日のスケジュールを立てるようになりました。

元々朝方人間なので、今までより1時間早く寝て、1時間早く起きてヨガをするようになってから体調のゆらぎはほぼ改善しました。

そして、食べる事が大好きなのでストイックに制限を加えたりストレスが溜まることは避けて、基本的には身体が欲しているものを美味しく感謝して食べます。

少し気を付けるようになった点は、身体に優しいものを取り入れる、なるべく和食中心で手作りを心掛けるようになりました。一例をご紹介します。

・発酵玄米を毎日食べます。食物繊維も豊富でお通じも良くなりました。

・寝る前に暖かい甘酒を飲みます。代謝が元々良く暑がりで、特に暑い夏は暖かい飲み物は苦手でしたが、甘酒を飲むことで身体の芯から循環が良くなり朝起きた時の目覚めが良くなりました。

・温野菜、スープにしてたくさん野菜を取るようになりました。ビーツ、生姜、ビーンズ類、キヌア、ワカメ等は冷蔵庫にはいつも入っている食材です。

・季節のお魚も積極的に取り入れますし、私はお肉類も結構食べます。大体は野菜と一緒にたべますが、命の恵みに感謝して味わいます。私のエネルギー源になっています。

食生活は気をつけていますが、友達や家族と外食する時間もとても大切にしていて、食べたいものを制限せずに美味しく楽しく時間を過ごします。

そして、呼吸法、ヨガは身体の変化、ゆらぎを調和して本来あるべき中庸なバランスを保つ事を教えてくれます。

年齢的や、環境の変化で多少のゆらぎがあっても、それにきちんと気付く事が出来るようになりました。だからこそ大きな身体の変化や不調なく健康でいられる。ずっと続けてきた(これからもずっと続けていく)ヨガの恩恵です。

お話し ヨガインストラクター アキナ/編集 七戸 綾子