ヨガインストラクターのマサです。

キッズヨガは、3歳から7歳のお子さんのためにプログラミングされたヨガクラスです。大人のヨガクラスとはどんな違いがあるのか、ご紹介しましょう。

先日、スタジオ・ヨギー名古屋グローバルゲートで開催したキッズヨガクラスの様子です。クラス時間は45分。大人向けクラスは75分ありますが、お子さんの集中力を考えて、少し短めの時間になっています。

まず名札を自分で書いて、マットを並べることからクラスは始まります。
年齢もまちまちで、初めて顔を合わせるお友だち同士に、まだ緊張した表情が見られます。

ウォーミングアップでは、たくさんの関節が動かせるように、テーマやストーリーを作っていろいろ動きます。動物のポーズをする時には大きな声で鳴きまねや呼吸も意識して、みんなと一緒に動くことで、だんだんと笑顔が出てきます。

最初は照れていても、ポーズをするうちに打ち解けてきて、思っていることを積極的に言葉や体で表現しはじめるようになります。

数を何度も数えて覚えていくように、ポーズも何度か繰り返すことで、あっという間に覚えてできるようになりました。

みんなで協力して一緒にポーズを作ったり、ゲーム感覚でテーマやルールを決めたりもしますが、ファンタジーのような世界観で生きている子どもたちはそれぞれのルールを持っていますし、瞬時にストーリーが変わることもあります。時には一緒に新しいものを創造することができるのが、子どもの持つ風のエネルギーで、大人にとっても新鮮に感じます。

特にアクロバティックなポーズほど盛り上がります!子どもは、チャレンジが「怖い」のではなく、「面白い!」と思っているのではないでしょうか。

3歳~7歳と年の差があると、できる動きやできない動きの違いもありますが、年下の子は年上の子を真似して、年上の子は年下の子のことを気にかけるようになり、子ども同士の協調性が芽生えます。時には積極的に、ぺアヨガなども行いました。

動の時間をしっかり作ることで、脱力できるのです。
クラスの最後はリラックスして静かな呼吸法やプチ瞑想もできました!

シャバーサナの後に唱えるOMは愛らしい空気で満たされます。

マットを片付けるときも「海苔巻き!」と言ってマットにくるまってみたり...

「楽しかった!先生またねー。」と嵐のように楽しい時間は過ぎていきました!

子どもたちの好奇心、創造性が、キッズヨガクラスを完成させます。体力や集中力はお子さんによって違うかもしれませんが、ポーズができる・できない、にとらわれることなく、ヨガを楽しんでくれました。クラスの中にはほんの少しチャレンジすることもあって、お子さんの持つ能力の可能性を広げ、成長を垣間見ることもできました。 

幼少期に子ども同士でヨガをすることは、良い刺激になると思います。人が本来持つ能力を発揮する機会がヨガにはあります。大人のように社会に適合する前にヨガをする子どもたちはより自然で動物的です。知識を得る前に、体験する感覚はまだ制限がなく無限の可能性を感じます。

時の流れや物の変化は早いものです。それでもヨガを通して体感する自己や本質はこれからも変化しながら成長する過程の上で、ぶれない軸になると確信しています。

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キッズヨガ・ティーチャートレーニングコース

保育士、児童福祉関連、ベビーシッター、セラピストなど、子どもと接する仕事をされている方、またそれに興味がある方にもおすすめです。

文 ヨガインストラクター マサ/編集 七戸 綾子